腑に落ちたあれこれ

こんにちは、氷雨です。
あけましておめでとうございます。
2022年になりまして、最初のブログ更新です。


今日お話するのは先週1/5に正式発売となりました、声優・雨宮天さんのBESTアルバム『-BLUE-』『-RED-』の両盤に関する、私なりの感想・解釈です。

先日発売になった『声優グランプリ2022年/2月号』でのインタビューを拝見して、私が「なるほど」と感じたことを中心にお話できたらなと思います。


①『青』『赤』それぞれの選曲について

青盤は『Skyreach』に代表される、いわゆる「雨宮ロック」的なダークロック調の曲を。赤盤は『irodori』に代表される「歌謡曲」テイストの曲を集めた、天さんの歌手活動における『二本柱』に寄り添った作品に仕上がっています。


ただ、この曲は「青でも赤でも違和感がないな」という曲があって、その中で「この曲はこっち(の色)なんだ?」と感じた曲もいくつかありました。

それが
・『月灯り』
・『Queen no' cry』
・『誓い』
 いずれも『-RED-』収録

・『PARADOX』
・『Song for』
 いずれも『-BLUE-』収録

こちらの5曲が、初見で上述のように感じた曲です。


声グラさんの記事の中で、それぞれの衣装について“「青は男っぽい感じ、赤は女性らしい感じで」“天さんご自身がオーダーしたことが明かされました。

また”「歌謡系の『RED』を歌うときは女性らしいしぐさとか振る舞いとか歌い方を意識するし、『BLUE』に収録されているシリアスなロック曲を歌うときは戦う感じとか男っぽさを意識して歌うことが多いんです。」”というお話も。


このお話を読ませていただいたことで「ロック/歌謡」というジャンル分けの他に、その曲が持つ「男っぽさ/女っぽさ」という性別による色分けがなされていたのか~!と、私の中で物凄く腑に落ちたような気がしたんですよね。


この解釈により『-RED-』の『月灯り』『Queen no' cry』『誓い』が一見、歌謡曲でないにもかかわらず『赤』に分類されたことに説明がつきました。

Queen』は『女王』ですし、『月灯り』『誓い』はいずれもタイアップしたアニメのヒロイン『アカメ』『エリザベス』の心情に寄り添った曲です。


一方で『氷室菖蒲』の心情を歌った『PARADOX』が『赤』ではなく『青』に分類された理由については、最後まで解釈に悩むところではあったんですけれど、たぶん「雨宮天」イズム的な意味で「挑戦曲」だったからだと思います。

以前『PARADOX』が発売された時の「音楽ナタリー」さんでのインタビューで、天さんは”「ただ、そういう皆さんの声も頭の中にはあったので、それに応えるという意味でも「PARADOX」はいい機会だなと。」”と仰っています。


natalie.mu


ここから紐解いていくと、僭越ながら私たちファンの「声に応える形で生まれた曲」という一面もある、ってことだと思っていいのかな?って思えて。

そう考えると、次の『Song for』がラストを飾っているのも、この曲が『青』である意味が見えてきます。天さんご自身のツイートを引用しましょう。



これは『Paint it, SKY』オンラインライブ同時視聴会にて、天さんが『Song for』に言及した時のツイートです。どうでしょう? 『青』以外に有り得ない、という気にすらなってくるのは私だけではないんじゃないかな?と思います。


②『赤盤』リード曲『ロンリーナイト・ディスコティック』について

ショートMVが公開されて「デザイア」という歌詞が出てきた時点で「あっ、これは中森明菜さんを意識した曲だなあ」って思ってたんですけど、声グラさんのインタビューで無事に答え合わせができて良かったな、という感じです。

MVの考察にもチャレンジしようかなと思っていたんですけど、どう頑張ってもマネキンに対する激情しかわいてこないので今回は割愛させて下さい。


③『青盤』リード曲『This Hope』について

この曲はねぇ、まーじでぶっ刺さりましたね……。
私は『Lilas』を一番好きな曲として挙げているんですけど、そこに匹敵するくらい好きですね。少なくとも『雨宮ロック』の曲では一番好きな曲です。

この曲は「現在」の天さんから「過去」の天さん自身に捧ぐ曲だと思ってるんですが、本当に「天さん」だなあってしみじみ感じられる歌詞ですよね。


まずこの曲のティザームービーが公開された時に、私は1stアルバムのリード曲『Absolute Blue』のアンサーソングなのでは?という解釈をしました。

これは「夢」「闇」「光」「掴む・掴みとる」「抱きしめ」「未来」といった言葉のリンクが、他の曲よりもかなり多いような印象を持ったからです。


その感想を『Radio青天井』にメールで送りまして、結果的には「全然そんな風に考えて作ってなかった」とのことだったんですけれど、「ファンならではの目線っていう感じがして嬉しい」と言っていただけたので結果オーライでした。

そういう意味でも、ひとつ思い入れができましたしね。読まれたということはそういう解釈もありだなってことだと思うので、聴き比べてみて下さい。


ほいで、次に語りたいのは『This Hope』というタイトル。
こちらも声グラさんのインタビューの中で”「『自分自身こそ希望だ』という部分がこの曲でいちばん言いたいことだなと思って」”と語られております。

つまり、この「This」は「指示代名詞」の「これ・この」って訳す「This」じゃなくて、「一人称代名詞」の「I」の意味なんですよね、天さん的には。


記憶を引っ張り出してみると、中学英語の電話表現なんかでは「This is ○○(名前).」を使い、「I am ○○.」は使わない、なんて習ったように思います。

だから「This」=「I」で、「私が私の希望だ」ということを天さんはこのタイトルで言いたかったんじゃなかろうか、ということに驚かされたんです。


ところで、この「This is ○○(名前).」をすごく堅い表現で訳すと、「私(あなたが聞いている声の主)は○○です。」ということになるらしいんです。

面白いなと思ったのは、これって私たちにも当てはまるんですよ。私たちは基本的には直にお会いしてお話することができないので、アニメなり、ラジオなり、楽曲なりの媒体を通して、間接的に天さんの「声」を聴いてるんですよね。


何が言いたいかというと、私たちからすれば『This Hope』は「私(あなたが聴いている声の主)が希望です」ってことになりませんか?ってことです。

これは単に私の考えすぎで、天さんがここまで考えていたとは思いませんけど、私たちファンにとって天さんの声は「希望」そのものなので、そういう解釈もあるなってことでひとつ提示してみました。あとは皆さんの考えに委ねます。


だいぶとっ散らかってきたので、この辺りで締めたいと思います。
こんな感じで、本年も推しに関する思いの丈だったり、感想のあれこれを書いていきたいなと思いますので、お時間がありましたらお付き合い下さい。

抱負ってほどではありませんけど、今年も天さんにとって誇りに思ってもらえるファンでありたいですし、そういった推し活ができたらなと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

2021年の振り返り

こんばんは、氷雨です。年の瀬ですね~。
今年もあっという間にこの季節か、としみじみとしています。
2021年を各センテンス毎に振り返ってみましょう。


①お仕事について
完全に私事ですが、就職からまもなく丸7年というこのタイミングで、ようやく4年以上も訴え続けてきた異動希望が受理される見通しとなりました。

今携わっている仕事は土日関係なくシフト制で外回りをする営業職でして、特に土日は事前に希望しておかないと休みが取りづらい仕事なので、ライブやイベントに行きたい人にとってはあまり向いている職場ではありません。


もちろんどんな仕事にも下積みは必要だと思っているので、当時の上司に言われた通り3年は我慢していたのですが、まさかそこからさらに丸4年も異動希望が通らないとは思わず、辞めようと考えたことも何度もありました。

こればかりは人員とタイミングということなんだろうとは思うのですが、本当に縁がなくて色んな努力が実らなくて『GLORIA』を聴きながら人知れず泣いて帰ったこともあり、その度に天さんに救われた日々を思い出します。


ちなみに新しい職場は、一般的な会社で言えば総務のようなポジジョンに当たります。概ね土日休みで、中から周囲をサポートしていく仕事なので本来私が持っている強みを生かした仕事ができるのではないかと考えています。

正式な辞令は4月ですが預かりという形で2月から実践研修になるということで、年明けから現状の引き継ぎを含めて色んなことが変わっていきそうです。


②推し事について
今年私が参加させていただいた現場は

・3/6  Double the Cape 1日目
・9/5  第3回音楽で彩るリサイタル 昼夜
・10/3 Re Bon Voyage 横浜公演
・11/12 Re Bon Voyage 東京公演1日目
・11/13 Re Bon Voyage 東京公演2日目

と、配信を除くと現地はほぼ下半期に集中していました。


DtCと第3回リサイタルに関しては、このブログでも感想記事を書かせていただきました。一方で、ちょっと忙しくて感想をブログに書けなかったRBVツアーについて、この場で少しだけ感想を書き残しておきたいなと思います。

正直に言うと3rdアルバム新曲がそれほど刺さらなかった私にとって、実はこの4thアルバムは久々にライブ前から期待値の高い作品となっていました。


この状況下で、そして結成から7年を経て色んな経験をしてきた今のTrySailだからこそ歌える曲が沢山詰まったアルバムだなあ、と思ったんですよね。

ライブに行ってみて、感じたその想いはさらに補強されました。実際めちゃくちゃ楽しかったんです、それこそ過去一と言っても過言ではないほどに。


個人的にはセトリがバチクソ強いなと感じて、センパイ。/whiz~オリジナル。~モノラル~ごまかし/うつろい~Lapisの流れがすごくすごく好きです。

回を重ねる毎に徐々に羽目を外して、はっちゃけていくTrySailの3人が見られるのも楽しかった。本当にいいライブだったなと思います。円盤はよ!!


③『天年の宴』について
そろそろくどいぜ?と思われていそうですけど、私にとって2021年はこの企画に奔走した一年になりました。完遂させることができて安心しています。

この企画を通して、今年は現地で新しい出会いが沢山築けた一年でもありました。来年は蒔いた種が実るように関係を深められたらいいなと思います。
関係各位の皆さん、本当にありがとうございました!


さて、次の企画として以下の合同企画を予定しています。


今なお多くのライブにおいてコロナ禍のレギュレーションにより、会場に御祝花等の贈り物ができない状態が続いています。その打開策の一つですね。

ライブ会場近隣のスタジオを貸し切って、そこで御祝花企画主催者の皆さんのスタンド花、楽屋花を合同で展示させていただく企画となっています。


現在御花を主催してくださる方は
・Nightさん
・東雲 ケイさん
・こめぱんさん
お馴染みの面々となっています。


私は今回広報担当の他、展示会場にて当日スタッフとして皆さんをサポートさせていただくことになっています。興味のある方はぜひご協賛、並びにご観覧のほどよろしくお願いいたします。企画の拡散にも合わせてご協力下さい!

もちろん感染症対策には十分な措置を講じます。
まだまだ油断できる状況にはありませんが、2022年は今よりももっと明るい未来になっていることを願ってやみません。皆さんの幸せを祈っています。


改めてになりますが、今年一年お世話になりました。
2022年も私なりに頑張って参りたいと思いますので、引き続き仲良くしていただければ幸いです。温かくしてよい年末をお過ごし下さいね。それでは!

ライトなファンとして

こんばんは、氷雨です。
ほぼ月イチブログと化していますが、今年もあっという間に年の瀬ということで、そろそろ今年一年の振り返りをしておこうかなと思っているところです。

さて、昨夜とても悲しいお知らせが飛び込んできました。
Twitterでは公共性、拡散性を鑑みて敢えて触れない決断をしましたけれど、かつてのライトなファンの一人として私なりに少しばかりお話をさせて下さい。


神田沙也加さんといえば、私のTwitterのTLの皆さんは劇場版SAO第1作オーディナル・スケールのユナ役、IDOLY PRIDEの長瀬麻奈役など。一般層はアナと雪の女王の日本語吹き替え版アナ役を主に連想されるのではないかなと思います。

元々は2001年に神田正輝さん・松田聖子さんの長女として芸能界デビューを果たし、翌2002年には1stシングル『ever since』で歌手デビューした後、高校卒業を機に芸能活動を休止。復帰後は主に舞台女優として人気を博していました。


私の母が松田聖子さんのファンだったこともあり、その娘で当時SAYAKA名義だった1stシングルも母は買っていました。時に嬉しそうに、時に感慨深そうにそれを聴く母と一緒に、小学生だった私も毎日のようにそれを聴いていました。

某お菓子メーカーのCMや、母娘共演のCMなんかを見て「綺麗なお姉さんだなあ」と思ったものですが、何より私は神田沙也加さんの声質が好きでした。


透き通った声質に加え、少しハスキーがかった高音域の伸びやかな歌声がめちゃくちゃ好きでした。私は今雨宮天さんのファンですが、一番好きな曲は『Lilas』といえば、何となくその傾向が分かってもらえるのではないかと思います。

そんな10代前半から時は流れて2009年頃、私が受験を控える高校生だった時にSAYAKAさんの1stアルバム『Doll』の存在を知ります。こちらは2005年に発売されていたのですが、母は買っていなかったので私も知らなかったんですね。


それを何気なく親友に話したところ、彼は私の誕生日プレゼントに『Doll』を買ってきてくれたんですよ。渋谷のレコードショップに行ったらたまたま見かけたから、と言って。そのことがすごく嬉しかったことを今も覚えています。

オリコンでもあまり振るわなかったということで、発売から数年も経って購入するにはまあまあ入手が難しい作品になっていたのですが、内容は御自身が全ての曲で作詞を手掛けるなど、沙也加さん渾身の名盤だと私は思っています。


彼女の曲の世界観に触れて、思いの外「少女の苦悩」を感じさせられました。それは稀代のアイドルを母に持つ娘が作った曲にはとても思えませんでした。

これは私の感じたことなので事実がどうかは分からないと敢えて前置きしておきますが、薄く応援している中で何となく沙也加さんは「松田聖子の娘」と言われるのが好きではないのかな……?と感じる瞬間がちらほらありました。


「私は誰でもない神田沙也加だ」と言いたい、誰かの娘ではなく自分自身を誇りにしたい。彼女の活動を通して、私はそう思わずにはいられませんでした。

「二世」というフィルターを通して見られるプレッシャーは計り知れなかったと思いますが、芸能活動を再開してからの彼女は女優に声優に歌手にとマルチな活躍を続けて、名実ともに「神田沙也加」として羽ばたいていました。


ただし、もちろん両親を誇りに思っている部分も見え隠れするようで、そこの微妙な少女の繊細さ、あるいは儚さみたいなものがこの『Doll』からは感じられて、一人の同世代の人間として尊敬しながら何度も聴き直しました。

それから私はアニメオタクになって、アイマスPになって、声優オタクになっていくので沙也加さんを直接的に応援することはあまりなくなっていました。


けれど、前述のSAOやアイプラを通して、また神田沙也加さんの活動をより近くに感じながら。今は他の人を応援しているけれど、かつて少しでも好きだと感じた人として、ひっそりと応援できていたことを嬉しく思っていました。

どうして、なんでこんなことに。そう叫びたいです。
でも、それを言ったところで、どうにもなりません。
誰も幸せになれない。


私たちが泣いてばかりいたら、彼女も困ると思うんですよね。
「もう、しょうがないなぁ」なんて声が聞こえてきそうです。

悲しみに寄り添える強さ。
ひとしきり泣き終わったら、
苦難に抗い前を向ける強さ。


私たちは応援してる人に、日々色んなものをもらっています。
どんな時でも前を向いて生き続けるための大切なパワーをもらっているんだと思うんです。だから、私は挫けたりしません。さよならも言いたくないです。

どんな時も、私が応援している人。
あるいは応援していた人に、言いたいことは一つだけです。

「ありがとう」
応援してる人はファンの心の中で永遠です。

『天年の宴』~まとめと舞台裏~

こんばんは、氷雨です。

雨宮天さん声優デビュー10周年御祝い製本企画『天年の宴』無事にほぼ全員の方に行き渡ったということで、寄稿という形でご参加いただいた皆さん。ご協賛いただいた皆さん。そして応援してくださった皆さん、ありがとうございました!

あとは雨宮天さん御本人に郵送させていただくことを残すのみです。これからRBVツアーの感想をしたためたお手紙とともに発送準備をしたいと思います。


期間としては実に10ヶ月に及ぶ長期の企画となりましたが、滞りなく完遂させることができて、ほっと胸を撫で下ろしているというのが正直な感想です。

今回は『天年の宴』を立ち上げた経緯であったり、制作する過程での舞台裏なんかを交えながら、備忘録代わりにここにまとめておきたいなと思います。


前段① 企画発表前

構想は2020年10月には既に頭の中にありました。
その初出しツイートがこちら。

この頃の私が考えていたことは、大きく2つでした。
①昨今の状況でも天さんに想いを届ける方法がないか
②TLの皆さんにとっても希望になることができないか


まず①ですが、コロナ禍真っ只中という難しい状況が続く中で、ファンとしてできる応援の形が物凄く狭められていきました。イベントやライブは開催されず、辛うじて開催されたとしてもプレボもなければ、御花も送ることができない。

できることと言えば、ラジオにメールを送ることくらいしか思い付かなかった。なので、2020年は私なりにメールに力を入れていた年でもありました。


もちろん事務所に御手紙を送ることもできましたけれど、プレボが置かれていない以上、送らない方がいいのかな?という気持ちが拭えなかったことと、よりリアルタイムに感想を伝えるにはメールの方がいいなと感じたのが理由です。

一方で、やっぱりメールの上手い方は本当に上手くて。送っている数も桁外れなら、採用数も段違いなんですね。追い付きたくてもとても追い付けないです。


だからメールによる応援はそういった職人の皆さんにお任せして、私はちょいちょい読んでもらえたらいいなーというスタンスでやっていこうと思いました。

じゃあ、私の主戦場はどこにあるのか。私にしかできないことが他にあるんじゃないか? もっと想いを伝える方法があるんじゃないか?と感じていました。

そんなことを考えた時に頭の中にあったのが『The Clearest SKY』に向けて、ファンの皆さんの手を借りて一冊の本に纏めた有志企画さんの製本企画でした。


ライブやイベント等、開催可否に左右されることのない直近での御祝い事として、2022年の声優デビュー10周年が頭に浮かびました。ここに向けて、私も青い仲間の皆さんの力をお借りして一冊の本が作れたらいいなと構想を練りました。

この時点で確定していたのは、10人の物書きさんと10人の絵描きさんを募って本を作る、という大枠だけです。実際の発表はここから3ヶ月後となりました。


次に②に関して、第一波と第二~三波ではオタクにとって明らかな差がありました。それは「仕事は休みならないが、推しの供給は少ない」という状況です。

第一波の頃は「そらのはるやすみ」「もちょ10」といった特別な供給がありましたが、第二~三波の頃になるとコロナ禍における仕事のやり方が確立されてきたこともあって、仕事は休みにならない「縛りだけの緊急事態」が続きました。


終わりの見えないコロナ感染者の増大と繰り返される緊急事態に、TwitterのTLの仲間たちも日毎に発言が暗くなったり、姿を見せない人が出始めていました。

とにかく明るい話題を作りたかった。目標があれば人は頑張れます。私の企画を、誰かの楽しみにしてもらえたら。そう願わずにはいられませんでした。


前段② 企画発表後

企画を正式に発表したのは2021年1月でした。
その時のツイートがこちら。

明るい話題を作りたくて、当初の予定より前倒ししました。
とにかく、協力していただける10人の物書きさんと、10人の絵描きさんを見つけるところからでした。見つけられなければ、そもそも企画が始められません。


オファーする方たちは事前にリストアップしていましたが、私は決して顔が広いわけではありませんでしたので、ご寄稿の交渉は正直かなり骨が折れました。

物書きさんはフラスタ経験者を中心に声をかけました。こちらは幸いにもTCSで楽屋花を贈った際に繋がりができていたので、思ったよりもスムーズでした。


問題はイラストをお願いする絵描きの皆さんで、こちらは初めましての方が7割を占めておりましたので、精神的にかなり気を遣ったことを覚えています。

まだ信頼関係がない状況での交渉はほとんど賭けみたいなものです。とは言え、青き民としての輪を広げるチャンスでもあると捉えていたので頑張りました。


もちろん取り付く島もなく交渉が終わったこともありましたが、こちらからオファーする前に手を挙げてくださった方もいて、すごく救われた気がしました。

布陣が固まったのが2月半ば。そこから原稿の提出まで半年以上の余裕を持たせました。4月から社会人になるというお話をされていた方も結構いらっしゃいましたし、元々社会人の方にも参加していただきやすいように、との考慮からです。


そこまでの期間、いかに企画を盛り上げていくのか。広報活動をどのように行っていくのか、ということが私の役割であり、考えるべき着眼点となりました。

まずは企画参加者の発表を小出しにすること。具体的には2月からひと月毎に4人ずつ発表していく形式にしました。それで進めてメンバー発表の完了が6月。


次に6月からは企画参加者の皆さんとのコラボキャスを通じて、その方の人柄などを知ってもらって、合わせて募集していた協賛者の皆さんに対して親近感を感じていただくとともに、私も個人的に親睦を深めたいなという狙いがありました。

もちろんこちらも一緒に話していただける方がいなければ始まらないのですが、運良く一発目に手を挙げていただけた方がいて、後が続いていった感じです。


特に初回はゲストをお呼びするというのが初めてだったこともあり、拙い進行にはなってしまいましたが、こめぱんさんには今も感謝の想いしかありません。

いつもましての東雲 ケイさんやDarkNeonさん、ツイキャスで初めてちゃんとお話したNightさん、あすかさんにも合わせて改めて感謝を申し上げたいです。


という感じで、毎月のように企画参加者の中からゲストをお呼びできたことは貴重な体験でしたし、興味深いお話もたくさん聞けて本当に楽しい思い出です。

これを書いている時点でもアーカイブは公開しておりますので、聞き直したいですとか今日初めて知ったという方は、よろしければ一度聞いてみて下さいね!


中段 入稿準備~本の完成

原稿の締切は9月30日に設定しました。

原稿が出揃ったのはさらに数日後のことになるのですが、ここに関しては私の詰めの甘さもありましたし、コミケで頒布するわけでもなく「正式な締切」がない企画でもあったので、そこはあまり追及するべきところではないかな、と……。


むしろ納得の行かないものをご提出いただくよりは、拘って天さんに喜んでいただけるものを作りたかったですし、スケジュールにも問題はありませんでした。

印刷会社さんはオレンジ工房さんにお願いすることにしました。

こちらも企画発表前からいくつかリストアップしていましたが、最終的な決め手は「本を作ったことがない人間にも分かりやすく丁寧」なHPだったからです。


あとは複数の人間が関わる寄稿本という性質から、拡張子やテンプレートがバラバラになったとしても対応してもらえるのか?という点を心配していたのですが、そういった懸念点もQ&Aなどで親切に詳しく書かれていたので助かりました。

入稿は全てオンライン上で完結し、特に困ることもなかったです。原稿の確認作業は大変でしたけれど、皆さんの熱量を感じながらの作業は楽しかったです。


TrySailのRBVツアー中に本が完成する目途が立ったので、私が参加する東京公演両日にてお渡しすること、お会いできない方は郵送対応することを決めました。

入稿作業の合間を縫ってDMを送らせていただきましたが、こちらも過去最大の対応人数だったので、嬉しくもありながら正直結構アップアップしてましたw



11月4日に発送のメールが来て、5日に私の手元に本が届きました。

箱の中にメモ書きでメッセージが入っていたり、梱包状態にも不満はなく、もちろん完成した本も一冊ずつ丁寧な仕上がりで、全体的に満足のいく内容でした。

こちらの印刷会社さんにお願いして良かったなと思いましたし、どこに印刷を依頼したらいいかもし迷っている方がいたら、ぜひお勧めしたいなと感じました。



後段 本の内容について

内容に触れていきたいと思います。
本を持っておられる方は目次のページをご覧ください。

ご参加の皆さんの掲載順をどのようにしよう?
結論から言えば、混合五十音順にしました。


五十音順で掲載すれば順番に頭を悩ませることもないかなと思ったのが正直な所だったんですが、原稿を拝見するとこれが上手く行ったと思ってるんです。

僭越ながらお一人ずつ感想を書かせていただきたく思います。


①アクトさん

お互いの御祝花企画に協賛したり、逆にしていただいたりしていて、天さんの熱心なファンのお一人という印象を持っています。2019年末のリケ恋のイベントでは連番していただいたご縁もあって、今回もお声掛けさせていただきました。

アクトさんの文章は全体的にとても謙虚に書かれていて、だからこそ「よくない発想」の段落で語られた内容は、少し気分が落ち込んでしまった時、誰しも一度は考えてしまうことなんじゃないかなと思いました。もちろん私もあります。

なのでより親近感を覚えながら読むことができましたし、一人目の物書きさんとしてすっと物語の中に入っていきやすい、プロローグのような役割を担っていただいたなと感じています。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


②あすかさん

以前からラジオのメールやイラストを拝見していました。あすかさんが絵を描かれたMR05、第2回音楽で彩るリサイタルの御祝花企画に協賛させていただいた頃から、いつか一緒に何かしたい!と思っていて、今回念願が叶った形でした。

イラストは水面の上を歩いているように見えて、どこか神秘的な世界観の中で二人が手を取り合って進んでいく様子がキャラに寄り添う天さんの心を表現しているようで素敵だなと思いました。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


③うじゃのさん

以前からラジオのメールで存じ上げていましたが、TCSを境にやり取りさせていただくようになりました。私からオファーさせていただく前に参加したいと手を挙げていただき、大変救われたような気がしましたし、心強さを感じました。

文章はさすがのうじゃのさん節と言いますか。たった4ページの中に物凄いエッセンスが凝縮されていて、特に「環世界」のお話が印象的でした。ずっと天さんを見守っているのに、少しだけ交わる距離感の尊さというか優しさというか。

まるで長編エッセイを読み終えたかのような心地の良い読後感、とても心温まる文章でした。こんな感想すら「野暮」なのかもしれませんが、私はどんな野暮なことでも伝えていきたいです。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


④あまるんさん

快活な天さんが表現された素敵な天誕イラストがとても印象に残っていたので、今回表紙イラストともに参加オファーをさせていただきました。当時は初めましてであったにもかかわらず、ご快諾いただけたことが本当に嬉しかったです。

イラストは思わず笑みが溢れてしまいました。常に全力で今を楽しんでいる笑顔全開な天さんが大好きなので、見ていて心がほっこりします。ご寄稿くださり、ありがとうございました! なお表紙イラストは別項でお話しようと思います。


江戸川台ルーペさん

サイン会のブログで一躍時の人となり、そこからやり取りさせていただくようになったような気がします。とにかく件のブログがあまりに愛が迸ってらしたので、推し作家の新作が読みたい!という感じでお声掛けさせていただきました。

マチュアとは言えさすが作家さん、物語に引き込む言葉のチョイスと文章構成力が半端ないです。ルーペさんがどのようにして天さんのファンになったのかということにも興味があったので、それが分かったことは個人的に収穫でした。

適度に笑ってしまうような内容も織り交ぜられている一方で、私はどちらかと言えば「生涯好き」と口にしてしまう側なので、終盤の「永遠」のお話は考えさせられる部分がありました。ご寄稿くださり、どうもありがとうございました!


⑥こあ。さん

優しいタッチの素敵なTrySailのイラストを描かれることで、ファンにお馴染みのこあ。さん。もちろん私も一方的に存じ上げていて、今回是非にと参加のオファーをさせていただき、無事にご快諾いただけてほっと胸を撫で下ろしました。

私にとっても思い入れの深い作品、EDテーマでもありますので、このイラストを拝見した時に「天さんは何を歌うのかなあ。やっぱりあの曲なのかな?」と思いを馳せてしまいました。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


kaguyaさん

御花企画に熱心な青き民のお一人という認識でしたので、TCSで私が御花を出させていただいた際、早い段階から協賛に名を連ねていただき、とても心強く感じたことを覚えています。そこからのご縁でお声を掛けさせていただきました。

kaguyaさんは気さくで陽気な方だというイメージを勝手に持っていて、文章を拝見して意表を突かれたというか、正直言って意外でした。しかしだからこそ、ここまで熱意を持って応援されているんだなと気付かされたような気がします。

天さんとの出会いのお話も大変興味深い内容でしたが、最後の6行が本当に「それすぎてそれ!」という感想しかなく、kaguyaさんの本心の一端に触れることができて嬉しかったですね。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


⑧天貴予報さん

特徴的なお名前ということもあってトラハモ初期の頃から存じ上げていて、時々密かにイラストを拝見しておりました。今回初めましてでやり取りをさせていただく中で、光井ほのかに対する愛がすごいなあと至る所で感じていました。

上げていただいた二人のイラストは天貴さんの愛が沢山詰まっていて、天さんのデコルテなイラストは眼福で(小声)、参加のオファーをさせていただいて本当に良かったなと思っています。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑨こめぱんさん

天さんは同性ファンを喜んでいた印象があり、女性の物書きさんを探していました。こめぱんさんのお名前はメールやライブパンフで拝見したことがあり、天さんへの愛が深い方だなあと思っていたのでお声掛けさせていただきました。

肝心の文章は「あれ、野郎達より狂ってるぞ……(褒めてます)」という序盤から一転、中盤から終盤にかけて「わかる、わかりみしかない」とずっと頷きながら拝見したのですが、全体通して「いや、文才しかない」の一言に尽きます。

楽しくそれでいて熱量を感じられるので、こめぱんさんの文章を知らないのは勿体ないと言いますか。企画当初は初めましてでしたけれど、本当にオファーして良かったなと感じています。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑩Nightさん

青き民として御祝花企画の礎を築いた方だと思ってはいたものの、偉大すぎて近寄りがたいと感じていた私に、TCSの御花企画を機に歩み寄っていただけたことが嬉しかったです。そこからのご縁でお声を掛けさせていただきました。

このイラストの構図はもう強いとしか言いようがなく、モノトーンなアカメが天さんの声によって魂を吹き込まれることを連想させるようでもあって。これからも見届けていきたいですね。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑪東雲 ケイさん

ケイさんともTCSでの御花企画からのご縁ですが、ここ2年の付き合いとは思えないほど密度の濃い時間を過ごさせていただいて、いつも感謝しています。私からお声掛けする前に丁寧に参加表明してくださったことも嬉しかったです。

普段は切り込み隊長と私が表現したように勢いが目を引きますが、それだけではなく元来の真面目さや一生懸命さが文章から伝わってきて、ケイさんが見てきた天さんの姿は未来の青き民の道標になっていくものだなと感じました。

どこに出しても恥ずかしくない素敵な文章でした。これからも肩肘張らずに、というか張る必要なんて全くないと私は思っているので、ぜひケイさんはそのままのケイさんでいて下さい。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑫梨林檎さん

TCSでタッグを組んで天さんに御花を贈れたことが嬉しかったですし、今でも感謝しています。そのご縁で今回もお声掛けさせていただきましたが、元々は私がTrySailを布教したんでしたよね? 何だか遠い昔のようにも思えますが!

前回はチョ・イ・スをイメージした元気なイラストでしたが、今回は優しさに満ちた天さんが尊いですし、何より手のひらのアイラがすごく可愛いです! 背景の10のバルーンも素敵です。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑬そらえもんさん

印象的なお名前なのでラジオのメールで存じ上げておりましたが、やり取りさせていただくようになったのはTCS後からでした。御花を出した経験もあったり、ブログなども書かれていたり、手広いアベレージヒッターな印象です。

実際に文章を拝見すると、このテーマなら確実に主観的なお話になるはずなのに、主観的になりすぎることなく一歩引いて俯瞰できていると言いますか。私にはないものを持っていらっしゃるなと感じる理由のひとつでもあります。

Next Dimensionのお話は全くその通りで、PiBというアルバムで一際刺さるのは、この10年の歩みの中で確立されて来た、私たちと天さんの心地いい距離感そのものだからだと思います。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑭ぴこさん

麻倉ももさんが大好きなぴこさんですが、そんなぴこさんが描かれる天さんが見たくてお声掛けさせていただきました。初めましてであったにもかかわらず、願いを叶えていただけたこと、本当にいくら感謝してもし足りません。

イラストは夜空をバックに自身が演じたキャラとお話する天さんが宛ら織姫のようにも見えて。ネイルやお衣装なども細かく拘って描いていただいて、愛が感じられて嬉しかったです。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑮DarkNeonさん

いつも私の企画に賛同してくださり、私の企画だからやりたいと言っていただけたことがとても嬉しかったです。物書きさんの中では貴重な海外代表という側面もあったかと思うのですが、しっかり書き切ってくださいましたね。

天さんは謙虚で優しいから自分のことを強いとは思っていないでしょうし、事あるごとに私たちの応援があったからだと言ってくれますけれど、実際のところ応援する私たちの方がもっと弱い。彼女のようには強くはいられない。

それでも手を伸ばしたくなるのは、それがどれだけ貴いことなのか知っているからで、心の底から憧れるからなんですよね。それがDNさんの文章からとてもよく伝わってきました。ご寄稿くださって、ありがとうございました!


⑯ふぅかさん

主にミリオンライブを精力的に応援されている絵描きさんという印象を持っていました。そんなふぅかさんが描かれる天さんはどんなイラストなんだろう? ぜひ見てみたい!と思い、今回の企画でお声掛けさせていただきました。

私自身の志保への思い入れもさることながら、ふぅかさんからいただいたコメントが愛に溢れすぎていて思わず泣きそうになったほどです。特にラスト5行はわかりみしかありません。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


鶴舞雪さん

TCSの後から時々ブログを拝見するようになり、どの記事も筋が通っていてかつ更新頻度が高いなと感じていました。天さんに対する想いも持っておられる方だなという印象もあって、今回オファーをお願いさせていただきました。

「ビタミン系ポップ」という言葉は語感もいいですし、積極的に使っていきたいですね。これらの曲を聴いていると本当に元気が出てくるので、ビタミンTとか何らかの栄養素が放出されているのではないか?と私にも思えてきます。

色んな立場や理由を持ちながらファンでいる人たちが、この本を通して天さんに対してみんな同じようなことを考えてるんだな、と私自身も気付きを得られてよかったなと思っています。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑱御鷹らんさん

以前から御花企画のイラストであったり、ライブパンフであったりでお名前を拝見して存じ上げていました。ポップなイラストが可愛らしいなと思っていて、今回是非ともご寄稿いただけたら!とお声掛けをさせていただきました。

上げていただいたイラストの二人の表情は、実際にはあまり見たことがない表情で新鮮な印象を受け、御鷹らんさんの世界観が色濃く反映されたものになったのではないかなと感じます。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑲らっこさん

ソロライブに限らずアニメイベントにも積極的に御花を出されている、熱心なファンのお一人という印象を持っていました。TCSを境にやり取りさせていただくようになり、そこからのご縁もあってお声掛けさせていただきました。

御手紙のように書いてくださった文章は物書きさんのラストを飾るにぴったりな内容で、らっこさんが天さんを応援するようになられたきっかけから現在に至るまでの想いの変化を知ることができて、私自身単純に嬉しかったです。

Golden Voyageが初参戦であったり、誓いに思い入れがあったりと共通項が見つけられたことも発見でしたし、同じ青き民の仲間としていい刺激をいただけたなあと感じました。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


⑳美月さん

Twitterやライブパンフなどで以前からイラストを拝見していまして、自然体な描写と言いましょうか。天さんの鋭く切り裂くような空気感を纏ったシュッとしたイラストが印象的で、今回是非に!とお声掛けさせていただきました。

上げていただいたイラストは全体通して唯一の赤宮さんでもあり、キャラに寄り添い二人三脚でともに歩んでいく。そんな天さんの想いが表現された素敵なイラストだなと感じました。ご寄稿くださり、ありがとうございました!



・表紙イラストについて

声優デビュー10周年ということで、表表紙と裏表紙で10人の天さんを描いていただきました。天さんはアニメのイベントなどに登壇する際、演じたキャラクターに寄せたお衣装や髪型をして臨まれることはファンの間で有名です。

そこから着想を得て、天さん御本人+9人の代表的なキャラクターのコスプレをした天さん、というイメージであまるんさんにお願いさせていただきました。


ちなみに天さんのお衣装はTrySailの1stツアー『THE AGE OF DISCOVERY』2着目のもの、タイトルロゴ『天年の宴』は1stソロライブ『Various SKY』に寄せたものになっていて、ファンはニヤッとしてしまう要素が散りばめられています。

これだけの完成度で10キャラ分を描いていただくには大変な労力だったのではないかと思います。あまるんさんには心より御礼申し上げます。全員好きです!


・3ページの言葉について

お気付きの方も多いかと思うのですが、私が一番好きな曲『Lilas』の一節です。美月さんにお寄せいただいた言葉から着想を得て挿入することにしました。

ソロワンマンツアーが決まって「またいつかここで 一緒に笑おう」が近い未来に実現することがたまらなく嬉しくて、気を抜くと泣きそうになりますw


・全体通して感じたこと

ここに集まってくださったファンの人たちは、応援を始めた時期も、きっかけもそれぞれ異なるものだったと思うのですが、雨宮天さんに対して持っているイメージであったり、好きな所といったものは物凄く近いなあと感じました。

それはこの10年の歩みで天さんが(あるいは僭越ながら私達とで)作り上げた「雨宮天」そのものが、より明確化された瞬間でもあったのかなと思います。


しかし10年というのは大切な節目ですが、同時にひとつの通過点に過ぎないという想いもあって。天さんはきっと、これからもまだまだ立ち止まることなく進み続けてくれるんだろうなあ、という安心感にも似た信頼を感じています。

最後に、ご参加いただいた20名の皆さん。協賛していただいた皆さん。企画を応援してくださった皆さん。重ね重ねになりますが、ありがとうございました!


これからも心に青い光を灯しながら、私は私にできる応援を続けていきたいなと改めて思いました。また何か企画した際は力を貸していただけたら幸いです。

雨宮天さん。少し早いかもしれませんが……。
声優デビュー10周年、おめでとうございます!

『COVERS』リリイベ

こんばんは、氷雨です。
10/6に発売された雨宮天さん初のカバーアルバム『COVERS』のオンラインリリースイベントが先日10/30に開催されましたので、今回はそのレポートになります。

読んでもらうためのもの、というよりは自分用の備忘録です。
ちなみに私は当日仕事でアーカイブ参加のため、コメント等はリアタイしていないと分かりませんので、そちらは他の方のレポートをご参照いただければ幸いです。


10/30 13:00~ アニメイト

例によって「見えてますか? 聞こえてますか?」という導入で始まるオンラインリリイベ。画面いっぱいに笑顔で手を振る天さんのお姿が見え、心臓を抑える僕。

なんだこのいきなりの地獄絵図。

TikTokで受けた致命傷が癒えてないぜえ……ガチ恋だろ~?(某芸人風)


近況トークは2つでした。
まず、最近朝晩が寒くなってきたので毛布を新調したそうです。
以前はシルクのちょっとお高めのものを3~4年くらい使っていたらしいのですが、今回はアマゾンでお手頃で肌触りが良さそうなものを買ったのだとか。


もう1つは先日のRBV仙台公演の後、結局「萩の月と白ワイン」の組み合わせは試せたのか?というお話。ワインを買う時間がなくて試せなかったそうです。

以前フレンチに行った際にやってしまったエピソードとして、デザートと白ワインのペアリングで頼んだら、先方の計らいでワインの酸味が強く感じてしまうということでホワイトムースのデザートを桃のデザートに変えてもらえたのに、酔っ払って鼻が詰まってデザートの味が分からなかった、ということを悔しそうにお話されていました。


続いてメイト回限定、リサイタル写真トークコーナー。
その名の通り、写真で先日のリサイタルを振り返ります。


箇条書きでまとめました。

・年々後ろのセットが豪華になってる
・リサイタルでは初めての衣装替え

・1着目はフリイジアのオレンジの衣装
・2着目はテレ東音楽祭で選ばなかった黒い衣装

・帽子は元々頭に対して大きすぎた
・スタッフさんがちょうどいい大きさにしてくれた


・実は昼の部前半はめちゃくちゃ緊張してた
・歌ってるうちにだんだん楽しくなってきた

・みんなのクラップも一個の楽器だなって
・サビでクラップ止めてくれてすごい!って思った

・マイクはリハでは5~60年前の小さいレトロマイク
・本番ではPiSオンラインライブで使ったやつ


・イヤモニを使うかどうか最後まで迷った
・第1回はイヤモニをせずスピーカーで聴いて歌った

・本当はそっちの方が好き
・カラオケに近い感じにするにはその方がいい

・結果イヤモニを浮かせていいとこ取りで歌った
・(画面の皆の)コメント拾わないマンでごめん!


さらにお馴染み、キーワードトークのコーナー。
見慣れた「Happy Golden Box」から紙を引いていきます。


①レコーディングの思い出やエピソード
実は結構大変だったのだとか。
スケジュールがそんなになくて、5時間ほどで2~3曲ずつ収録。
(普段自分のアルバムを作る時は5時間ほどで1曲ずつ収録)

1曲1曲への拘りが強くて、普段カラオケで歌ってる時はこうだけど本家はこうだから、そこのバランスをいい塩梅で歌えるように意識されたんだそうです。


②もしも願いが叶うなら何を叶えたい?(恋におちてより)
「明日(10/31)の渋谷が混まなきゃいいな」
ネイルの予約をしているのだそう。青天井でもお話されていましたね。


③男性の曲をカバーしてみた感想を教えて
『時の過ぎゆくままに』と『レイニーブルー』の2曲。
布教するために作ったアルバムだから、なるべくアレンジを加えたくないものの、さすがにキーを変えないと歌えないため、そこは割り切ってオリジナルの表現を詰め込まれたそうで、特に『時の過ぎゆくままに』は気持ち「演歌っぽい」要素を加えたのだとか。


④ジャケット撮影の思い出やエピソード
休憩時間にスタッフさんとホラー的な怖い話。撮影の小道具の一つだった机の上の置き時計の分針が、12だったのに3になっていて、またふっと見たら次は6に。
女性スタッフを中心に悲鳴ありの大騒ぎになったそう。

後日別のスタッフさんに確認すると、実はネジが緩々で壊れかけの時計だったのだとか。そこはRadioじゃないんかい!と私は心の中でツッコんでおりました()


⑤海外や外国の方のエピソード(異邦人 より)
ラジオやブログでも何度か話していたように思いますが、2019年末にフィリピンのセブ島に行った時のお話。結構ギリギリにチケットを取ったそうで、乗り換えがある便のチケットしかなく、そこでのハプニングを赤裸々にお話して下さいました。

強くなりたい。強くなるには経験と行動。
天さんだからこそ、説得力のある言葉でした。


   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   


10/30 15:00~ CD封入CP雨賞回

天さん「いつもの方も初めましての方も雨宮天です」(いい声)
青き民「どうしたの???」「よそ行き」
天さん「丁寧にやってるだけじゃん! 別によそ行きじゃないもん!」

はーーーーー恋の震源地どこ?? ここ??


「リリースイベントはお家で話しているみたいなリラックス感」
「いい意味で取ってくれる人がいっぱいいると思うからこの言葉を使うけど、雑な感じで緩い感じでやっていきます」って言葉がすごく嬉しくなりますよね。


今回は冒頭、近況トークの代わりに質問タイム。

――リップの色珍しい気がする
「オレンジっぽい? 私は(メイクさんに)全部お任せしてるから……」

――お昼ごはんは?
「さっき食べてきた。間の時間でタイ料理を」
「私の目の届くところにお腹空いてる人はいてほしくない」
「空腹は不幸」


――食パンに何塗ればいい?
「小5の時にブルーベリージャムとマーガリンを付けた8枚切りの食パンを11枚食べた謎の記録がある」
ぼく「」

――最近読んだ小説は?
重松清 著「とんび」
岩井勇気 著「僕の人生には事件が起きない」


――何を基準に本を選ぶ?
「ネット頼み。外したくないからレビューをしっかり見る」

――最近見た映画は?
イカゲーム。結構怖い、スリルがある感じ」


続いて、雨賞限定のジャケット撮影アフタートーク
『COVERS』撮影風景の写真を見ながらのお話ですね。


1枚目
写真をチェックしてる時の表情は大体怖い
右は先輩大臣、左は後輩大臣(リリイベ限定公開)

2枚目
こだわりの電話。電話の持ち方どうする?
試行錯誤の末、膝の上に載せて撮った


3枚目
ゴロゴロ。(天さん公式Twitterのヘッダーのやつです)
柄の絨毯を3種類敷き詰めて撮った
「自然に寝るとかーちゃんが居間で寝てるみたいになる(笑)」

4枚目
フリイジアの時に使った特注マイクが再登場
カメラさんがレンズにラップを貼って撮ってた


5枚目
「撮影した建物が築80年とからしい。すごくない?」
「じーちゃんばーちゃんも生まれてない」
天さんのお祖父様、お祖母様はお若いですね……?

6枚目
建物の屋上。
綺麗なネオン感を出すためにちょっと車が溜まってきたら撮る
COVERSのネオンは実は合成


そして、再びのキーワードトークのお時間。

①最近のラブなものを教えて(たそがれマイ・ラブ より)
「最近は辛いものばかり食べてる」
「すごい勢いで曲を作ってる」
TikTokでも手が綺麗って言ってもらったりして嬉しい」
裏話は秘密にして!とのことなので割愛。


②アルバム収録曲で一番難しかった曲は?
「北ウイングかなあ。難しさにも色々あるよね」
「めちゃくちゃ明菜さんを意識して歌ったら、明菜さんの真似っ子もできてないと言うか良さを出し切れず、自分の良さも出せてないと私は感じた」
納得できず別日にレコーディングし直した、というお話は既出でしたよね?


③最近の悲しみがとまらなかった出来事(悲しみがとまらない より)
醤油ラーメンが食べたくて調べて行ったら、1店目が臨時休業中。2店目が定休日。結局3店目で食べることができたものの、その後行こうと思った整体も定休日。

天さんのために毎日営業して下さい(過激派)


④明後日から11月。この秋冬にやりたいことは?
「みんなでスキーをやりたい」
「5~6人でわいわいスキー合宿みたいな感じで行きたい!」
「友達くらいいるよ! 多くないってだけでいるから!」


⑤フライディ!と飛んでしまうくらいテンションの上がった日はありますか?(フライディ・チャイナタウン より)
「やっぱりリサイタルはめちゃくちゃ楽しかった」
たそがれマイ・ラブをすすめてくれた社長が褒めてくれた。自分の好きな歌の魅力を、自分の歌で引き出せてたのかなって思うとめちゃくちゃ嬉しい」
本当に嬉しそうに話してくれて、聞いているこちらまで嬉しくなりました。


⑥飛行機に乗って一人旅立ちたい土地は?(北ウイング より)
「飛行機もきらい。一人旅もきらい」
「この話終わっちゃうね(笑)」
「離着陸超怖くない? 福岡からの帰り道の乱気流ゾーン」
「絶叫マシーンとかふわっとなる感覚が本当に苦手」
「一人でいる仕事をしていない時間はマイナス思考になる」


⑦アルバム収録曲で一番スムーズにレコーディングできた曲は?
SWEET MEMORIES。4~5回歌ってOKだった」
元々よくカラオケで歌っていたというお話もありました。


   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   


本編は概ねこのような内容でした。

どちらの回もエンディングトークでは、私たちへの感謝の言葉とともに「みんなで雨宮天を作っていきたい」という、最近よく口にしてくれる言葉を改めて言ってくれて、また胸のあたりがじんわりと暖かくなりました。


天さんの言葉を何度も噛み締めたくて、ここに記しておきます。

「私に迷いがあってもみんなの声が背中を押してくれて、実際やってみたら『やってよかったな』って思えることばかりで。私の活動をみんなで作っていきたい」