The Clearest SKY

こんばんは。沢山の人が雨宮天さんのことを、TCSの思い出を書き記しておこうとブログ等に書き留めておられますね。振り返りたい、忘れたくない。皆さんのそんな気持ちが感じられて、私も青き民の一人として嬉しく思いながらこれを書いています。
TCSに関するブログ前後篇。今回はライブ本編について触れていこうと思います。

前段 ライブ前に感じていたこと

雨宮天さん最大規模のワンマンライブ、幕張メッセ
会場を埋められるのか?これは誰もが一度は感じたんじゃないかと思います。
決してずっと憧れ続けてきた人の力量を疑ってのことではありません。ただ皆さんご存知のように、この日はあまりにイベント被りが多すぎました。

センター試験ラブライブフェス、ミリオン感謝祭、なのはのリリカルライブ。大きなイベントだけでもこれだけあるのに、リリースイベントやトークイベントとか細かいものを挙げ始めたらキリがないくらい沢山のイベントがあったことでしょう。


普段の天さんなら、1stライブで中野サンプラザじゃ小さすぎると思わせた天さんなら、きっと幕張メッセを埋めるくらい容易なことだったはずです。しかしそんな風にイベントが群雄割拠したこの日に、天さんのライブに行こうと考えるファンは果たしてどれくらいいるのか。私にはまるで想像が付きませんでした。

ただ今回のライブに大きなプレッシャーや、計り知れない葛藤を感じておられるであろうことは私にも想像が付きました。だから御花企画をやろうと決意したことにも繋がっていくんですが、それは昨日更新した記事をご覧いただければ。


後付になるかもしれませんが、ライブ発表後に発売された9thシングル『Regeneration』のリリースイベント後に更新されたブログでお話されているように、リリイベにすらファンが来てくれないんじゃないかと不安を感じておられたことが書かれています。

絶対にそんなわけがないのに。リリイベに来るくらい天さんのことが好きなファンが集っているはずなのに。そのことすら信じられなくなるくらい、天さんと言えど不安なんだよなって改めて感じさせられて。私にできることなら何だってやってやろうと、ライブが開催されるその日まで、いや今だってずっと思い続けています。

中段 ライブ中に感じていたこと

TOS後に発売された7thシングル『Defiance』から10thシングル『PARADOX』と、既に情報解禁があった自身の作詞作曲『火花』の9曲がセトリ入りすることは確実でしたが、残りの曲は何が来るか予想が付きませんでした。

敢えて言えば初の生バンドが確定していましたので、バンド映えする「雨宮天」さん節のダークロックな曲が多めに来るだろうなと思ってはいましたが、両日のセトリも正直変わらない可能性の方が高いと踏んでいました。

1.Defiance

鐘の音が終わりを告げるとともに流れてきたこの曲。抗い続けることをテーマにしたこの曲は、TOS後に発売された1枚目のシングルでもあり、現時点での殻をさらに破っていかんとする天さんの心情的にも一曲目に相応しいなと思いました。

2.Eternal

「反抗」「永久」。この二曲を立て続けに並べると天さんらしさの塊みたいなもんですよね。永遠に抗い続ける――そんなメッセージを感じて、思わずそう来たかー!とニヤリとしてしまった方もいたんじゃないかと思います。私はそうでした。

3.チョ・イ・ス

2016年の初ソロライブから一貫してアンコール曲であり続けたこの曲が、まさかこんな序盤で!? と感じたのは私だけではないと。それくらい驚きましたし、大好きな曲だから来た瞬間に思わず天を仰ぎました。センターステージまで来てチョイスしてくれたのも良かったですね!

4.Regeneration

私が行ったリリースイベントはトークのみだったので、生で聴くのは純粋に初めてでした。エリザベスの心情に寄り添った歌なのに、ライブで聴くとこうも「雨宮天」さんの色に、気持ちに染められた歌になるのか……と思わずにはいられない。

5.irodori

青に染まる会場が、唯一赤に染まる曲。TOSでは「ミュージカルパート」の一曲として組み込まれていましたが、今回は果たしてどんな風に魅せてくれるのか? モニター越し、赤いイヤリングをした天さんを見つめてそんなことを思っていました。

6.Abyss

この曲に対する天さんの没入感が半端なかったですね。演出過剰なのでは?とさえ思えるくらいの雨宮劇場が繰り広げられていて、どこまでもどこまでも深く深く落ちていくようでした。ガチ恋的な意味じゃなくてね。

7.月灯り

TOSでは一度も披露されなかったので、実に2017年末以来となる披露。会場のファンを着席させてじっくりと。当時とは心境も環境も同じではないはずだけど、きっと今だからこの詞に重なるものもあるはずで。ひたすら聴き入っていました。

8.誓い

私の中で思い入れだけなら一番深い曲。センターステージに向かって花道を歩く姿がただただ美しくて。ドレスの後ろの部分を引き摺りながら一人で歩く様は、孤独なのに孤独じゃない。彼女の中にある確かな決意と気高さを感じました。

9.メリーゴーランド

全青き民に新たな性癖の扉を開けさせた曲。朗読に始まり、まさかの目隠し手縛り演出……。こんな演出をできるのは雨宮天さんだけだろうなと思いつつ、この曲にこれほど退廃的な世界観を植え付けられるなんて思ってもみませんでした。

10.羽根輪舞

青い瓶になりたいだけの人生だった。初日の方が間違いなく性的だったと思う。

11.VIPER

生バンドに合うかな?と思っていたんですが、蓋を開けてみたら一番化けた曲だったんじゃないでしょうか。バンドとダンサーだけの演出になった時めちゃくちゃ格好良かった。蛇の頭をイメージさせる天さんのあの手付きがくそ好き。

12.火花

私はリサイタル東京公演のみだったので、完全に初聴きでした。歌謡曲というかジャズというか、音楽的知識がほとんどないので上手く表現できないんですが、想像していた曲調とはかなり違っていました。でもなるほど、天さん好みだなとも思って。彼女の頭の中から出てきたこの曲、この世界観を早くいつでも聴けるようにしてほしい。

13.RAINBOW

「今も残る煌めきの欠片たち 瞼の裏優しく撫でてるから」
1stライブでは数少ない天さんと会場が一体になれる曲で、ソロライブでは必ずセトリ入りしてきたこの曲。積み重ねてきた青く煌めく景色が、思い出が瞼の裏に想い起こされて、天さんの表情が優しすぎて。こんなに涙腺を刺激するなんて……。

14.Lilas

有志企画さんのアンケートでもファンが選ぶ好きな曲一位に躍り出たTOSを象徴する曲。それを中盤に出してしまえるほど曲が充実していることに気付かされるし、RAINBOWに繋げてくるのは本当に反則級の破壊力を生み出していたと思う。

15.PARADOX

記念すべき10枚目のシングル、そして初めて可愛いに全振りした挑戦曲。セトリのどこに持ってくるのかな?と思っていましたが、終わってみたらここしかないよなってところだったんじゃないかなと思います。リケ恋イベントで先に披露を見ていてよかった、見てなかったら即死だったかもしれない。

16.Velvet Rays

「願い手にした夢の小さな影は~」のとこ、古参しか振りコピしない説。楽しいのにね。

17.Marvelous scene/Silent Sword

やっぱり強いよな、この二曲。実は天さんのダークロックな曲ではMsが一番好きなので生バンドで聴けてめちゃくちゃ嬉しかったんですけど、二日目に「ん……このイントロは……??」と思ってたらやっぱりSSで、脳震盪起きるかと思いました。

18.Breaking the dark/Trust Your Mind

日替わりゾーンだった曲その2。
プロデューサーと最後まで2ndアルバムに収録する曲で議論になったというこの二曲を日替わりにしてきたのは、なんとなく因果のようなものを感じます。

19.VESTIGE

実は新曲のなかで一番楽しみにしていたロック曲。初日は音響のせいなのか、天さんの声より生バンドの方が音が勝っていて、ほとんど絶叫しているようにしか聞こえなかったんですけど、二日目で修正しに来ていたなというのが率直な感想。

20.Skyreach

当然来るよなあ、そう思わずにはいられない。アンコールを除く最後の曲は始まりの曲。声優アーティスト雨宮天さんの一歩目を刻んだこの歌は確実に洗練されていってるけど、変わらないものも確実に存在していて。それをこの先もずっと確かめていきたいなと思わせてくれました。

21.GLORIA

アンコール一曲目はAtTの専売特許でしたが、ここかと。バラード系の中で一番好きな曲なんですが、歌詞が胸に染み入るとはこのことなんでしょうね……。瞳一杯に涙を溜めていたけれど、絶対に泣かないぞという天さんの意志を感じました。

22.一番星

このライブを見据えてPARADOXのカップリングに選んでくれた曲。CDで聴く分には普通に楽しい曲だなと思っていたのが、ライブで聴くともっともっともっっっと好きになるのが天さんのすごさでもあるよなと。
大体この枠に来ていたチョ・イ・スが雨上がりの昼下がりだとしたら、この曲はその後の夕暮れか。今日という日の終わりを告げているようにも思えた。

23.Song for

一番星の「夕暮れ」が、Song forの最初のフレーズの「夜空」に繋がっていく。アンコールの最後にこの曲を持ってくることで、天さん自身にもファンにもこれは別れじゃないよ。涙なんてしまって、笑ってまたねって言おうねって言われてるみたいで。
落ちサビ後の「立ち止まって振り返ってみて ほら ひとりぼっちじゃないでしょう?」が、会場みんなとの絆を象徴していて。泣き笑いを堪えるのに必死でした。

24.最後の挨拶

泣いた。それ以外に言葉がいりますか?

後段 ライブ後に感じていること

めちゃくちゃ楽しかったです! こんなに楽しい二日間がかつてあっただろうか?と思えるくらい、私の人生の中で最も充実した二日間を過ごすことができました。
それはこんな素敵なライブを作ってくれた雨宮天さんと、彼女を支える全てのスタッフさんと、私と交流してくださった全ての皆さんによって出来上がった感情。


でも天さんのブログを読んで、彼女が感じていた「限界」が、「ちゃんと皆さんにお見せできる自分」というものが、どんなものなのか想像も付きませんでした。
ソロライブはしばらくやらない、というお話がスケジュール的な都合だとばかり思っていたので、もしかしたら原因はこっちだったのかなとか。けど「PARADOX」のリリースとTCSの大成功によって、その壁をまたぶち破ってくれてると私は信じています。


私たちが天さんにしてあげられることは何なのか。
ここ数年、何度も何度も何度も自分に問い掛け続けていることですが、天さんがしてくれる活動を受け止めて、応え続けることはきっと私たちファンにしかできなくて。
だから私はこれからも、ファンとして彼女の活動に向き合い続けていきたいし、気持ちを伝え続けていきたいと思います。限界なんて、私たちでぶっ潰すッスよ……!!!