私から見たTrySailそれぞれ


こんばんは。今回は半月という比較的短期間で更新できました。
Twitterでアンケートを取ったところ、『ガチ恋について』と『私のTrySail観』が同数だったため、今日はまず後者について書いていこうかなと思います。

実は先日、とあるキャス配信を拝聴しまして。
某青き民と某ひよこ群の対談キャスだったんですけど、それぞれがそれぞれの推しの印象を語っていたのが別の視点も見えて面白いなと感じたので、私もそれに乗っかってこの話題でブログを書いてみようと思った次第です。


最初に断っておきたいのですが、私は麻倉ももさんと夏川椎菜さんのソロ活動はそれほど深く追っていません。言ってしまえばアルバムも持っていません。
私が知っているもちょとナンスは、あくまで『TrySail』の麻倉もも夏川椎菜。『ミリオンライブ!』の麻倉もも夏川椎菜。この2つでしかありません。

もしかしたら見当違いなことを言っているかもしれませんが、それはあくまで青き民である「私から見た」印象なので、その辺は予めご理解いただけますようお願いいたします。
それでは、早速書いていきます。


☆私から見た麻倉ももさん
麻倉ももさんを知ったのは『劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へ!』からでした。
実際には就活中だったので公開からかなり日が空いてから劇場に足を運んだこともあって、正確には『桜Trick』乙川澄役の方が少しだけ早く声を聞いていました。
しかしそれはもちょをもちょとして認識していなくて、もっと後になってからあれはもちょだったのか!と知った経緯がある、という小話があります。


で、私が感じた最初の印象は「アウトプットが物凄く苦手な子」です。
誤解してほしくないんですが、これは決して悪い意味ではありません。ユニットを組む雨宮天さんと夏川椎菜さんが理路整然としていて、自分の考えを話すことが比較的上手であることから、相対的な見方にはなってしまいますが。


中でも私が印象に残っているエピソードがありまして、それはミリオン1stライブにおけるエンディング前最後の挨拶です。良くも悪くも「初期のもちょ」が5分で分かるMCだったんじゃないかなと思います。
たぶん自分でも何を言っているのか分からなくなってしまっていて、言葉がまとまっていません。はっきり言って支離滅裂です。


それでもスカートの裾を握り締めながら、スタッフのカンペを読んでしまいながら、自分の言葉で今感じていることを一生懸命絞り出そうとしている様子が、もちょの良いところの全部を表している。そんなMCです。
(今度ミリオンの周年ライブが振り返り配信されるので良かったら見てみて下さい)


『航海日誌』で天さんから端的にエピソードが語られていますが、麻倉ももさんは優しい子なので、良くも悪くも周囲の顔色に同調してしまいがちでした。
アウトプットが得意ではないので、自分の意見を持っていてもそれを上手く言葉にできないので心の中にしまって、周囲との摩擦が起きるくらいなら遠慮してしまう子。


それがこの5~6年で、すごく変わったなと私は感じています。
特にこちらのインタビュー麻倉もも「365×LOVE」インタビュー|“恋の歌”を歌い続ける理由 - 音楽ナタリー 特集・インタビューを拝見して、一番それを感じました。

リリース時は2019年2月なので、麻倉ももさんに出会ってから凡そ5年ですか。
インタビューの中で「自ら『恋の歌』を歌いたいとプロデューサーに意見を伝えたこと」と、「『さよなら観覧車』の歌詞の原案を自らテキスト化したこと」が書かれています。


これは今ままでの麻倉ももさんからは、考えられない変化だと思いました。同時に「自分の意見を尊重してもいいんだ。意見を言ってもいいんだ」と思えるような活動が続けてこられたことの証でもあります。

それはトラハモやミリラジにおけるMCによって、アウトプットに磨きをかけてきた下地もあるのかもしれませんが、周りのスタッフさんのサポートだったり、私たちファンからの声援を通して感じた経験が、麻倉ももさん自身の深いところにある意識を良い方向に変えているんだろうなと、そう私は思いました。

特に最近では「秘密のアフレイド」が天さんの曲に負けず劣らずぶっ刺さっているので、曲調の幅も大いに広がった今後の麻倉ももさんの活動に期待しています。



☆私から見た夏川椎菜さん
夏川椎菜さんを知ったのも、『劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へ!』から。
私の不徳の致すところなのですが、実は「天体のメソッド」も「アルドノア・ゼロ」もしっかり見ていないので、純粋にアニメの中で夏川椎菜さんの声を聴いたのは『ハイスクール・フリート』(2016年)が初めてのことでした。


私が感じた最初の印象は「バランス感覚に優れた器用貧乏の子」でした。
もう一度言います、悪い意味ではありません。言葉をそのまま受け取るとディスってんのかと思われるかもしれませんが、私はナンスのことを貶めたいとは微塵も思っていませんので、石とか投げないで下さい。


Twitterで軽くバズりかけていたツイートで「ミリオンは天才・雨宮と怪物・麻倉に挟まれた普通の子・夏川の成長ストーリーが見られる」(意訳)というものを見かけました。
私は天さんを「努力の人」だと思っているので、天才という括りの中に当て嵌めてしまうことによって、彼女の努力を言い換えてしまうことにはどちらかと言えば否定的なんですが、一般的には概ね正しい印象だと思います。


ここでも私が印象に残っているエピソードは、アイマス合同ライブ・MoIW2014(SSA)でのこと。彼女がCVを務める望月杏奈のソロ曲「Happy Darling」の披露があったのですが、知っている人は知っているように、この曲は非常に激しく難しい曲です。
当時のナンス、必死。
一生懸命ですが息継ぎもままならず、何とか歌い切ったという感じです。


デビューしたての新人がSSAの大舞台でソロ曲を歌っているのですから、それはもう私だって手放しで褒めてあげたい気持ちしかないのですが。如何せん、当時ですら歌唱力に目を見張るものがあった天さん。ダンスをあっという間に覚えてしまうもちょ。
この2人の存在を意識してしまうと、先ほど取り上げたツイートのように、夏川椎菜さんは業界の中で「普通の人」と言ってあながち間違いではないのでしょう。


初期のトラハモを聞いてみても、夏川椎菜さんは「しっかり者の最年少」というポジションにいました。快楽天とネガティブエピソードで掻き回す天さんと、天然ボケを炸裂させるもちょの間で、バランスを取っている不憫な子。
自分で自分を「普通」という枠に閉じ込めて、そこから出ないようにしている子。

自身のソロデビューについても、2人がしてるからついでの既定路線でのデビューが嫌で1~2週間本気で悩んだ、と後述するインタビューの中で仰っているように、心のどこかで常に劣等感を覚え続けてきた様子が垣間見えます。


それが変わったなと感じたのが、やはりバースデーシングル『パレイド』からでした。
こちらのインタビュー夏川椎菜「ログライン」インタビュー|“好き”が詰まったこだわりの1stアルバム - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
を見てもらえれば、だいぶ分かっていただけると思います。


『パレイド』のリリースが2018年7月。茶髪に染めてから出した初めてのシングル。
「普通の子」の殻を破って「普通であること」を止めた彼女は、まさに誰でもないアーティスティックを極めるアーティストに成長しました。彼女が作り出すもの全てが、何かのアートみたいに感じられるほどに。

劣等感に苛まれ続けてきた夏川椎菜さんが手にした、「誰か」の下位互換なんかじゃない本来の「自分」。それを見つけることができた彼女が次に染めてくれるのは自分の髪色だけじゃなくて、私たちファンの心なのかもしれません。
「夏川色」へと。


で、最後は雨宮天さん……というところなのですが、これ以上書くと文章量が長くなり過ぎるというのと、次回のテーマにしようとしている「ガチ恋について」とネタ被りしてしまう側面があるということで、これは次回に持ち越しとさせていただきます。

皆さんから見たTrySailそれぞれの印象などもお聞きしたいので、よければコメントやTwitterなどでリプを投げていただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!