メールを読まれた話

好きな言葉は初志貫徹。こんばんは、氷雨です。
9/2に雨宮天さんの3rdアルバム『Paint it, BLUE』が発売になりました。リリースおめでとうございます! 皆さんはもう買って聴きましたか?

今回は2年ぶりのニューアルバム、そして各所のインタビューでも語られているように、これまでの2枚とは異なる趣きが随所に感じられます。
『overture』からの幕開け、既存シングルを絞って新曲を多く取り入れた構成、自身初の作詞・作曲曲『火花』の収録など、初めて尽くし。


「音楽チームが新しくなった」とのことでもあるので、それが雨宮天さんが織り成す曲の世界観にどんな化学反応をもたらしているのか……。
ぜひ手にとって、自分の耳で確かめてみて下さい!

完全生産限定版にはトートバッグの他、これまでの5年間の軌跡を収録したDVD。初回生産限定版にはMVフルバージョンやメイキングが収録されたBDも付属されるので青き民は必携です。そうでない方も自分に合ったものを購入されることをおすすめします!


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と、公式スタッフばりに宣伝をぶちかましたところで、本日の本題です。
以前『自己満足と劣等感の話』で、ネガティブな話をしました。
ラジオでメールが読まれないというフラストレーションを「自己満足」「劣等感」になぞらえてお話をさせていただいたわけですが……。


なんと。苦節5年半。遂に。読んでいただけたのです!!!
名前が読み上げられた瞬間、耳を疑い、次に自分の頭を疑いました。メールの文面が読まれると、確かに私が書いたメールに相違なく、状況が飲み込めると心臓がバクバクと音を立て、手も震えてきて、正直お話の内容はほとんど頭に入ってきませんでした。


読んでいただいたメールは以下の通りです。


たかだが一通読まれただけでメール職人気取りかよという声が聞こえてきそうですが、今後原点に立ち反れるよう、またメールを送る方法を知りたい方のためにも、具体的にどういったところに意識して考えたのか、備忘録代わりに記しておきます。


①タイトル
受信BOXの一覧画面だけでも内容が分かるよう、番組名は省いてコーナー名を率直に書くのが望ましいと思うので、そのように書いています。

②名前
一行目にラジオネーム。括弧書きで読み方まで記しておけば、読み間違いもなくスムーズかつ、演者の方にも良心的かと思います。

③挨拶
二行目に挨拶です。コーナーによっては省くこともありますが、大体ふつおたなら挨拶から入るのが一般的なのかなと感じます。


④本文
・最初の三行
アルバムリード曲MVの話をしました。
宣伝にもなるよう発売日等まで詳細に書きましたが、読まれた際にはカットされていたので結果的にはなくても良かったですね。冗長であれば読みやすいようにラジオ作家さんが省いて下さるので、迷ったら書くのが正解かなと思っています。


・中段の三行
次に感想をできるだけ手短にまとめました。話を広げやすいよう、ここにもできるだけトークの種を蒔いています。具体的には後のトークの中で「ハードボイルド」「運転シーン」が話題に上がりました。そういう単語を選べればベストでしょうか。


・最後の三行
悪天候」イジりでクスッと笑いが起きればいいなと考えたのもありますし、天気の話も話題にしやすいだろうということで入れておきました。
実際、最初のトークの取っ掛かりは天気の話からでした。

ラスト二行が話題のメインテーマとなる、いわゆる「質問」的な内容ですね。
Yes、Noで答えられるものよりは「こうでこうでこうだった」と話が広がりそうな聞き方をすることがポイントになるのかなと思います。


あとは基本的なことですが「読みやすさ」を意識するのも大事です。
適度に改行を挿むのはもちろんですが、自分で読んでみて大体「30~60秒」くらいで読み上げられる文量が適切だと聞いたことがあります。


最後に抽象的ですが「心」を込めること。読んで欲しいと思うなとまでは言いませんが、そう思っている間は私は全く読まれませんでした。
自分のメールでパーソナリティーの方々を楽しませてあげられるか。話をしているところをイメージできるか、が大切なのかもしれません。


採用に至らずとも読んでもらえてたらいいな、くらいの心持ちでいるのが一番いい距離感なんだろうと感じます。実際、毎回クオリティの高いメールを考えるのは大変ですし、会心の出来でも採用されるのは本当に狭き門です。私も40通近く送りました。


それでも自分が送ったメールで、大好きなパーソナリティーの皆さんが楽しそうにお話されている様子を聴く喜びは、言葉にできないものがありました。
本当に読んでいただいて、ありがとうございました!
これからも楽しい話題を提供できるよう精進していきます!