「好き」の温度

誰かを「好き」になること。
誰かを「応援」したいと感じること。
それは「飲み物」に例えられるように思う。

熱しやすく冷めやすい人
「好き」の感情が沸騰して100℃になるのも早いけど、
結果的には30℃くらいまで冷めてしまうのだろうか?


「推し変」しやすい人
この前は紅茶が好きだったけど、今はコーヒーが好き。
この前はコーヒーが好きだったけど、今は炭酸が好き。

いわゆる「DD」な人
リンゴジュースが好きだけど、オレンジジュースも好き。
オレンジジュースも好きだし、グレープジュースも好き。


それが「良い」とか「悪い」とか言いたいのでは全然ない。
人の数だけ「推し」がいて、「推し方」があるのだと思う。
単なる「対比」であり、色んな飲み物を好きに飲めばいい。

ただちょっとばかし、私はオタクの中でも少し特殊らしい。
周りの「推し」に対する熱量、或いは「推し事」の仕方を
眺めているうち、そう感じることが増えたから考えてみた。



私は今の時期、ホットレモンティーを好んで飲んでいる。
要するに「単推し」だ。ついでに熱しにくく冷めにくい。
好きな飲み物ばかり飲むし、飲み続けても全く飽きない。

温度は常に60℃くらいで安定しており、下がることはない。
「推し」の供給によって、常に温め続けられているからだ。
温度調節を誤って、火傷しそうになってる気もするけれど。


2020年は私にとって、沢山悩みに悩んだ一年でもあった。
「推しにできること」の選択肢が限りなく狭められる中で、
限りある「今」という時間を、ただ浪費させられる焦燥感。

無力感に苛まれ、自分を見失ってしまったこともあった。
それでも「好き」という根幹が揺らいだことは全然なくて。
好きだから「どうするのか?」を突き詰めた一年になった。


私は器用な人間でないので、同時に複数人を応援できない。
推しがいればそれでいい、と考えてしまう性質のオタクだ。
それをどう取るかは人それぞれ、好きに受け止めてほしい。

結局、何が言いたいのかと言えば。私は今年もこれからも。
雨宮天さんへの「好き」を、発信し続けることを止めない。
――あなたの「好き」の温度は、何度ですか?



P.S.
2021年も相も変わらず、こんな駄文を投下してまいります。
本年もお付き合いくださる皆さん、よろしくお願いします。