ライトなファンとして

こんばんは、氷雨です。
ほぼ月イチブログと化していますが、今年もあっという間に年の瀬ということで、そろそろ今年一年の振り返りをしておこうかなと思っているところです。

さて、昨夜とても悲しいお知らせが飛び込んできました。
Twitterでは公共性、拡散性を鑑みて敢えて触れない決断をしましたけれど、かつてのライトなファンの一人として私なりに少しばかりお話をさせて下さい。


神田沙也加さんといえば、私のTwitterのTLの皆さんは劇場版SAO第1作オーディナル・スケールのユナ役、IDOLY PRIDEの長瀬麻奈役など。一般層はアナと雪の女王の日本語吹き替え版アナ役を主に連想されるのではないかなと思います。

元々は2001年に神田正輝さん・松田聖子さんの長女として芸能界デビューを果たし、翌2002年には1stシングル『ever since』で歌手デビューした後、高校卒業を機に芸能活動を休止。復帰後は主に舞台女優として人気を博していました。


私の母が松田聖子さんのファンだったこともあり、その娘で当時SAYAKA名義だった1stシングルも母は買っていました。時に嬉しそうに、時に感慨深そうにそれを聴く母と一緒に、小学生だった私も毎日のようにそれを聴いていました。

某お菓子メーカーのCMや、母娘共演のCMなんかを見て「綺麗なお姉さんだなあ」と思ったものですが、何より私は神田沙也加さんの声質が好きでした。


透き通った声質に加え、少しハスキーがかった高音域の伸びやかな歌声がめちゃくちゃ好きでした。私は今雨宮天さんのファンですが、一番好きな曲は『Lilas』といえば、何となくその傾向が分かってもらえるのではないかと思います。

そんな10代前半から時は流れて2009年頃、私が受験を控える高校生だった時にSAYAKAさんの1stアルバム『Doll』の存在を知ります。こちらは2005年に発売されていたのですが、母は買っていなかったので私も知らなかったんですね。


それを何気なく親友に話したところ、彼は私の誕生日プレゼントに『Doll』を買ってきてくれたんですよ。渋谷のレコードショップに行ったらたまたま見かけたから、と言って。そのことがすごく嬉しかったことを今も覚えています。

オリコンでもあまり振るわなかったということで、発売から数年も経って購入するにはまあまあ入手が難しい作品になっていたのですが、内容は御自身が全ての曲で作詞を手掛けるなど、沙也加さん渾身の名盤だと私は思っています。


彼女の曲の世界観に触れて、思いの外「少女の苦悩」を感じさせられました。それは稀代のアイドルを母に持つ娘が作った曲にはとても思えませんでした。

これは私の感じたことなので事実がどうかは分からないと敢えて前置きしておきますが、薄く応援している中で何となく沙也加さんは「松田聖子の娘」と言われるのが好きではないのかな……?と感じる瞬間がちらほらありました。


「私は誰でもない神田沙也加だ」と言いたい、誰かの娘ではなく自分自身を誇りにしたい。彼女の活動を通して、私はそう思わずにはいられませんでした。

「二世」というフィルターを通して見られるプレッシャーは計り知れなかったと思いますが、芸能活動を再開してからの彼女は女優に声優に歌手にとマルチな活躍を続けて、名実ともに「神田沙也加」として羽ばたいていました。


ただし、もちろん両親を誇りに思っている部分も見え隠れするようで、そこの微妙な少女の繊細さ、あるいは儚さみたいなものがこの『Doll』からは感じられて、一人の同世代の人間として尊敬しながら何度も聴き直しました。

それから私はアニメオタクになって、アイマスPになって、声優オタクになっていくので沙也加さんを直接的に応援することはあまりなくなっていました。


けれど、前述のSAOやアイプラを通して、また神田沙也加さんの活動をより近くに感じながら。今は他の人を応援しているけれど、かつて少しでも好きだと感じた人として、ひっそりと応援できていたことを嬉しく思っていました。

どうして、なんでこんなことに。そう叫びたいです。
でも、それを言ったところで、どうにもなりません。
誰も幸せになれない。


私たちが泣いてばかりいたら、彼女も困ると思うんですよね。
「もう、しょうがないなぁ」なんて声が聞こえてきそうです。

悲しみに寄り添える強さ。
ひとしきり泣き終わったら、
苦難に抗い前を向ける強さ。


私たちは応援してる人に、日々色んなものをもらっています。
どんな時でも前を向いて生き続けるための大切なパワーをもらっているんだと思うんです。だから、私は挫けたりしません。さよならも言いたくないです。

どんな時も、私が応援している人。
あるいは応援していた人に、言いたいことは一つだけです。

「ありがとう」
応援してる人はファンの心の中で永遠です。