BEST LIVE TOUR -SKY-

こんばんは、氷雨です。
ちょっと久しぶりの更新になりました。

今回は雨宮天さんの『BEST LIVE TOUR -SKY-』愛知公演、大阪公演、神奈川公演の全3公演に参加してきましたので、その中で私が感じたことなどをなぐり書きまとめておきたいと思います。よろしければ御覧下さい。


【Set List】

1.Fluegel
2.永遠のAria
3.蒼天のシンフォニア

4.PARADOX
5.夢空(バンドアレンジver)
6.Shu!Bi!Du!Ba!
7.Emerald
8.Catharsis
9.フリイジア

10.Queen no' cry
11.BLUE BLUES
12.irodori(ジャズアレンジver)
13.ロンリーナイト・ディスコティック

14.Song for
15.Absolute Blue
16.Eternal
17.Marvelous scene(愛知)
  Trust Your Mind(大阪)
  Silent Sword(神奈川)
18.Skyreach
19.Next Dimension

アンコール
20.君を通して
(そらのはるやすみ 天ちゃんバンドver/神奈川)
21.誓い
22.This Hope



☆セットリストについて

初日の愛知公演のライブが始まって、まず最初に思ったのが「これはベストアルバムを引っ提げたツアーだけど、同時にこれはある意味『Paint it, SKY』のリベンジ公演でもあるのかもしれない」ということでした。


一曲目が『Fluegel』だったこともありますけれど、3rdアルバム『Paint it, BLUE』に収録の新曲は『雨の糸』を除いて全てセトリ入りしているからです。
(厳密には『雨の糸』も初っ端の弾き語りで回収してますが)

というか終わってから改めて考えると、過去に披露したことのある曲が9曲、残る13曲はこのツアーが生初披露もしくはアレンジverという、なかなかにエグいセトリをしてたんですよね。さすがの体育会系セトリ……。


皆さんもご存知のように、アルバムのセトリはスタッフさんにお任せする一方、ライブのセトリは天さんの意見が多分に含まれたものとなっています。

そこに意味を見出したくなるのはオタクの性なんですが、今の天さんが私たちに届けたい想いが、ここには間違いなく反映されていると思うんですね。


例えば未披露の新曲を全部詰め込んだのは、僕らもそうですけど天さんご自身が「ライブを経ることで曲が完成する」と考えているからなのかなって。

以前『Radio青天井』にて運良く『君を通して』の感想メールを読んでいただいたことがあって、天さんはこの曲を「ライブで披露することがあったら、私の中でも変わっていきそうな曲」という風に仰っていました。


だからというわけでは全然ないですけど、今回のツアーで『君を通して』を含む未披露だった新曲の大半がセトリ入りすることを、私は信じて疑っていなかったし、天さんならそうするだろうなって確信してました。

夢空とirodoriのアレンジverはさすがに予想できませんでしたけど、どちらも今の天さんだから歌えるアレンジだと思うので、ぜひ音源化してほしいです。


☆印象的だった曲

ズバリ『Next Dimension』なんですけども!
この曲って近年の新曲の中でも結構重要な位置付けというか、今の天さんと私たち青き民との関係を端的に表している曲なんじゃないかと思ってるんです。


この感覚にはちゃんと客観性もあって、私が主催させていただいた『天年の宴』という本の中でも『Next Dimension』の話を書かれた方が複数おられて。

その曲がアンコール前の最後の曲に配置されたということは、天さんがくれたひとつの答えなのかなとも思えて。勘違いかもしれないけど、勘違いさせておいてくれっていうか。そうだったらいいなって感じです。


実際TCSの時にここの位置にいたのは『Skyreach』でした。

「最高の仲間に届けます」と言って歌ってくれたこの曲は、天さんと私たちのあまりにぎこちない関係からスタートした中で育まれ、成長してきた象徴とも言うべき、というか言うまでもなくとても大切な曲です。

その『Skyreach』に代わって置かれた曲が『Next Dimension』であるなら、それはやっぱり大阪公演で天さんが語ってくれた最後の「私も頑張るから、頑張って!」という言葉、そのものだよなあと思うのです。


実は2022年1月22日に行われた『ベストアルバム-BLUE-』のオンラインリリースイベントの中で、天さんは次のような言葉を私たちにくれていました。

「みんながどう感じてるか分からないけど、たぶんみんなが思ってるよりも、かなりみんなの言葉とか意見とか私はきっと素直に受け止めて、これがいいって言われたら『これがいいんだ!』と思ってそっちの方向に行っちゃうので、だから本当にみんなが導いてくれた道だなって思います。」

それこそ絶対的なEvidenceはないけれど、私たちが『Next Dimension』に寄せる想いを、天さんも受け止めてくれてるんだなあと思えた瞬間でもあって。


そしてもうひとつ触れたいのは、アンコールの3曲。
今回のアンコール1曲目は『君を通して』でした。ちなみに2016年の1stライブ『Various SKY』の時にここに配置されていた曲は『奏』だったんですが。

どちらも演じたキャラクターの想いに寄り添った曲でもあるし、天さんと私たちの関係性を表した曲でもある。そんな繋がりすら感じさせてくれて。


その上で2曲目の『誓い』がここにあることの重みというか、これは私が特に思い入れを持っている、ということもあるのかもしれないんですけど。

『誓い』はそれこそTOSやTCSでも披露されてるんですが、それはセトリの流れの中にある一曲だったものが、『SKY』というライブのED曲のような位置付けになったことで、深まる想いがあるというか……。


上手く言えないんですけど、2018年5月9日にサイエンスホールで歌うはずだったあの日の『誓い』が、「ああ、これなんだ」って物凄く腑に落ちたと言うか。
あの日があっての、今なんだって思えて。

そう思ったら、今この瞬間鼓膜が破れて聴力を失ってもいいな、とすら思えるくらい胸を打たれましたし、心に響く歌声に涙を堪えるのに必死でした。


そんでもって最後に『This Hope』があるわけですよ。
もうなんか何を語っても蛇足にしかならないような気がするので、とにかくいずれ発売するであろうBDを見てくれ!って感じで丸投げしておきます。


☆MCについて

初日の愛知公演での第一声が「会いたかったよー!」だったことが、とにかくめちゃくちゃ嬉しかったんですよね。天さんも私たちと同じ気持ちでいてくれてるんだ!ってことが、この一言だけで物凄く伝わってきて。

で、各公演のラストMCでの言葉を思い返してみると、アンコールに持ってきた3曲が今の天さんの心情そのものなんだなってことがよく分かりました。


愛知公演は「これからもずっと応援してほしい」
これは私には『誓い』の歌詞そのもののように思えて。

大阪公演は前述した通り「私も頑張るから、頑張って!」
これは『Next Dimension』であり『君を通して』ですよね。


最後に横浜公演では「自分が誰かの希望になれるように、自分自身が希望だと証明する」という決意を言葉にして届けてくださいました。

『This Hope』は声優アーティスト・雨宮天さんの8年間の歩み、そのもので。
どんなにつらくて苦しい時でも、絶対に諦めずに乗り越えてきた彼女だからこそ、ここまで誰かの心を打てるのだと思っています。


全体通して最も感じたのは、天さんは天ちゃんなんだってことでした。
いや、何言ってんだこいつって思われるかもしれませんが、端的に言えば物凄く天さんを近くに感じたツアーだったということです。

天さんはいつだって私たちファンのことを大切にして寄り添ってくれるけれど、それ以上に今、天さんが私たちと同じ気持ちでいてくれてるんだなってことが心から伝わってきた公演だった、ということを改めて記しておきます。


私事ですが、最近ちょっとメンタルが削られていました。

自分が望んだこととは言え、部署異動によって仕事環境ががらりと変わったり。時たま実家に帰ってみても元々仲の悪い両親の板挟みに嫌気が差して必ずと言って良いほど喧嘩になったり。仲間だと思ってた人たちと誤解や諍いが生まれて疎遠になったり。生きていくってままならねえなあ、と自嘲してしまうほど何もかも上手くいかなくて。


ただ、どんな時も前を向く力をくれたのは、雨宮天さんでした。
そんな天さんに、私が返せるものって何だろう?

ずっと考えて悩んでいた少し前の自分を思い出していました。
ただ、笑っていてほしいという願い。

今、改めてその原点に立ち返ることができたような気がして。
まだ私にもできることがあるのかなって。


私には誰かの希望になれる力はないけれど、天さんと大切な人たちの足下を照らす灯火くらいにはなれるのかなって。頑張りたいから。負けたくないから。

彼女に見合うファンでありたいから。
夢に描いた明日掴む!

早く次のライブ行きたい!!!
おわり。