単推しの良し悪し

突然ですが推しのいる皆さんに質問です。
あなたは単推しですか? それともDDですか?

私自身かなり単推し気質が強いオタクだと思います。あまり器用なタイプではないので、複数の推しに対して熱量を持ち続けられない節があります。


幸いなことに私のそう言ったスタイル、格好良く言えば「流儀」を褒めてくださる方も中にはいらっしゃって、大変光栄なことだなと思う毎日です。

とは言え、私がDD反対派かと言えば全くそんなことはなく、むしろ推し事をする上でDDであることは決してマイナスにはならないと思っています。


そもそも、DDって色んな人の魅力的な所、素敵な一面を見つけるのが上手くて、それだけ沢山の人に情熱を注げるエネルギーのある人ですよね。

金銭的には厳しいものがあるかもしれませんが、それだけ日々色んな推しの供給を得られるのなら、お釣りが来るレベルで幸せなことだと思います。


じゃあ、単推しでいることのメリット・デメリットって何?
ってことを改めて考えてみました。

これは私の経験則なので当てはまらない方も多いかと思いますが、実際のところ割とデメリットもある話なので、まずそちらから話していきますね。



一番のデメリットは「愛が重くなる」こと。

単推しなので当然っちゃ当然なんですが、かつては等しく遍く愛を注いでいたコンテンツにさえも、少なからず「俺が見たいのは担当(≒推し)なんだよな……」という非常に極端な感情を持ってしまう瞬間があります。ありました。


担当のソロ曲への想い入れが強くてライブの演出の仕方に不満を抱いたり、アニメにおける推しユニットの扱いや展開にブチギレた過去もあります。

「あ、俺コンテンツ推しできなくなってる」と気付いてからは距離を置くようになりましたが、まあ面倒くさいオタクになりやすいということです。


他には独占欲であったり、同担拒否であったり。
これは「良いファンってどんなファンなんだろう?」って話にも派生してくるんですが、私自身、理想とするファン像というものがありまして。

・自分の言葉で推しの好きな所を発信できること
・推しが好きな人たちが集まって輪を作れること


これは大事にしていきたいなと思ってるんです。
ファン同士がいがみ合ってたら空気も悪いし、嫌いな人がいたらせっかく推しの現場なのに行きたくなくなるじゃないですか。それって嫌だなって。

少なくとも推しに迷惑をかけるファンではありたくない。


そこから逆算していくと、自ずと「独占欲」「同担拒否」みたいな感情は、抱くなとは言わないまでも、どこかで対峙しなきゃいけない瞬間が来る。

大方それは他人と比較することで生まれるマイナス感情なので、そこと折り合いをつけられるようになったら一皮むけたと言えるのかもしれません。



色々単推しの厄介ぶりを話してきましたが、次にメリット。
一番のメリットはやっぱり「説得力」を持たせられること。

長くその人だけを応援し続けてきた人の言葉には、他の人にはない凄味というか重み、のようなものがありますよね。一朝一夕には身に付きません。


そして推しに「いつも応援してくれてる人」という安心感をもたらせるでしょうし、距離感さえ履き違えなければ信頼関係を築くこともできます。

私は「推し変するな」とは思いませんし、実際これだけ魅力的な人が溢れているので「推し変」「推し増し」は当たり前の世の中なんだと思います。


ただ、その中で単推しを貫けるのなら推しだって一人の人間なので、相応のプラスの感情は持ってくれているんじゃないかな?と思ったりもします。

具体的には書きませんけれど、8年も単推しやってるとそれなりに「これもしかして私信ですか???」みたいな奇跡が何度か起こったりもします。


まあ9割方ただの勘違いですし、ていうか勘違いでなかったらそれこそ、推しに対するガチ恋症状が一気に末期化していくことになるわけですが!

つまり何が言いたいのかというと、それだけ本気で好きになれる人に出会えたということこそが、単推し最大のメリットと言えるのかもしれません。


色々思いつくままにうだうだ書き連ねてきましたが、要するに自分に合った方法で楽しく推し事をしていけるなら、それに越したことはありません。

昨日も今日も明日もこの先も! 推しの笑顔が第一!!!
推しがくれる幸せを、私も周りに還元していきたいものです。
それでは。