ご報告

氷雨です。
今日は私の職についてご報告させていただきます。
9月末日をもって、現職を辞する決断をしました。

10月から全く別の会社で働くことが決まってます。
転職先は端的に言えばアニメ作品を作る会社です。
約11年半の実績を捨て、新しい挑戦が始まります。

振り返ってみると新卒の頃に就活をしていた時は、
自分のやりたいことも曖昧なまま、安定した大手
企業に入ることだけを目標にしていた気がします。


大変な就活戦線を乗り切って入った今の会社では
良い出会いもありましたが、必死に前だけを見て
食らいついて、何とか進んで来られた月日でした。

そのことに後悔はないし、今でも私の誇りです。
こんなに大変な11年を乗り越えることができた。
私の推しに言わせれば「地獄のお守り」でした。

ただ、同時にずっと燻り続けてきた思いもあって。
私は、本当はクリエイティブな仕事がしたかった。
もっと小さかった頃は、作家になるのが夢でした。


私の書いた文章や作品で、誰かの心を動かしたい。
自分の名前や生きた証を、形にして世に残したい。
けど、それを仕事に出来るほどの力が自分にない。

そんな夢物語は、いつしか現実の忙しなさに紛れて
掻き消されて、消えるのを待つだけの灯火でした。
そんな折に支店異動と昇進で環境が変わりました。

私がしたかったことは、こんなことじゃない……!
積極的に辞めるだけの理由も覚悟もなかった私が、
腹を括るだけの理由と覚悟が、ここにありました。


辞めることを決めた時、自分が本当にやりたかった
ことが何なのか、改めて思い出すことができました。
覚悟が決まると、もう私に迷いはありませんでした。

傍目からみれば安定した職業や収入を捨ててまで
やることじゃない、愚かな選択なのかもしれない。
仕事と趣味は分けるべき、それも間違っていない。

ただ、どんな仕事にだって挫折する瞬間はあるし、
時にはやりたくないこともやらなくちゃいけない。
それでも"好き"なら、信念があれば踏み止まれる。


作品の世界の中で、信じる道を生きるキャラたち。
彼らに命を吹き込む、声優さんたちの熱いお芝居。
私はアニメと声優が大好きです。尊敬しています。

私はもしかしたら、誰よりも信じているのです。
かつて私がそうしてもらったように、今度は私が
誰かの生きる希望になる作品づくりがしたいと。

とは言え今は、スタートラインに立っただけです。
この人生の選択が成功だったか、失敗だったのか。
いつか皆さんに見届けてもらえたらなと思います。

Room Theory

時空を超えて、私は帰ってきた……!
こんにちは、氷雨です。

約1年ぶりですか。
最近、何かの感想めいたものを長文にしたためるということがめっきり減っていたので、以前どうやって文章を紡いでいたのか、完全に忘れております。


そんなわけで表題の通り、待望の新EPを引っ提げた2年ぶりのソロライブイベント『Room Theory』全4公演に参加してまいりました。その感想戦です。

今回は第7回あおしゃべりの生配信や公式HPのコメント等で事前にアナウンスがあったように、これまでとは毛色の異なるライブになりました。

以下に、公式HPに掲載された雨宮さんのコメントを引用します。


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雨宮天からのコメント

『-Room Theory-』は、これまでとは違う形のライブです。

大きすぎない空間でみんなと作る時間が好き。
飾らない本音のトークをみんなとするのが好き。
私の歌や表現が、みんなの表情を見て豊かになっていくのが好き。
緊張が嬉しさや楽しさに塗り替えられて、みんなとの別れが惜しくなる、あの瞬間が好き。

音楽活動を10年やって分かった私のセオリーです。

この10年で『曲を可視化する』ライブをやり切り、自分のセオリーが分かってきた今、10年を経た今の自分に合ったライブを見付けていきたいと考えています。

尺も規模感も内容も変わりますが、その分密度高く、みんなとの時間を大切にするライブにします。
正直、どうなるか分からなくて不安です!
でも、応援の気持ちに背くような自分では絶対にいたくない。
なので今回も全力で臨みます。
また新しい挑戦を、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!

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推しからこんな風に思ってもらえることは本当にファン冥利に尽きるわけですが、それはそれとして最終日は昼夜2公演ということからも1回の公演あたりの時間が以前に比べて短くなる、ということは想像がつきました。

イメージ的にはカバー曲のないリサイタルみたいな感じになるのかな?という印象。

それを念頭に置いた上で、今回のセトリです。


▷-Room Theory‐ セットリスト

1.ノンシナリオ・エチュード
2.Love-Evidence/PARADOX
 MC1(ママ:スタイリストの戸村さんを交えて)
3.irodori
4.Catharsis
5.TOXIC♡
 MC2(楽曲講義:公演毎に新EPの1曲を解説)
6.Heart Note
7.火花
8.白線
 MC3(大明神:編曲者のメンバーと自作曲のお話)
9.フリイジア(ロックアレンジVer)
10.Velvet Rays/永遠のAria
 MC4(社会科見学:天ちゃんバンドと楽器のお話)
   (ライブグッズ紹介/genuine blue第2弾宣伝)
11.BLUE BLUES
12.マイブランケット


それで、まず本音ベースの部分を先にお話させてもらうんですけど、初日7/25(土)の大阪公演の時点では正直、私の好みからは外れていました。

『Catharsis』からの『TOXIC♡』という天さん曰く「危険な女ゾーン」の2曲を並べてきたのが強かったな、ということが印象的だったくらい。

で、それがなぜなのかってことなんですが。
まず大前提として、私の曲の好みとライブに対するスタンスをお話しておかないと理由を深堀りできないので、それを先に書いてしまいましょう。


▷曲の好みの話
私が好きなのって、いわゆるアニソンをベースにした雨宮ロックの「青曲」と、『After the Tears』や『誓い』といったバラードおよび『チョ・イ・ス』や『Lilas』などのビタミンソングをベースにした「白曲」(と勝手に呼称)なんです。

元々彼女の1stシングルは『Skyreach』と『夢空』という対照的な青と白だったわけで、そこから入ってる古参ほど私と似ているんじゃないかなと勝手に思っておるわけですが、このギャップで落とされたのがそもそもの始まりというお話です。


▷ライブスタンスの話
全ての曲を生で聴きたい、その中でも自分が好きな曲を聴きたい、あるいは披露の少ない曲を聴きたいと思うのがオタクの性だと思うのですが、それだと主語がデカイ気がするので、これはあくまでも私のスタンスということにしておきます。

で、これもマウントだと捉えてほしくなくて、あくまで前提としての話なのですが、私はソロのライブには『Various SKY』から参加していて、『The Clearest SKY』以降、リリースイベントを除いて全てのソロライブに参加している異常者です。


この前提を踏まえた上で今回のセトリに戻るんですが、新EPの曲を除く既存9曲(日替わり含む)のうち、7曲が前回のソロライブツアー『Ten to Bluer Sky』でも披露していて、最も遡る『Catharsis』もベストツアー『SKY』(2022年)でした。

何だろうな。曲における披露回数のバラつきは当然あるものだし、その時その時に感じた「好き」を大切に歌ってきて「過去は振り返らない女」を自称する雨宮さんの性格も十分に承知の上で、それでもやっぱりTOS(2018年)を最後に披露のない原義の『夢空』や『After the Tears』であったり、極端に披露の少ない『一番星』(TCS両日の2回)や『SOS』(てく天イベント昼夜2回)なんかをもっと拾い上げてほしいな、というのが、本当に個人的な切なる願いでもあったりするのです。


私より後に彼女のファンになった仲間や、どうしても用事があって参加できなかった人達もいる中で、一度も生で聴いたことがない曲というのがそれぞれに少なからず存在して、そういった過去の曲を聴きたいという声は私もよく耳にします。

最初は刺さっていなかった曲でも、ライブを通して大好きな曲に変わった曲が沢山あるということを、実体験を通してよく知っている私としては、仲間達には雨宮さんの過去の曲や刺さっていない曲も、もっと好きになってほしいですから。


ただ、それ以上に私が最も望んでいることがあって、それは雨宮さんが好きな空間で好きな曲を、好きなように笑顔で幸せな気持ちで歌ってくれること。
それが一番、私にとっては大切なことで。

だから、そこを天秤に掛けた葛藤というか。
私の「好き」と、雨宮さんの「好き」は、当たり前なんですけど完全にピッタリと一致しているわけではなくて、少しだけズレがあって。


その歪みがどうしても大きく感じられる瞬間というのが、そりゃあ12年近くも応援していれば、必ずどこかで出てくるのは至極当然の話なんです。

一緒にバンドを組んでいても音楽性の違いで解散することなんて珍しくもない話ですし、好みに合わなければさっさと離れて別の推しを作ればいいだけの話なのかもしれないけれど、そんなインスタントな推し方は私の性に合わなくて。
てか、そんなことができるならとっくにしてますし。


何ていうのかな。彼女がとてもファン想いなことは重々承知していて、今回のライブイベントもファンのことをいっぱい考えて、楽しんでもらえるように心を込めて作ってくれた時間と空間なんだってことが分かっているからこそ、「思ってたのと違った」と感じてしまった自分に勝手に落ち込んで、悲しくなってしまったんですね。


それでも、彼女が望んでるライブイベントの形がこれで、歌いたい曲がこれなんだとしたら、その中で最大限に彼女の音楽を楽しむというマインドで臨まなきゃ損だなって。
東京公演に参加する前に、自分の気持ちの整理ができました。

そうやって参加した東京公演は、お世辞とか欺瞞とか雨宮さんへの気遣いとかじゃなくて、心の底から参加して良かったなと思えた公演になったんです。


その理由は、大きく2つあります。


▷公演を重ねる毎に完成度が上がったこと
これは過去のライブでもそうであったように、その時その時の歌い方の変化であったり、バンドメンバーとの息の合い方だったり、色んな思いや文脈が乗っかって、ライブってどんどん魅力を増して必ず最大瞬間風速が出るんですよね。

『TOXIC♡』のゾクゾクする火力マシマシな歌い方。
『Heart Note』の最後の、真に迫る感情を乗せた声。
『白線』の天さんのあまりに楽しそうな表情と身振り。
『マイブランケット』の通い合う絆を感じる大団円。

それが特に今回の新EPの曲からは如実に感じられました。


▷セトリの意図と千秋楽のラストMC
公演最終日に彼女の口からセトリの意図が語られる一幕がありました。端的に言えば「パート毎に同じ系譜の曲を集めた」と。それが私の中で腑に落ちたというか、すごくしっくり来たんですよね。それならこのセトリになるよねって。

最初はラブコメ曲でもあり、タイアップ曲でもあるかのかり曲とリケ恋曲、次に赤曲かつ火力のある「危険な女」ゾーン、そして聴かせる曲ゾーンでもあり「大明神」の一人でもある荒幡さん編曲ゾーン。次のロック曲ゾーンの『フリイジア』『ベルベット』『アリア』はこちらも全てタイアップのある曲。ラストは会場が一体になる曲ゾーンかつ「大明神」の一人でもある宮永さん編曲ゾーン。

だから、このライブイベントのコンセプトは最初から明確に存在していて、他の過去の曲を挟む余地なんて全然なかったんですよね。そりゃそーだ。


そして最後のMC。
これまでの彼女のソロライブの最後の挨拶って、必ず涙を流してきたんですよ。

『Various SKY』
『Aggressive SKY』
『The Only SKY』
『The Clearest SKY』
『SKY』
『Ten to Bluer Sky』

ほんと、全部。

彼女のライブの歴史は、きっと色んなしがらみや計り知れない重圧、苦悩があって、ファンの期待に応えなければならないという彼女の人一倍の責任感と負けん気があって、その中で自分が理想とする「曲の世界観を可視化するライブ」に10年間、挑戦し続けた。


まさに挑戦と涙の歴史なんです。
伊達に年季の入った異常者やってません。
全部見届けてきたから知ってんです、こっちは。


その上で、今回の『Room Theory』で。
たぶん初めて、泣かずに笑顔で終われたんです。

色んなものと戦い続けてきた雨宮さんが、自分の好きな曲と好きな空間を突き詰めたライブ。12年間のアーティスト活動において、初めて彼女が純粋に楽しいと思える時間を勝手にプレゼントできたような気になってしまって。

「ああ、この笑顔を見届けるために今日まで応援してきたのかな」って思ったら、何かこう、じんわりと心が温かくなって、泣けましたね。


なので、もちろん色んな思いがある中で、色んなことが変わっていく中で、このライブの最後に変わることなくそう思えたってことが本当に良かった。

「やりきったから、やらない選択肢もあった」中で、それでもライブをやりたいと思ってくれた天さんの想いを受け取れたことがね、嬉しかったです。

久々とはいえ、またうだうだと長いこと自分語りしちゃうのは悪い癖なのかもしれないんですけど、最後に一言でまとめて終わりにしようと思います。


雨宮天さんしか勝たん。
ありがとうございました。


▷追記
御祝のフラワースタンドをお贈りしてました。

雨宮天さん誕生祭2025

こんばんは、氷雨です。
久しぶりに筆を執りました。

ブログの更新自体もそうですが、こうして雨宮さんのお誕生日に記事を書くのも2021年以来ということで、振り返ると4年ぶりになるみたいです。


じゃあ今回は何を書くの?って話なんですが、いつものようにひたすら推しの好きな所を書き殴る論文でもいいのですが、そんな今更感溢れる文章をネットの海に放流した所で、水不足に悩んでいるダムの貯水率が改善されるわけでもないわけで、そんな出来の悪いリメイク作を世に出すような真似はしません。


それでふと思い当たったのですが、ブログの中で「雨宮さんが演じた好きなキャラ」あるいは「雨宮さんソロ名義の好きな曲」を私なりにちゃんと書いたことってなかったんじゃないかなって。であれば書いておきたいなと思いました。

まず、雨宮さんが演じた好きなキャラ5選。


目次

1 北沢 志保

雨宮さんが演じたキャラクターの中で私が初めて出会ったのが、アイドルマスターミリオンライブ!の『北沢志保』でした。

いわゆるアニマスの『劇場版THE IDOLM@STER 輝きの向こう側へ』のバックダンサー組の一角として登場したのが、私は彼女との初めての邂逅です。


この物語の中心になるのは春香と可奈、そして志保の3人と言っても過言ではないと思うのですが、一匹狼で765プロのアイドル達をライバルと表現する彼女は、一見するとちょっと嫌な子に誤解されがちな難しい役所を担っていました。


当時弱冠二十歳のデビュー間もない雨宮さんが、自身の分身とも言える志保の真意が見ている人達にもきちんと伝わるように、丁寧かつ繊細に、けれど新人らしく少し硬さの残る演技でもって熱演している姿は胸に来るものがあります。

2 藤宮 香織

雨宮さんが初めてメインヒロインを務めたのが、一週間フレンズ。の『藤宮香織』です。

私はファンになってから後追いしたのでリアルタイムでは見ていないのですが、記憶喪失かつある種のループを繰り返す物語ということもあって、これまた雨宮さんにとってはいきなり難しい役所だったのではないかなと思います。


さらにアニメのEDテーマでスキマスイッチの名曲『奏』をキャラクター名義でカバーするなど、その後のアーティスト活動にも繋がる大切な作品です。

私が好みとする作風だったことも大きな一因ではありますが、雨宮さんにとってもファンにとっても記憶に残る作品、演技なんじゃないかと思います。

3 リリィ

次はスパイ教室におけるメインヒロイン『リリィ』です。
言ってしまいますとね、私はリリィを演じる雨宮さんの声質が大好きなんですよ。ついでに言うとリリィに寄せた髪型・衣装を着た雨宮さんも大好き。

アニメ1期最終話のEDテーマとなったキャラクターソング『花の日』もバチクソ好きでして、リリィの少し天然で隠しきれない人の良さみたいなものが端々に垣間見える演技も好きなんですが、これは雨宮さんが声優として活動を重ねてきたからこそ出せる演技の厚みというか。そういうものも感じられるキャラクターだなと思っています。

4 水原 千鶴

現在アニメ4期が放送中の彼女、お借りしますよりメインヒロインの『水原千鶴』です。

レンタル彼女としての完璧な「水原千鶴」と、素の「一ノ瀬ちづる」の演じ分けもそうですが、物語が進むにつれて見せるようになる「決して強くはない千鶴」を体現する雨宮さんのナチュラルなお芝居にとても魅せられると思います。


あとは少し個人的な話になってしまうんですが、初めてRadio青天井で読んでいただいたメールがかのかりの千鶴に対する演技、そして挿入歌『君を通して』の感想だったので、その点においても思い入れのあるキャラになっています。

5 久石 奏

響け!ユーフォニアムの後輩ポジション『久石奏』です。

劇場版「誓いのフィナーレ」からアニメ3期にかけて登場、主人公・黄前久美子と同じユーフォを担当。メインヒロインではないものの、3期においては怒涛の展開が続く終盤、久美子の唯一の理解者とも言える重要な役回りを担います。


物語最終盤の3期12話では、久美子に対して奏が本心を語る、胸を打つ名シーンがあるんですが、それがかつて久美子があすかに語り掛けたそれを彷彿させると言いますか。雨宮さんの演技の幅が垣間見える重要な場面となっています。

アニメでこんな泣く?ってくらい泣いたのは、そんな雨宮さんの演技の賜物です。



続いて、雨宮さんソロ名義の好きな曲5選。


6 夢空

1stシングル『Skyreach』のカップリング曲。北沢志保をきっかけに雨宮さんのソロ活動を追うようになって、初めて聴いた曲がこの『夢空』でした。

ガチで好き。

初期の頃の雨宮さんって御本人が語るようにどこか野良猫然としたネガティブで孤高感強めのガラス細工みたいな所があったように思うんですけど、そんな彼女の内面描写に寄り添った歌詞であり曲だなと、一聴き惚れした曲です。


BEST LIVE『SKY』でアレンジ版が披露されましたが、原曲はTOS中野初日(私は兵庫公演)が最後になっているのが非常に勿体ないと感じながらも、あの頃の雨宮さんの心情に近いものがあったからこその曲なのかなとも感じます。

名曲には変わりないので、またどこかで聴きたいですね。

7 誓い

6thシングル表題曲『誓い』です。
青き民にとっては、もはや語らずにはおられない曲です。

先日の『10くすGiving!!』昼の部でも天さんの口から少し話に出ましたけど、やっぱり誓いリリースイベントってそれはもう特別な思い出なんですよ。


ここで多くを語るつもりもないし、美談にするのは少し違うとも思っているんですけど、あの時のお通夜みたいな張り裂けそうな空気の中で青き民の一人ひとりが胸に抱いた想い、その原点こそが今の雨宮さんの活動を支える原動力になっていると信じていますし、少なくとも私はそうなので、迷ったらあの日を思い出して初心に返ることにしています。

初披露となったTOSでの「誓い」も、BEST LIVE『SKY』でアンコールの真ん中に置いてくれた時の「誓い」も、どれも本当に素晴らしい歌唱でした。

8 Song for

7thシングル『Defiance』のカップリング曲。塩野海さんの作詞作曲はご存知『irodori』から連なる赤曲の印象が強いですが、Lilasに続くこちらの系譜もバチクソに強い。本当に何なんだ塩野海さん、あなたは紛れもなく天才です。

いや、雨宮さんの曲ってカップリングにどちゃくそ俺好みの曲が配置されがちなの、本当に意味が分からないんですよ。もちろん表題曲も好きなんですけど、カップリングの刺さり方が尋常じゃないくらいエグい(オタク特有の早口)


何だろう、J-POPにおける応援ソングっていつの時代にも必要とされてきた、誰かの心に寄り添うことの意義深さの表れでもあると思うんですが、ここまでの全肯定ソングが他にありますか?というレベルの包容力なんですよね。

それを雨宮さんが歌うわけですから、刺さらないわけがないだろうと(半ギレ)

9 This Hope

ベストアルバム『BLUE』に収録、雨宮さん作詞作曲のリード曲。

それまでの雨宮さんって「私には曲に乗せて伝えたいことがない」「私にとって作詞とは、あくまで私が歌で演じたいキャラクターのセリフを書く作業」と語るくらい役者であり、声優として歌うことを貫いてきた人なんですよ。


ところがこの曲は、締切まで時間がなさすぎたからこそ「あまり見せてこなかった内面」を歌詞にした、とラジオで仰っていた通り、ご自身作詞作曲の中でたぶん初めてにじみ出た雨宮さんの本心なんじゃないかと思っていて。

それを私たちに見せても良い、と思ってもらえたことが嬉しかったんですよね。

10 Dear Blue

4thアルバム『Ten to Bluer』に収録の天さん作詞作曲。
これは何ていうか、別格中の別格、殿堂入りですよね。

あまりに衝撃が大きすぎて、しばらくどうやって雨宮さんからの気持ちを咀嚼すればいいのか分からなかった。それくらい時間が必要だった曲です。


端的に言えば、声優とファンの間にこれだけ大きな絆や信頼関係が築けるんだ、という証明というか愛でしかない。それ以上でもそれ以下でもない。

言葉にしたとて野暮にしかならない完成度ですよね。
本当に雨宮さんのファンになれたことが幸せです。



はい。という感じで、雨宮さんが演じた好きなキャラクター5選と、雨宮さんソロ名義の好きな曲5選、合わせて「10選」ということで書いてみました。

特にどれが一番とか順位付けするような話でもないと思うので、順番はどちらかと言うと時系列であって順位付けではありません。念のためにね。


改めて雨宮天さん、お誕生日おめでとうございます。

キャラクターにしてもソロ名義の曲にしても、あなたがここまで活動を積み重ねてきたから、魂を込め続けてきてくれたから、その一つひとつがどれも大切な宝物です。本来とても5個ずつじゃ語り尽くせるものではありません。


この10年余りの時間、ずっとあなたの笑顔を、幸せをひたすらに願ってきました。
その気持ちはこれからも生涯、変わることがないと確信しています。

あなたのファンになれて幸せです。
これからもどうか活動を見守らせて下さい。

FlagShip

目次

1 TrySailの歴史

皆さんは"TrySail"という声優ユニットをご存知だろうか。
2011年開催の第2回ミュージックレインスーパー声優オーディションに合格した麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜の3人からなるグループである。

あのスフィアの後輩にあたる彼女達はいわゆるミューレ2期生として、或いは新進気鋭のトライアングルガールズユニットとして、2014年12月に結成を発表。翌15年5月にアーティストデビューを飾り、今年でめでたく活動10周年を迎える。


なお、ユニットの名付け親はメンバーの雨宮天である。

事務所が挙げた「虹色シスターズ」なるあまりに微妙すぎる候補を蹴り、挑戦を意味する「Try」と悪天候時に使う帆の「trysail」に由来して名付けられたユニット名は「どんな時でも前に進んでいけるように」という願いが込められている。


その名のとおり、彼女達の船出は規格外の連続だった。

5/13に1stシングルをリリースし、その10日後の5/23には後に「実家」と呼ばれることになる「パシフィコ横浜」という、デビューしたばかりの持ち歌が2曲しかない新人が立つにはあまりに大きすぎる箱で1stライブ『SailOut!!!』を敢行した。

10月の2ndライブ、翌16年6月の3rdライブを経て、同年末から17年にかけて1stツアー『Age of Discovery』を終えた後、17年7月には彼女達にとって最大規模かつファンにとっても未だ伝説のように語られる横浜アリーナでのライブを成功させた。


とは言え、活動は順風満帆なばかりではなかった。

18年2月から始まった2ndツアー『The Travels of TrySail』の終盤、5月の公演でユニットを牽引していた雨宮が声帯炎によって歌唱を見合わせることになり、全ての曲で麻倉、夏川による二人の歌割りに変更となるアクシデントに見舞われた。

翌19年2月から開催された3rdツアー『The TrySail Odyssey』は約半年間・全20公演に及ぶ最長のツアーであったが、毎週のように地方を回ってライブを行う過密日程による過労か、明らかにメンバーのパフォーマンスが芳しくない公演が頻発した。


またこのツアーは3rdアルバム『TryAgain』を引っ提げてのツアーでありながら、最初の公演はアルバム発売前に開催するという試みを始め、ツアーの途中でメドレーを取り入れたりするなど、セットリストのテコ入れを行ったツアーでもあった。

そしてこのツアーを最後に、23年の5thツアー『SuperBloom』まで約4年あまり声出しのできない現場が続くことになる。


もちろんその間も、20年8月にはスタジオ配信ライブ『Go for a Sail』、緊急事態制限の合間を縫うように21年3月の『Double the Cape』、4thアルバムを引っ提げたツアー『Re Bon Voyage』を同年9月から11月にかけて行うなど、精力的にライブを開催。

まさに悪天候を象徴するような世界的に難しい時世の中でも、彼女達はこの10年間ライブと挑戦を続けてきたのである。


その10年間の積み重ねを経て、今回のFlagShipだ。
どんなアーティストでも、一度は立つことを夢見る日本武道館。
そんな場所に彼女達の10周年の舞台が用意されたのである――。


2 FlagShip

以下、セットリスト

1. High Free Spirits
2. 誰が為に愛は鳴る
3. WANTED GIRL

4. そんな僕らの冒険譚!
5. はなれない距離/whiz
6. オリジナル。/azure
7. Fanfare!!(麻倉もも)/シャドウボクサー(夏川椎菜)
8. Blue Christmas for You/Eternal(雨宮天)
9. パレイド(夏川椎菜)/花に赤い糸(麻倉もも)
10. センパイ。

11. Truth.
12. コバルト
13. ごまかし
14. Lapis

15. TryAgain/TAILWIND
16. primary/マイハートリバイバル
17. ホントだよ
18. バン!バン!!バンザイ!!!

19. Free Turn
20. マイクロレボリューション
21. adrenaline!!!
22. 華麗ワンターン

アンコール
23. Youthful Dreamer
24. ひかるカケラ
25. 声のシンフォニー

Wアンコール(3/2のみ)
26. adrenaline!!!


シングル表題曲+ファン投票で選ばれた曲+ソロ曲の構成である。
聴きたい曲が確定で入っている安心感と、人気投票によるドキドキ感が同時に味わえるのが非常に良い。ソロはないと思ってたので嬉しい誤算。


最初の掴みは初期の代表曲であるハイスピから、マイクパフォーマンスが映える誰が為、会場が一体となって楽しめる振付のWANTED。

さらに最新曲・僕の冒険譚を挿みつつ、キラキラ大人セイルが味わえる日替わりゾーン。3人それぞれのソロ曲、そしてハニワ曲センパイ。

カッコいい曲と渡辺楽曲で魅せてからの、ファン投票ブロック。いわゆるマッスル曲を経て、エモエモのアンコールというのが大きな流れ。


特筆して書き残しておきたい感想はTwitter(現X)に小出しにしているので、こちらのツイートをいくつか貼っておきたいと思う。



本当に良いライブだった。
TrySailのライブはいつも過去最高を更新してくれる。

振り返れば、その全部が良いライブだったと思える。
毎回期待値が上がって、それを超えることが難しくなるのに、だ。


それはどう考えても容易いことではない。
しかしながら毎回余韻が多幸感に溢れる。

こんな素晴らしい時間を毎回のように作ってくれるアーティストを、私はTrySailの他に知らないし、知らなくてもいいとすら思えてしまう。


なぜならTrySailの3人がいつどんな時にも全力で期待に応えてくれて、ファンが楽しめるライブってどんなものだろう?と考えてくれるからだ。

心と心で通じ合っていると思える、そんな時間をくれるからだ。


3 私とTrySailの10年

あなたには10年間活動を応援する人がいるだろうか。
私にはいる。それがTrySailである。

ひと口に10年って言うけど、これがどれだけ奇跡的なのか。
どうやって説明したら伝わるんかな。

例えば偉大な先輩ですら1年3ヶ月の充電期間があったし、アーティストデビュー同期の某ing!は3年半でユニット活動に幕を下ろした。
人気のあった二人組もソロ活動にシフトしてしまった。


本来はそれが当たり前だ。業界の常識と言っても良い。
声優ユニットとして知名度を得て、活動休止期間もなく、卒業や脱退もなく、長期的にコンスタントに活動をすることがどれだけ難しいことなのか。

それも恐ろしいことに、各々のソロ活動と並行して。
想像することしか出来ないけど、たぶん奇跡に近い。


TrySailは今や声優ユニットのトップランナーと呼ばれる。
それはこんなグループが、かつて存在しなかったからだ。

そんなグループの活動を初期から現在に至るまで応援し続けられたという事実が、どれだけ奇跡的で幸せなことだったのか、改めて気付かされる。


確かにラジオにおける彼女達の掛け合いは聞いていて楽しかったし、それぞれ個性の異なる3人が集まった時の推進力は計り知れないものがあった。

とは言え、TrySailとしての活動が。彼女達の言葉を借りるなら「小舟から始まった航海」がここまで大きなものになるとはさすがに想像しえなかった。


私がTrySailを実際に初めて目の当たりにしたのは、15年3月14日(つまり10年前の今日である)のトライアングルステージ!!! ~JUMP~でのことだ。

14年1月から放送が開始されたラジオ『TRYangle harmony』における3回目のイベントかつ、TrySailの結成発表後の初めての冠イベントでもあった。

当時就職を翌月に控えての最後の思い出作りにと足を運んだイベントが、振り返ってみると私にとっての人生のターニングポイントになった形だ。


ラジオの公録パートとミニライブパートの二部構成になっていたのだが、いつまでも見守っていたくなる3人のわちゃわちゃ感と、ミニライブにおける雨宮天さんのありえん格好良さのギャップにハマったのが文字通り運命の分かれ道であった。

その後の私は、急天直下の如く雨宮さんに落ちていく。


ただし、最初から全肯定だったかと言うとそうでもない。
ユニット活動を追い始めた一番の理由は「雨宮さんがいたから」であったし、最初から曲が刺さっていたかと言えば全然そんなことはなかった。

曲が刺さり始めたのは3rdシングル『whiz』の頃からだ。私自身が「物語シリーズ」の楽曲が好みに合致しやすいということもある(『azure』も大好物である)のだろうが、TrySailの真骨頂は曲への理解とバランス感覚にあると思う。


清涼感と寂寥感、大人になり切れない切なさやもどかしさ。誰しもが抱える感情の切り取り方、表現の仕方、色味の付け方がちょうど良い。等身大というか、作りすぎていないというか。心の中にすっと入り込んで来るような感覚がある。

何より三人の声のトーンや歌割りのバランスが素晴らしい。
一人がこう表現したら、自分はこう表現してみよう。
その辺のバランス、全体の調和が取れていて心地が良い。


一方、ライブについて。
2017年のアリーナライブは確かに最高のライブだった。

だが、それがある意味高いハードルとなって「このライブを超えるライブはない」という思いが、私の中では2021年頃まで蟠り続けることになる。

2019年『The TrySail Odyssey』には最初から懐疑的だった。
果たして20公演もやる必要があるのだろうか……?


その不安は的中し、演者の3人は体調不良が続発し、そのヘイトは事務所に向いた。管理体制はどうなっているのか、演者のマネジメントが杜撰ではないか? 無理をさせるべきではない。当時のTwitterのTLにはファンからのそんな言葉が相次いだ。

私も当時はそう思っていたし、推しの体調不良に心を痛めていた。
特に前年に喉を痛めた天さんのファンは余計にそうだったと思う。


しかし今回の武道館のMCで、彼女達はそのことにも触れた。
決して触れてはいけない黒歴史などではなく、その時代があったからこその今なんだと、自分達の足跡を笑顔で振り返る頼もしさ、力強さがあった。

そして私が親しくするフォロワーが、この『The TrySail Odyssey』で地方を回ってくれたので、初めて彼女達のライブに行けたことを語っていた。


であるならば、たぶんコロナ禍でライブができなかった頃にTrySailと出会ったファン達も、私が知らないだけで沢山いるのだろうと思う。

無駄な時間なんてなかった。
皆どこかでTrySailと出会って、今がある。

それを確信することができた今回の武道館ライブであった。



もう一つだけ本音を記しておくならば、今回のライブが自分にとって「TrySailの最後のライブになるかもしれない」という思いもあった。

一昨年の『SuperBloom』ツアー以後、自分自身のライフステージの変化や周囲の環境の変化もあり、そんなことを考えることが多くなっていた。

彼女達の活動が永遠ではないのと同様に。
私達も永遠にオタクではいられないのだ。


私は器用な人間ではない。
オタク活動を継続させたまま、自分の人生を充実させるだけのバイタリティはない。結局どちらも中途半端になって何も得られないまま終わる。

それが分かっていたし、分かっていたからこそ、どうにか並行しようともがいた。本気でどちらも充実させようとした。その結果分かったのだ。
TrySailとともに歩む覚悟が足りていなかった、と。


この10年間、頑張り続けられたのは彼女達のおかげだ。
彼女達がいなかったら、彼女達と出会わなかったら。
仕事だけでなく人生すらも投げ出していたかもしれない。

何度も仕事を辞めたいと思いながら今日まで来たし、時には生きる希望を見出せなくなる瞬間もあった。何もかも諦めることに慣れすぎた。
蓋をするように動かなくなった心に、一筋の光が差した。


冗談抜きで、彼女達は私の人生において、それくらい
「希望の光」なのだ。「大切な人達」なのだ。
彼女達に会える、それだけでどれだけ頑張れたことか。

彼女達ともに歩んできた時間が、紡いでくれた言葉の一つひとつが心の中にどんどん降り積もっていって、明日を生きる大きな力になってきた。
まさに「ひかるカケラ」だ。


そして、彼女達が齎してくれた沢山の出会い。
御し難い羨望と嫉妬の渦巻の中で、本当は望んでいなかったはずの諍いも、大人になり切れなかったばかりに分かり合えなかったことも沢山あった。

それでも今、出会えて良かったと思える人達がいる。
これからも大切にしていきたいと思える人達がいる。


ようやく、覚悟が決まった。
ありがとう、これからもよろしく。
もらった言葉を、私もそのまま返したいと思う。

彼女達を初めて目にしてから、10年目の今日。
本当に色んなことがあった10年間だったけれど。
これからも、彼女達が見渡す光の一つになろう。

ラジオは野球に似てる話

ラジオは野球に似ている。

「何を言ってるんだ? こいつは」
と思われただろうか。
まあ暇潰しだと思って聞いてほしい。

(読んで、ではなく聞いて、と書いた方が
何となくラジオっぽい。どうでもいい余談だ。)


このラジオが聞きたい。
というのと

このチームの試合が見たい。
というのは同じようなものだと思う。


なんとはなしにラジオを聞き流すことと、
特に理由もなく野球中継を見ることも近い。

どちらが良いとか悪いという話ではない。
どういう楽しみ方をしても良いのである。


リスナーは観客。
番組におたよりを送っているリスナーはバッターだ。

パーソナリティはピッチャー。
構成作家は監督といった所か。


番組コーナーはピッチャーの球種だ。
いわゆる"ふつおた"は、ストレート。

その他のコーナーは変化球か、カーブか。
フォークボールでも良い。趣による。


さて、バッターボックスに入ったとて。
プロのピッチャーの球を素人の我々が
そう簡単に打てるはずもない。道理だ。

バッターはまず、ピッチャーを研究する。
どんな投球の仕方で、どんな球種があるのか。
どのくらい速い球を投げられるのか。


ラジオに置き換えると、それは即ち
パーソナリティを知るということである。

どんな話し方をして、どんな話題が好きなのか。
何のコーナーがあって、どのくらい読むのか。


ピッチャーが分かれば、打てる可能性は上がる。
次に、バッターボックスに立つ回数を増やす。
最後に、ヒットという採用を目指すのである。

あとはあなたがどんなバッターになりたいか。
理想とする姿は200本安打か、本塁打王か。
イチローか、大谷翔平か。目指すのは自由だ。


ちなみに私はメールを量産できるタイプではない。
そういう意味で理想は代打ヒッターかもしれない。
バッターボックスに入る回数が少ないのである。

しかし、投手とは10年もマウンドで相対している。
一挙手一投足、心の機微まで見通す自信がある。
彼女のストレートにバットを合わせるだけで良い。


下半期の打率は、3割を超えている。
先日の打席は、久々のホームランであった。

とは言うものの、個人タイトルがほしいのではない。
個人成績よりも、試合を楽しく盛り上げたい。


自分の採用はもちろんめちゃくちゃ嬉しいが、
一番大切なのは、番組を楽しく盛り上げることだ。

そして願わくば、10年来の投手である彼女に
「あの人にバッターボックスに立ってほしい」
と思える打者でありたいと、私は思うのである。