時空を超えて、私は帰ってきた……!
こんにちは、氷雨です。
約1年ぶりですか。
最近、何かの感想めいたものを長文にしたためるということがめっきり減っていたので、以前どうやって文章を紡いでいたのか、完全に忘れております。
そんなわけで表題の通り、待望の新EPを引っ提げた2年ぶりのソロライブイベント『Room Theory』全4公演に参加してまいりました。その感想戦です。
今回は第7回あおしゃべりの生配信や公式HPのコメント等で事前にアナウンスがあったように、これまでとは毛色の異なるライブになりました。
以下に、公式HPに掲載された雨宮さんのコメントを引用します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雨宮天からのコメント
『-Room Theory-』は、これまでとは違う形のライブです。
大きすぎない空間でみんなと作る時間が好き。
飾らない本音のトークをみんなとするのが好き。
私の歌や表現が、みんなの表情を見て豊かになっていくのが好き。
緊張が嬉しさや楽しさに塗り替えられて、みんなとの別れが惜しくなる、あの瞬間が好き。
音楽活動を10年やって分かった私のセオリーです。
この10年で『曲を可視化する』ライブをやり切り、自分のセオリーが分かってきた今、10年を経た今の自分に合ったライブを見付けていきたいと考えています。
尺も規模感も内容も変わりますが、その分密度高く、みんなとの時間を大切にするライブにします。
正直、どうなるか分からなくて不安です!
でも、応援の気持ちに背くような自分では絶対にいたくない。
なので今回も全力で臨みます。
また新しい挑戦を、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
推しからこんな風に思ってもらえることは本当にファン冥利に尽きるわけですが、それはそれとして最終日は昼夜2公演ということからも1回の公演あたりの時間が以前に比べて短くなる、ということは想像がつきました。
イメージ的にはカバー曲のないリサイタルみたいな感じになるのかな?という印象。
それを念頭に置いた上で、今回のセトリです。
▷-Room Theory‐ セットリスト
1.ノンシナリオ・エチュード
2.Love-Evidence/PARADOX
MC1(ママ:スタイリストの戸村さんを交えて)
3.irodori
4.Catharsis
5.TOXIC♡
MC2(楽曲講義:公演毎に新EPの1曲を解説)
6.Heart Note
7.火花
8.白線
MC3(大明神:編曲者のメンバーと自作曲のお話)
9.フリイジア(ロックアレンジVer)
10.Velvet Rays/永遠のAria
MC4(社会科見学:天ちゃんバンドと楽器のお話)
(ライブグッズ紹介/genuine blue第2弾宣伝)
11.BLUE BLUES
12.マイブランケット
それで、まず本音ベースの部分を先にお話させてもらうんですけど、初日7/25(土)の大阪公演の時点では正直、私の好みからは外れていました。
『Catharsis』からの『TOXIC♡』という天さん曰く「危険な女ゾーン」の2曲を並べてきたのが強かったな、ということが印象的だったくらい。
で、それがなぜなのかってことなんですが。
まず大前提として、私の曲の好みとライブに対するスタンスをお話しておかないと理由を深堀りできないので、それを先に書いてしまいましょう。
▷曲の好みの話
私が好きなのって、いわゆるアニソンをベースにした雨宮ロックの「青曲」と、『After the Tears』や『誓い』といったバラードおよび『チョ・イ・ス』や『Lilas』などのビタミンソングをベースにした「白曲」(と勝手に呼称)なんです。
元々彼女の1stシングルは『Skyreach』と『夢空』という対照的な青と白だったわけで、そこから入ってる古参ほど私と似ているんじゃないかなと勝手に思っておるわけですが、このギャップで落とされたのがそもそもの始まりというお話です。
▷ライブスタンスの話
全ての曲を生で聴きたい、その中でも自分が好きな曲を聴きたい、あるいは披露の少ない曲を聴きたいと思うのがオタクの性だと思うのですが、それだと主語がデカイ気がするので、これはあくまでも私のスタンスということにしておきます。
で、これもマウントだと捉えてほしくなくて、あくまで前提としての話なのですが、私はソロのライブには『Various SKY』から参加していて、『The Clearest SKY』以降、リリースイベントを除いて全てのソロライブに参加している異常者です。
この前提を踏まえた上で今回のセトリに戻るんですが、新EPの曲を除く既存9曲(日替わり含む)のうち、7曲が前回のソロライブツアー『Ten to Bluer Sky』でも披露していて、最も遡る『Catharsis』もベストツアー『SKY』(2022年)でした。
何だろうな。曲における披露回数のバラつきは当然あるものだし、その時その時に感じた「好き」を大切に歌ってきて「過去は振り返らない女」を自称する雨宮さんの性格も十分に承知の上で、それでもやっぱりTOS(2018年)を最後に披露のない原義の『夢空』や『After the Tears』であったり、極端に披露の少ない『一番星』(TCS両日の2回)や『SOS』(てく天イベント昼夜2回)なんかをもっと拾い上げてほしいな、というのが、本当に個人的な切なる願いでもあったりするのです。
私より後に彼女のファンになった仲間や、どうしても用事があって参加できなかった人達もいる中で、一度も生で聴いたことがない曲というのがそれぞれに少なからず存在して、そういった過去の曲を聴きたいという声は私もよく耳にします。
最初は刺さっていなかった曲でも、ライブを通して大好きな曲に変わった曲が沢山あるということを、実体験を通してよく知っている私としては、仲間達には雨宮さんの過去の曲や刺さっていない曲も、もっと好きになってほしいですから。
ただ、それ以上に私が最も望んでいることがあって、それは雨宮さんが好きな空間で好きな曲を、好きなように笑顔で幸せな気持ちで歌ってくれること。
それが一番、私にとっては大切なことで。
だから、そこを天秤に掛けた葛藤というか。
私の「好き」と、雨宮さんの「好き」は、当たり前なんですけど完全にピッタリと一致しているわけではなくて、少しだけズレがあって。
その歪みがどうしても大きく感じられる瞬間というのが、そりゃあ12年近くも応援していれば、必ずどこかで出てくるのは至極当然の話なんです。
一緒にバンドを組んでいても音楽性の違いで解散することなんて珍しくもない話ですし、好みに合わなければさっさと離れて別の推しを作ればいいだけの話なのかもしれないけれど、そんなインスタントな推し方は私の性に合わなくて。
てか、そんなことができるならとっくにしてますし。
何ていうのかな。彼女がとてもファン想いなことは重々承知していて、今回のライブイベントもファンのことをいっぱい考えて、楽しんでもらえるように心を込めて作ってくれた時間と空間なんだってことが分かっているからこそ、「思ってたのと違った」と感じてしまった自分に勝手に落ち込んで、悲しくなってしまったんですね。
それでも、彼女が望んでるライブイベントの形がこれで、歌いたい曲がこれなんだとしたら、その中で最大限に彼女の音楽を楽しむというマインドで臨まなきゃ損だなって。
東京公演に参加する前に、自分の気持ちの整理ができました。
そうやって参加した東京公演は、お世辞とか欺瞞とか雨宮さんへの気遣いとかじゃなくて、心の底から参加して良かったなと思えた公演になったんです。
その理由は、大きく2つあります。
▷公演を重ねる毎に完成度が上がったこと
これは過去のライブでもそうであったように、その時その時の歌い方の変化であったり、バンドメンバーとの息の合い方だったり、色んな思いや文脈が乗っかって、ライブってどんどん魅力を増して必ず最大瞬間風速が出るんですよね。
『TOXIC♡』のゾクゾクする火力マシマシな歌い方。
『Heart Note』の最後の、真に迫る感情を乗せた声。
『白線』の天さんのあまりに楽しそうな表情と身振り。
『マイブランケット』の通い合う絆を感じる大団円。
それが特に今回の新EPの曲からは如実に感じられました。
▷セトリの意図と千秋楽のラストMC
公演最終日に彼女の口からセトリの意図が語られる一幕がありました。端的に言えば「パート毎に同じ系譜の曲を集めた」と。それが私の中で腑に落ちたというか、すごくしっくり来たんですよね。それならこのセトリになるよねって。
最初はラブコメ曲でもあり、タイアップ曲でもあるかのかり曲とリケ恋曲、次に赤曲かつ火力のある「危険な女」ゾーン、そして聴かせる曲ゾーンでもあり「大明神」の一人でもある荒幡さん編曲ゾーン。次のロック曲ゾーンの『フリイジア』『ベルベット』『アリア』はこちらも全てタイアップのある曲。ラストは会場が一体になる曲ゾーンかつ「大明神」の一人でもある宮永さん編曲ゾーン。
だから、このライブイベントのコンセプトは最初から明確に存在していて、他の過去の曲を挟む余地なんて全然なかったんですよね。そりゃそーだ。
そして最後のMC。
これまでの彼女のソロライブの最後の挨拶って、必ず涙を流してきたんですよ。
『Various SKY』
『Aggressive SKY』
『The Only SKY』
『The Clearest SKY』
『SKY』
『Ten to Bluer Sky』
ほんと、全部。
彼女のライブの歴史は、きっと色んなしがらみや計り知れない重圧、苦悩があって、ファンの期待に応えなければならないという彼女の人一倍の責任感と負けん気があって、その中で自分が理想とする「曲の世界観を可視化するライブ」に10年間、挑戦し続けた。
まさに挑戦と涙の歴史なんです。
伊達に年季の入った異常者やってません。
全部見届けてきたから知ってんです、こっちは。
その上で、今回の『Room Theory』で。
たぶん初めて、泣かずに笑顔で終われたんです。
色んなものと戦い続けてきた雨宮さんが、自分の好きな曲と好きな空間を突き詰めたライブ。12年間のアーティスト活動において、初めて彼女が純粋に楽しいと思える時間を勝手にプレゼントできたような気になってしまって。
「ああ、この笑顔を見届けるために今日まで応援してきたのかな」って思ったら、何かこう、じんわりと心が温かくなって、泣けましたね。
なので、もちろん色んな思いがある中で、色んなことが変わっていく中で、このライブの最後に変わることなくそう思えたってことが本当に良かった。
「やりきったから、やらない選択肢もあった」中で、それでもライブをやりたいと思ってくれた天さんの想いを受け取れたことがね、嬉しかったです。
久々とはいえ、またうだうだと長いこと自分語りしちゃうのは悪い癖なのかもしれないんですけど、最後に一言でまとめて終わりにしようと思います。
雨宮天さんしか勝たん。
ありがとうございました。
▷追記
御祝のフラワースタンドをお贈りしてました。