腑に落ちたあれこれ

こんにちは、氷雨です。
あけましておめでとうございます。
2022年になりまして、最初のブログ更新です。


今日お話するのは先週1/5に正式発売となりました、声優・雨宮天さんのBESTアルバム『-BLUE-』『-RED-』の両盤に関する、私なりの感想・解釈です。

先日発売になった『声優グランプリ2022年/2月号』でのインタビューを拝見して、私が「なるほど」と感じたことを中心にお話できたらなと思います。


①『青』『赤』それぞれの選曲について

青盤は『Skyreach』に代表される、いわゆる「雨宮ロック」的なダークロック調の曲を。赤盤は『irodori』に代表される「歌謡曲」テイストの曲を集めた、天さんの歌手活動における『二本柱』に寄り添った作品に仕上がっています。


ただ、この曲は「青でも赤でも違和感がないな」という曲があって、その中で「この曲はこっち(の色)なんだ?」と感じた曲もいくつかありました。

それが
・『月灯り』
・『Queen no' cry』
・『誓い』
 いずれも『-RED-』収録

・『PARADOX』
・『Song for』
 いずれも『-BLUE-』収録

こちらの5曲が、初見で上述のように感じた曲です。


声グラさんの記事の中で、それぞれの衣装について“「青は男っぽい感じ、赤は女性らしい感じで」“天さんご自身がオーダーしたことが明かされました。

また”「歌謡系の『RED』を歌うときは女性らしいしぐさとか振る舞いとか歌い方を意識するし、『BLUE』に収録されているシリアスなロック曲を歌うときは戦う感じとか男っぽさを意識して歌うことが多いんです。」”というお話も。


このお話を読ませていただいたことで「ロック/歌謡」というジャンル分けの他に、その曲が持つ「男っぽさ/女っぽさ」という性別による色分けがなされていたのか~!と、私の中で物凄く腑に落ちたような気がしたんですよね。


この解釈により『-RED-』の『月灯り』『Queen no' cry』『誓い』が一見、歌謡曲でないにもかかわらず『赤』に分類されたことに説明がつきました。

Queen』は『女王』ですし、『月灯り』『誓い』はいずれもタイアップしたアニメのヒロイン『アカメ』『エリザベス』の心情に寄り添った曲です。


一方で『氷室菖蒲』の心情を歌った『PARADOX』が『赤』ではなく『青』に分類された理由については、最後まで解釈に悩むところではあったんですけれど、たぶん「雨宮天」イズム的な意味で「挑戦曲」だったからだと思います。

以前『PARADOX』が発売された時の「音楽ナタリー」さんでのインタビューで、天さんは”「ただ、そういう皆さんの声も頭の中にはあったので、それに応えるという意味でも「PARADOX」はいい機会だなと。」”と仰っています。


natalie.mu


ここから紐解いていくと、僭越ながら私たちファンの「声に応える形で生まれた曲」という一面もある、ってことだと思っていいのかな?って思えて。

そう考えると、次の『Song for』がラストを飾っているのも、この曲が『青』である意味が見えてきます。天さんご自身のツイートを引用しましょう。



これは『Paint it, SKY』オンラインライブ同時視聴会にて、天さんが『Song for』に言及した時のツイートです。どうでしょう? 『青』以外に有り得ない、という気にすらなってくるのは私だけではないんじゃないかな?と思います。


②『赤盤』リード曲『ロンリーナイト・ディスコティック』について

ショートMVが公開されて「デザイア」という歌詞が出てきた時点で「あっ、これは中森明菜さんを意識した曲だなあ」って思ってたんですけど、声グラさんのインタビューで無事に答え合わせができて良かったな、という感じです。

MVの考察にもチャレンジしようかなと思っていたんですけど、どう頑張ってもマネキンに対する激情しかわいてこないので今回は割愛させて下さい。


③『青盤』リード曲『This Hope』について

この曲はねぇ、まーじでぶっ刺さりましたね……。
私は『Lilas』を一番好きな曲として挙げているんですけど、そこに匹敵するくらい好きですね。少なくとも『雨宮ロック』の曲では一番好きな曲です。

この曲は「現在」の天さんから「過去」の天さん自身に捧ぐ曲だと思ってるんですが、本当に「天さん」だなあってしみじみ感じられる歌詞ですよね。


まずこの曲のティザームービーが公開された時に、私は1stアルバムのリード曲『Absolute Blue』のアンサーソングなのでは?という解釈をしました。

これは「夢」「闇」「光」「掴む・掴みとる」「抱きしめ」「未来」といった言葉のリンクが、他の曲よりもかなり多いような印象を持ったからです。


その感想を『Radio青天井』にメールで送りまして、結果的には「全然そんな風に考えて作ってなかった」とのことだったんですけれど、「ファンならではの目線っていう感じがして嬉しい」と言っていただけたので結果オーライでした。

そういう意味でも、ひとつ思い入れができましたしね。読まれたということはそういう解釈もありだなってことだと思うので、聴き比べてみて下さい。


ほいで、次に語りたいのは『This Hope』というタイトル。
こちらも声グラさんのインタビューの中で”「『自分自身こそ希望だ』という部分がこの曲でいちばん言いたいことだなと思って」”と語られております。

つまり、この「This」は「指示代名詞」の「これ・この」って訳す「This」じゃなくて、「一人称代名詞」の「I」の意味なんですよね、天さん的には。


記憶を引っ張り出してみると、中学英語の電話表現なんかでは「This is ○○(名前).」を使い、「I am ○○.」は使わない、なんて習ったように思います。

だから「This」=「I」で、「私が私の希望だ」ということを天さんはこのタイトルで言いたかったんじゃなかろうか、ということに驚かされたんです。


ところで、この「This is ○○(名前).」をすごく堅い表現で訳すと、「私(あなたが聞いている声の主)は○○です。」ということになるらしいんです。

面白いなと思ったのは、これって私たちにも当てはまるんですよ。私たちは基本的には直にお会いしてお話することができないので、アニメなり、ラジオなり、楽曲なりの媒体を通して、間接的に天さんの「声」を聴いてるんですよね。


何が言いたいかというと、私たちからすれば『This Hope』は「私(あなたが聴いている声の主)が希望です」ってことになりませんか?ってことです。

これは単に私の考えすぎで、天さんがここまで考えていたとは思いませんけど、私たちファンにとって天さんの声は「希望」そのものなので、そういう解釈もあるなってことでひとつ提示してみました。あとは皆さんの考えに委ねます。


だいぶとっ散らかってきたので、この辺りで締めたいと思います。
こんな感じで、本年も推しに関する思いの丈だったり、感想のあれこれを書いていきたいなと思いますので、お時間がありましたらお付き合い下さい。

抱負ってほどではありませんけど、今年も天さんにとって誇りに思ってもらえるファンでありたいですし、そういった推し活ができたらなと思います。
本年もよろしくお願いいたします。