『天年の宴』~まとめと舞台裏~

こんばんは、氷雨です。

雨宮天さん声優デビュー10周年御祝い製本企画『天年の宴』無事にほぼ全員の方に行き渡ったということで、寄稿という形でご参加いただいた皆さん。ご協賛いただいた皆さん。そして応援してくださった皆さん、ありがとうございました!

あとは雨宮天さん御本人に郵送させていただくことを残すのみです。これからRBVツアーの感想をしたためたお手紙とともに発送準備をしたいと思います。


期間としては実に10ヶ月に及ぶ長期の企画となりましたが、滞りなく完遂させることができて、ほっと胸を撫で下ろしているというのが正直な感想です。

今回は『天年の宴』を立ち上げた経緯であったり、制作する過程での舞台裏なんかを交えながら、備忘録代わりにここにまとめておきたいなと思います。


前段① 企画発表前

構想は2020年10月には既に頭の中にありました。
その初出しツイートがこちら。

この頃の私が考えていたことは、大きく2つでした。
①昨今の状況でも天さんに想いを届ける方法がないか
②TLの皆さんにとっても希望になることができないか


まず①ですが、コロナ禍真っ只中という難しい状況が続く中で、ファンとしてできる応援の形が物凄く狭められていきました。イベントやライブは開催されず、辛うじて開催されたとしてもプレボもなければ、御花も送ることができない。

できることと言えば、ラジオにメールを送ることくらいしか思い付かなかった。なので、2020年は私なりにメールに力を入れていた年でもありました。


もちろん事務所に御手紙を送ることもできましたけれど、プレボが置かれていない以上、送らない方がいいのかな?という気持ちが拭えなかったことと、よりリアルタイムに感想を伝えるにはメールの方がいいなと感じたのが理由です。

一方で、やっぱりメールの上手い方は本当に上手くて。送っている数も桁外れなら、採用数も段違いなんですね。追い付きたくてもとても追い付けないです。


だからメールによる応援はそういった職人の皆さんにお任せして、私はちょいちょい読んでもらえたらいいなーというスタンスでやっていこうと思いました。

じゃあ、私の主戦場はどこにあるのか。私にしかできないことが他にあるんじゃないか? もっと想いを伝える方法があるんじゃないか?と感じていました。

そんなことを考えた時に頭の中にあったのが『The Clearest SKY』に向けて、ファンの皆さんの手を借りて一冊の本に纏めた有志企画さんの製本企画でした。


ライブやイベント等、開催可否に左右されることのない直近での御祝い事として、2022年の声優デビュー10周年が頭に浮かびました。ここに向けて、私も青い仲間の皆さんの力をお借りして一冊の本が作れたらいいなと構想を練りました。

この時点で確定していたのは、10人の物書きさんと10人の絵描きさんを募って本を作る、という大枠だけです。実際の発表はここから3ヶ月後となりました。


次に②に関して、第一波と第二~三波ではオタクにとって明らかな差がありました。それは「仕事は休みならないが、推しの供給は少ない」という状況です。

第一波の頃は「そらのはるやすみ」「もちょ10」といった特別な供給がありましたが、第二~三波の頃になるとコロナ禍における仕事のやり方が確立されてきたこともあって、仕事は休みにならない「縛りだけの緊急事態」が続きました。


終わりの見えないコロナ感染者の増大と繰り返される緊急事態に、TwitterのTLの仲間たちも日毎に発言が暗くなったり、姿を見せない人が出始めていました。

とにかく明るい話題を作りたかった。目標があれば人は頑張れます。私の企画を、誰かの楽しみにしてもらえたら。そう願わずにはいられませんでした。


前段② 企画発表後

企画を正式に発表したのは2021年1月でした。
その時のツイートがこちら。

明るい話題を作りたくて、当初の予定より前倒ししました。
とにかく、協力していただける10人の物書きさんと、10人の絵描きさんを見つけるところからでした。見つけられなければ、そもそも企画が始められません。


オファーする方たちは事前にリストアップしていましたが、私は決して顔が広いわけではありませんでしたので、ご寄稿の交渉は正直かなり骨が折れました。

物書きさんはフラスタ経験者を中心に声をかけました。こちらは幸いにもTCSで楽屋花を贈った際に繋がりができていたので、思ったよりもスムーズでした。


問題はイラストをお願いする絵描きの皆さんで、こちらは初めましての方が7割を占めておりましたので、精神的にかなり気を遣ったことを覚えています。

まだ信頼関係がない状況での交渉はほとんど賭けみたいなものです。とは言え、青き民としての輪を広げるチャンスでもあると捉えていたので頑張りました。


もちろん取り付く島もなく交渉が終わったこともありましたが、こちらからオファーする前に手を挙げてくださった方もいて、すごく救われた気がしました。

布陣が固まったのが2月半ば。そこから原稿の提出まで半年以上の余裕を持たせました。4月から社会人になるというお話をされていた方も結構いらっしゃいましたし、元々社会人の方にも参加していただきやすいように、との考慮からです。


そこまでの期間、いかに企画を盛り上げていくのか。広報活動をどのように行っていくのか、ということが私の役割であり、考えるべき着眼点となりました。

まずは企画参加者の発表を小出しにすること。具体的には2月からひと月毎に4人ずつ発表していく形式にしました。それで進めてメンバー発表の完了が6月。


次に6月からは企画参加者の皆さんとのコラボキャスを通じて、その方の人柄などを知ってもらって、合わせて募集していた協賛者の皆さんに対して親近感を感じていただくとともに、私も個人的に親睦を深めたいなという狙いがありました。

もちろんこちらも一緒に話していただける方がいなければ始まらないのですが、運良く一発目に手を挙げていただけた方がいて、後が続いていった感じです。


特に初回はゲストをお呼びするというのが初めてだったこともあり、拙い進行にはなってしまいましたが、こめぱんさんには今も感謝の想いしかありません。

いつもましての東雲 ケイさんやDarkNeonさん、ツイキャスで初めてちゃんとお話したNightさん、あすかさんにも合わせて改めて感謝を申し上げたいです。


という感じで、毎月のように企画参加者の中からゲストをお呼びできたことは貴重な体験でしたし、興味深いお話もたくさん聞けて本当に楽しい思い出です。

これを書いている時点でもアーカイブは公開しておりますので、聞き直したいですとか今日初めて知ったという方は、よろしければ一度聞いてみて下さいね!


中段 入稿準備~本の完成

原稿の締切は9月30日に設定しました。

原稿が出揃ったのはさらに数日後のことになるのですが、ここに関しては私の詰めの甘さもありましたし、コミケで頒布するわけでもなく「正式な締切」がない企画でもあったので、そこはあまり追及するべきところではないかな、と……。


むしろ納得の行かないものをご提出いただくよりは、拘って天さんに喜んでいただけるものを作りたかったですし、スケジュールにも問題はありませんでした。

印刷会社さんはオレンジ工房さんにお願いすることにしました。

こちらも企画発表前からいくつかリストアップしていましたが、最終的な決め手は「本を作ったことがない人間にも分かりやすく丁寧」なHPだったからです。


あとは複数の人間が関わる寄稿本という性質から、拡張子やテンプレートがバラバラになったとしても対応してもらえるのか?という点を心配していたのですが、そういった懸念点もQ&Aなどで親切に詳しく書かれていたので助かりました。

入稿は全てオンライン上で完結し、特に困ることもなかったです。原稿の確認作業は大変でしたけれど、皆さんの熱量を感じながらの作業は楽しかったです。


TrySailのRBVツアー中に本が完成する目途が立ったので、私が参加する東京公演両日にてお渡しすること、お会いできない方は郵送対応することを決めました。

入稿作業の合間を縫ってDMを送らせていただきましたが、こちらも過去最大の対応人数だったので、嬉しくもありながら正直結構アップアップしてましたw



11月4日に発送のメールが来て、5日に私の手元に本が届きました。

箱の中にメモ書きでメッセージが入っていたり、梱包状態にも不満はなく、もちろん完成した本も一冊ずつ丁寧な仕上がりで、全体的に満足のいく内容でした。

こちらの印刷会社さんにお願いして良かったなと思いましたし、どこに印刷を依頼したらいいかもし迷っている方がいたら、ぜひお勧めしたいなと感じました。



後段 本の内容について

内容に触れていきたいと思います。
本を持っておられる方は目次のページをご覧ください。

ご参加の皆さんの掲載順をどのようにしよう?
結論から言えば、混合五十音順にしました。


五十音順で掲載すれば順番に頭を悩ませることもないかなと思ったのが正直な所だったんですが、原稿を拝見するとこれが上手く行ったと思ってるんです。

僭越ながらお一人ずつ感想を書かせていただきたく思います。


①アクトさん

お互いの御祝花企画に協賛したり、逆にしていただいたりしていて、天さんの熱心なファンのお一人という印象を持っています。2019年末のリケ恋のイベントでは連番していただいたご縁もあって、今回もお声掛けさせていただきました。

アクトさんの文章は全体的にとても謙虚に書かれていて、だからこそ「よくない発想」の段落で語られた内容は、少し気分が落ち込んでしまった時、誰しも一度は考えてしまうことなんじゃないかなと思いました。もちろん私もあります。

なのでより親近感を覚えながら読むことができましたし、一人目の物書きさんとしてすっと物語の中に入っていきやすい、プロローグのような役割を担っていただいたなと感じています。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


②あすかさん

以前からラジオのメールやイラストを拝見していました。あすかさんが絵を描かれたMR05、第2回音楽で彩るリサイタルの御祝花企画に協賛させていただいた頃から、いつか一緒に何かしたい!と思っていて、今回念願が叶った形でした。

イラストは水面の上を歩いているように見えて、どこか神秘的な世界観の中で二人が手を取り合って進んでいく様子がキャラに寄り添う天さんの心を表現しているようで素敵だなと思いました。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


③うじゃのさん

以前からラジオのメールで存じ上げていましたが、TCSを境にやり取りさせていただくようになりました。私からオファーさせていただく前に参加したいと手を挙げていただき、大変救われたような気がしましたし、心強さを感じました。

文章はさすがのうじゃのさん節と言いますか。たった4ページの中に物凄いエッセンスが凝縮されていて、特に「環世界」のお話が印象的でした。ずっと天さんを見守っているのに、少しだけ交わる距離感の尊さというか優しさというか。

まるで長編エッセイを読み終えたかのような心地の良い読後感、とても心温まる文章でした。こんな感想すら「野暮」なのかもしれませんが、私はどんな野暮なことでも伝えていきたいです。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


④あまるんさん

快活な天さんが表現された素敵な天誕イラストがとても印象に残っていたので、今回表紙イラストともに参加オファーをさせていただきました。当時は初めましてであったにもかかわらず、ご快諾いただけたことが本当に嬉しかったです。

イラストは思わず笑みが溢れてしまいました。常に全力で今を楽しんでいる笑顔全開な天さんが大好きなので、見ていて心がほっこりします。ご寄稿くださり、ありがとうございました! なお表紙イラストは別項でお話しようと思います。


江戸川台ルーペさん

サイン会のブログで一躍時の人となり、そこからやり取りさせていただくようになったような気がします。とにかく件のブログがあまりに愛が迸ってらしたので、推し作家の新作が読みたい!という感じでお声掛けさせていただきました。

マチュアとは言えさすが作家さん、物語に引き込む言葉のチョイスと文章構成力が半端ないです。ルーペさんがどのようにして天さんのファンになったのかということにも興味があったので、それが分かったことは個人的に収穫でした。

適度に笑ってしまうような内容も織り交ぜられている一方で、私はどちらかと言えば「生涯好き」と口にしてしまう側なので、終盤の「永遠」のお話は考えさせられる部分がありました。ご寄稿くださり、どうもありがとうございました!


⑥こあ。さん

優しいタッチの素敵なTrySailのイラストを描かれることで、ファンにお馴染みのこあ。さん。もちろん私も一方的に存じ上げていて、今回是非にと参加のオファーをさせていただき、無事にご快諾いただけてほっと胸を撫で下ろしました。

私にとっても思い入れの深い作品、EDテーマでもありますので、このイラストを拝見した時に「天さんは何を歌うのかなあ。やっぱりあの曲なのかな?」と思いを馳せてしまいました。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


kaguyaさん

御花企画に熱心な青き民のお一人という認識でしたので、TCSで私が御花を出させていただいた際、早い段階から協賛に名を連ねていただき、とても心強く感じたことを覚えています。そこからのご縁でお声を掛けさせていただきました。

kaguyaさんは気さくで陽気な方だというイメージを勝手に持っていて、文章を拝見して意表を突かれたというか、正直言って意外でした。しかしだからこそ、ここまで熱意を持って応援されているんだなと気付かされたような気がします。

天さんとの出会いのお話も大変興味深い内容でしたが、最後の6行が本当に「それすぎてそれ!」という感想しかなく、kaguyaさんの本心の一端に触れることができて嬉しかったですね。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


⑧天貴予報さん

特徴的なお名前ということもあってトラハモ初期の頃から存じ上げていて、時々密かにイラストを拝見しておりました。今回初めましてでやり取りをさせていただく中で、光井ほのかに対する愛がすごいなあと至る所で感じていました。

上げていただいた二人のイラストは天貴さんの愛が沢山詰まっていて、天さんのデコルテなイラストは眼福で(小声)、参加のオファーをさせていただいて本当に良かったなと思っています。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑨こめぱんさん

天さんは同性ファンを喜んでいた印象があり、女性の物書きさんを探していました。こめぱんさんのお名前はメールやライブパンフで拝見したことがあり、天さんへの愛が深い方だなあと思っていたのでお声掛けさせていただきました。

肝心の文章は「あれ、野郎達より狂ってるぞ……(褒めてます)」という序盤から一転、中盤から終盤にかけて「わかる、わかりみしかない」とずっと頷きながら拝見したのですが、全体通して「いや、文才しかない」の一言に尽きます。

楽しくそれでいて熱量を感じられるので、こめぱんさんの文章を知らないのは勿体ないと言いますか。企画当初は初めましてでしたけれど、本当にオファーして良かったなと感じています。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑩Nightさん

青き民として御祝花企画の礎を築いた方だと思ってはいたものの、偉大すぎて近寄りがたいと感じていた私に、TCSの御花企画を機に歩み寄っていただけたことが嬉しかったです。そこからのご縁でお声を掛けさせていただきました。

このイラストの構図はもう強いとしか言いようがなく、モノトーンなアカメが天さんの声によって魂を吹き込まれることを連想させるようでもあって。これからも見届けていきたいですね。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑪東雲 ケイさん

ケイさんともTCSでの御花企画からのご縁ですが、ここ2年の付き合いとは思えないほど密度の濃い時間を過ごさせていただいて、いつも感謝しています。私からお声掛けする前に丁寧に参加表明してくださったことも嬉しかったです。

普段は切り込み隊長と私が表現したように勢いが目を引きますが、それだけではなく元来の真面目さや一生懸命さが文章から伝わってきて、ケイさんが見てきた天さんの姿は未来の青き民の道標になっていくものだなと感じました。

どこに出しても恥ずかしくない素敵な文章でした。これからも肩肘張らずに、というか張る必要なんて全くないと私は思っているので、ぜひケイさんはそのままのケイさんでいて下さい。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑫梨林檎さん

TCSでタッグを組んで天さんに御花を贈れたことが嬉しかったですし、今でも感謝しています。そのご縁で今回もお声掛けさせていただきましたが、元々は私がTrySailを布教したんでしたよね? 何だか遠い昔のようにも思えますが!

前回はチョ・イ・スをイメージした元気なイラストでしたが、今回は優しさに満ちた天さんが尊いですし、何より手のひらのアイラがすごく可愛いです! 背景の10のバルーンも素敵です。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑬そらえもんさん

印象的なお名前なのでラジオのメールで存じ上げておりましたが、やり取りさせていただくようになったのはTCS後からでした。御花を出した経験もあったり、ブログなども書かれていたり、手広いアベレージヒッターな印象です。

実際に文章を拝見すると、このテーマなら確実に主観的なお話になるはずなのに、主観的になりすぎることなく一歩引いて俯瞰できていると言いますか。私にはないものを持っていらっしゃるなと感じる理由のひとつでもあります。

Next Dimensionのお話は全くその通りで、PiBというアルバムで一際刺さるのは、この10年の歩みの中で確立されて来た、私たちと天さんの心地いい距離感そのものだからだと思います。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑭ぴこさん

麻倉ももさんが大好きなぴこさんですが、そんなぴこさんが描かれる天さんが見たくてお声掛けさせていただきました。初めましてであったにもかかわらず、願いを叶えていただけたこと、本当にいくら感謝してもし足りません。

イラストは夜空をバックに自身が演じたキャラとお話する天さんが宛ら織姫のようにも見えて。ネイルやお衣装なども細かく拘って描いていただいて、愛が感じられて嬉しかったです。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑮DarkNeonさん

いつも私の企画に賛同してくださり、私の企画だからやりたいと言っていただけたことがとても嬉しかったです。物書きさんの中では貴重な海外代表という側面もあったかと思うのですが、しっかり書き切ってくださいましたね。

天さんは謙虚で優しいから自分のことを強いとは思っていないでしょうし、事あるごとに私たちの応援があったからだと言ってくれますけれど、実際のところ応援する私たちの方がもっと弱い。彼女のようには強くはいられない。

それでも手を伸ばしたくなるのは、それがどれだけ貴いことなのか知っているからで、心の底から憧れるからなんですよね。それがDNさんの文章からとてもよく伝わってきました。ご寄稿くださって、ありがとうございました!


⑯ふぅかさん

主にミリオンライブを精力的に応援されている絵描きさんという印象を持っていました。そんなふぅかさんが描かれる天さんはどんなイラストなんだろう? ぜひ見てみたい!と思い、今回の企画でお声掛けさせていただきました。

私自身の志保への思い入れもさることながら、ふぅかさんからいただいたコメントが愛に溢れすぎていて思わず泣きそうになったほどです。特にラスト5行はわかりみしかありません。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


鶴舞雪さん

TCSの後から時々ブログを拝見するようになり、どの記事も筋が通っていてかつ更新頻度が高いなと感じていました。天さんに対する想いも持っておられる方だなという印象もあって、今回オファーをお願いさせていただきました。

「ビタミン系ポップ」という言葉は語感もいいですし、積極的に使っていきたいですね。これらの曲を聴いていると本当に元気が出てくるので、ビタミンTとか何らかの栄養素が放出されているのではないか?と私にも思えてきます。

色んな立場や理由を持ちながらファンでいる人たちが、この本を通して天さんに対してみんな同じようなことを考えてるんだな、と私自身も気付きを得られてよかったなと思っています。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑱御鷹らんさん

以前から御花企画のイラストであったり、ライブパンフであったりでお名前を拝見して存じ上げていました。ポップなイラストが可愛らしいなと思っていて、今回是非ともご寄稿いただけたら!とお声掛けをさせていただきました。

上げていただいたイラストの二人の表情は、実際にはあまり見たことがない表情で新鮮な印象を受け、御鷹らんさんの世界観が色濃く反映されたものになったのではないかなと感じます。ご寄稿くださり、ありがとうございました!


⑲らっこさん

ソロライブに限らずアニメイベントにも積極的に御花を出されている、熱心なファンのお一人という印象を持っていました。TCSを境にやり取りさせていただくようになり、そこからのご縁もあってお声掛けさせていただきました。

御手紙のように書いてくださった文章は物書きさんのラストを飾るにぴったりな内容で、らっこさんが天さんを応援するようになられたきっかけから現在に至るまでの想いの変化を知ることができて、私自身単純に嬉しかったです。

Golden Voyageが初参戦であったり、誓いに思い入れがあったりと共通項が見つけられたことも発見でしたし、同じ青き民の仲間としていい刺激をいただけたなあと感じました。ご寄稿くださり、本当にありがとうございました!


⑳美月さん

Twitterやライブパンフなどで以前からイラストを拝見していまして、自然体な描写と言いましょうか。天さんの鋭く切り裂くような空気感を纏ったシュッとしたイラストが印象的で、今回是非に!とお声掛けさせていただきました。

上げていただいたイラストは全体通して唯一の赤宮さんでもあり、キャラに寄り添い二人三脚でともに歩んでいく。そんな天さんの想いが表現された素敵なイラストだなと感じました。ご寄稿くださり、ありがとうございました!



・表紙イラストについて

声優デビュー10周年ということで、表表紙と裏表紙で10人の天さんを描いていただきました。天さんはアニメのイベントなどに登壇する際、演じたキャラクターに寄せたお衣装や髪型をして臨まれることはファンの間で有名です。

そこから着想を得て、天さん御本人+9人の代表的なキャラクターのコスプレをした天さん、というイメージであまるんさんにお願いさせていただきました。


ちなみに天さんのお衣装はTrySailの1stツアー『THE AGE OF DISCOVERY』2着目のもの、タイトルロゴ『天年の宴』は1stソロライブ『Various SKY』に寄せたものになっていて、ファンはニヤッとしてしまう要素が散りばめられています。

これだけの完成度で10キャラ分を描いていただくには大変な労力だったのではないかと思います。あまるんさんには心より御礼申し上げます。全員好きです!


・3ページの言葉について

お気付きの方も多いかと思うのですが、私が一番好きな曲『Lilas』の一節です。美月さんにお寄せいただいた言葉から着想を得て挿入することにしました。

ソロワンマンツアーが決まって「またいつかここで 一緒に笑おう」が近い未来に実現することがたまらなく嬉しくて、気を抜くと泣きそうになりますw


・全体通して感じたこと

ここに集まってくださったファンの人たちは、応援を始めた時期も、きっかけもそれぞれ異なるものだったと思うのですが、雨宮天さんに対して持っているイメージであったり、好きな所といったものは物凄く近いなあと感じました。

それはこの10年の歩みで天さんが(あるいは僭越ながら私達とで)作り上げた「雨宮天」そのものが、より明確化された瞬間でもあったのかなと思います。


しかし10年というのは大切な節目ですが、同時にひとつの通過点に過ぎないという想いもあって。天さんはきっと、これからもまだまだ立ち止まることなく進み続けてくれるんだろうなあ、という安心感にも似た信頼を感じています。

最後に、ご参加いただいた20名の皆さん。協賛していただいた皆さん。企画を応援してくださった皆さん。重ね重ねになりますが、ありがとうございました!


これからも心に青い光を灯しながら、私は私にできる応援を続けていきたいなと改めて思いました。また何か企画した際は力を貸していただけたら幸いです。

雨宮天さん。少し早いかもしれませんが……。
声優デビュー10周年、おめでとうございます!

『COVERS』リリイベ

こんばんは、氷雨です。
10/6に発売された雨宮天さん初のカバーアルバム『COVERS』のオンラインリリースイベントが先日10/30に開催されましたので、今回はそのレポートになります。

読んでもらうためのもの、というよりは自分用の備忘録です。
ちなみに私は当日仕事でアーカイブ参加のため、コメント等はリアタイしていないと分かりませんので、そちらは他の方のレポートをご参照いただければ幸いです。


10/30 13:00~ アニメイト

例によって「見えてますか? 聞こえてますか?」という導入で始まるオンラインリリイベ。画面いっぱいに笑顔で手を振る天さんのお姿が見え、心臓を抑える僕。

なんだこのいきなりの地獄絵図。

TikTokで受けた致命傷が癒えてないぜえ……ガチ恋だろ~?(某芸人風)


近況トークは2つでした。
まず、最近朝晩が寒くなってきたので毛布を新調したそうです。
以前はシルクのちょっとお高めのものを3~4年くらい使っていたらしいのですが、今回はアマゾンでお手頃で肌触りが良さそうなものを買ったのだとか。


もう1つは先日のRBV仙台公演の後、結局「萩の月と白ワイン」の組み合わせは試せたのか?というお話。ワインを買う時間がなくて試せなかったそうです。

以前フレンチに行った際にやってしまったエピソードとして、デザートと白ワインのペアリングで頼んだら、先方の計らいでワインの酸味が強く感じてしまうということでホワイトムースのデザートを桃のデザートに変えてもらえたのに、酔っ払って鼻が詰まってデザートの味が分からなかった、ということを悔しそうにお話されていました。


続いてメイト回限定、リサイタル写真トークコーナー。
その名の通り、写真で先日のリサイタルを振り返ります。


箇条書きでまとめました。

・年々後ろのセットが豪華になってる
・リサイタルでは初めての衣装替え

・1着目はフリイジアのオレンジの衣装
・2着目はテレ東音楽祭で選ばなかった黒い衣装

・帽子は元々頭に対して大きすぎた
・スタッフさんがちょうどいい大きさにしてくれた


・実は昼の部前半はめちゃくちゃ緊張してた
・歌ってるうちにだんだん楽しくなってきた

・みんなのクラップも一個の楽器だなって
・サビでクラップ止めてくれてすごい!って思った

・マイクはリハでは5~60年前の小さいレトロマイク
・本番ではPiSオンラインライブで使ったやつ


・イヤモニを使うかどうか最後まで迷った
・第1回はイヤモニをせずスピーカーで聴いて歌った

・本当はそっちの方が好き
・カラオケに近い感じにするにはその方がいい

・結果イヤモニを浮かせていいとこ取りで歌った
・(画面の皆の)コメント拾わないマンでごめん!


さらにお馴染み、キーワードトークのコーナー。
見慣れた「Happy Golden Box」から紙を引いていきます。


①レコーディングの思い出やエピソード
実は結構大変だったのだとか。
スケジュールがそんなになくて、5時間ほどで2~3曲ずつ収録。
(普段自分のアルバムを作る時は5時間ほどで1曲ずつ収録)

1曲1曲への拘りが強くて、普段カラオケで歌ってる時はこうだけど本家はこうだから、そこのバランスをいい塩梅で歌えるように意識されたんだそうです。


②もしも願いが叶うなら何を叶えたい?(恋におちてより)
「明日(10/31)の渋谷が混まなきゃいいな」
ネイルの予約をしているのだそう。青天井でもお話されていましたね。


③男性の曲をカバーしてみた感想を教えて
『時の過ぎゆくままに』と『レイニーブルー』の2曲。
布教するために作ったアルバムだから、なるべくアレンジを加えたくないものの、さすがにキーを変えないと歌えないため、そこは割り切ってオリジナルの表現を詰め込まれたそうで、特に『時の過ぎゆくままに』は気持ち「演歌っぽい」要素を加えたのだとか。


④ジャケット撮影の思い出やエピソード
休憩時間にスタッフさんとホラー的な怖い話。撮影の小道具の一つだった机の上の置き時計の分針が、12だったのに3になっていて、またふっと見たら次は6に。
女性スタッフを中心に悲鳴ありの大騒ぎになったそう。

後日別のスタッフさんに確認すると、実はネジが緩々で壊れかけの時計だったのだとか。そこはRadioじゃないんかい!と私は心の中でツッコんでおりました()


⑤海外や外国の方のエピソード(異邦人 より)
ラジオやブログでも何度か話していたように思いますが、2019年末にフィリピンのセブ島に行った時のお話。結構ギリギリにチケットを取ったそうで、乗り換えがある便のチケットしかなく、そこでのハプニングを赤裸々にお話して下さいました。

強くなりたい。強くなるには経験と行動。
天さんだからこそ、説得力のある言葉でした。


   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   


10/30 15:00~ CD封入CP雨賞回

天さん「いつもの方も初めましての方も雨宮天です」(いい声)
青き民「どうしたの???」「よそ行き」
天さん「丁寧にやってるだけじゃん! 別によそ行きじゃないもん!」

はーーーーー恋の震源地どこ?? ここ??


「リリースイベントはお家で話しているみたいなリラックス感」
「いい意味で取ってくれる人がいっぱいいると思うからこの言葉を使うけど、雑な感じで緩い感じでやっていきます」って言葉がすごく嬉しくなりますよね。


今回は冒頭、近況トークの代わりに質問タイム。

――リップの色珍しい気がする
「オレンジっぽい? 私は(メイクさんに)全部お任せしてるから……」

――お昼ごはんは?
「さっき食べてきた。間の時間でタイ料理を」
「私の目の届くところにお腹空いてる人はいてほしくない」
「空腹は不幸」


――食パンに何塗ればいい?
「小5の時にブルーベリージャムとマーガリンを付けた8枚切りの食パンを11枚食べた謎の記録がある」
ぼく「」

――最近読んだ小説は?
重松清 著「とんび」
岩井勇気 著「僕の人生には事件が起きない」


――何を基準に本を選ぶ?
「ネット頼み。外したくないからレビューをしっかり見る」

――最近見た映画は?
イカゲーム。結構怖い、スリルがある感じ」


続いて、雨賞限定のジャケット撮影アフタートーク
『COVERS』撮影風景の写真を見ながらのお話ですね。


1枚目
写真をチェックしてる時の表情は大体怖い
右は先輩大臣、左は後輩大臣(リリイベ限定公開)

2枚目
こだわりの電話。電話の持ち方どうする?
試行錯誤の末、膝の上に載せて撮った


3枚目
ゴロゴロ。(天さん公式Twitterのヘッダーのやつです)
柄の絨毯を3種類敷き詰めて撮った
「自然に寝るとかーちゃんが居間で寝てるみたいになる(笑)」

4枚目
フリイジアの時に使った特注マイクが再登場
カメラさんがレンズにラップを貼って撮ってた


5枚目
「撮影した建物が築80年とからしい。すごくない?」
「じーちゃんばーちゃんも生まれてない」
天さんのお祖父様、お祖母様はお若いですね……?

6枚目
建物の屋上。
綺麗なネオン感を出すためにちょっと車が溜まってきたら撮る
COVERSのネオンは実は合成


そして、再びのキーワードトークのお時間。

①最近のラブなものを教えて(たそがれマイ・ラブ より)
「最近は辛いものばかり食べてる」
「すごい勢いで曲を作ってる」
TikTokでも手が綺麗って言ってもらったりして嬉しい」
裏話は秘密にして!とのことなので割愛。


②アルバム収録曲で一番難しかった曲は?
「北ウイングかなあ。難しさにも色々あるよね」
「めちゃくちゃ明菜さんを意識して歌ったら、明菜さんの真似っ子もできてないと言うか良さを出し切れず、自分の良さも出せてないと私は感じた」
納得できず別日にレコーディングし直した、というお話は既出でしたよね?


③最近の悲しみがとまらなかった出来事(悲しみがとまらない より)
醤油ラーメンが食べたくて調べて行ったら、1店目が臨時休業中。2店目が定休日。結局3店目で食べることができたものの、その後行こうと思った整体も定休日。

天さんのために毎日営業して下さい(過激派)


④明後日から11月。この秋冬にやりたいことは?
「みんなでスキーをやりたい」
「5~6人でわいわいスキー合宿みたいな感じで行きたい!」
「友達くらいいるよ! 多くないってだけでいるから!」


⑤フライディ!と飛んでしまうくらいテンションの上がった日はありますか?(フライディ・チャイナタウン より)
「やっぱりリサイタルはめちゃくちゃ楽しかった」
たそがれマイ・ラブをすすめてくれた社長が褒めてくれた。自分の好きな歌の魅力を、自分の歌で引き出せてたのかなって思うとめちゃくちゃ嬉しい」
本当に嬉しそうに話してくれて、聞いているこちらまで嬉しくなりました。


⑥飛行機に乗って一人旅立ちたい土地は?(北ウイング より)
「飛行機もきらい。一人旅もきらい」
「この話終わっちゃうね(笑)」
「離着陸超怖くない? 福岡からの帰り道の乱気流ゾーン」
「絶叫マシーンとかふわっとなる感覚が本当に苦手」
「一人でいる仕事をしていない時間はマイナス思考になる」


⑦アルバム収録曲で一番スムーズにレコーディングできた曲は?
SWEET MEMORIES。4~5回歌ってOKだった」
元々よくカラオケで歌っていたというお話もありました。


   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   


本編は概ねこのような内容でした。

どちらの回もエンディングトークでは、私たちへの感謝の言葉とともに「みんなで雨宮天を作っていきたい」という、最近よく口にしてくれる言葉を改めて言ってくれて、また胸のあたりがじんわりと暖かくなりました。


天さんの言葉を何度も噛み締めたくて、ここに記しておきます。

「私に迷いがあってもみんなの声が背中を押してくれて、実際やってみたら『やってよかったな』って思えることばかりで。私の活動をみんなで作っていきたい」

『High Tension!』なワケ

こんばんは、氷雨です。
私が主催させていただいております製本企画、雨宮天さん「声優デビュー10周年」御祝『天年の宴』に関する作業がいよいよ佳境に入ってきております。

ご参加の20名の皆様と鋭意作業進行中でございますので、何卒楽しみにしていただければ幸いです。協賛(本の受注生産)枠はまだまだ募集中なのでぜひ!


と宣伝を挿し込んだところで、本日の本題。
先週9/25・26日と2Days、TrySailライブツアー2021『Re Bon Voyage』神戸公演が開催されました。私はこのツアー10/3の横浜(実家)公演が初日になるので、ネタバレになりそうな内容はできるだけ見ないようにしているのですが、そんな中で興味深いツイートがいくつか流れてきましたので、一部抜粋いたします。


北沢志保役の天さんしか知らなかったから、見た目の通りクールなのかと思ってたらTrySailの天さんはあんなにはっちゃけるんだって驚いた」(意訳)

といった感想が複数見受けられ密かにほくそ笑んでいました。
これが「ギャップの女王・雨宮天さん」なのです。


天さんといえば近年「=ベテラン赤ちゃん○○年目」と並んで「=スーパーハイテンションお姉さん」みたいな公式が出来上がりつつあるような気がします。

最近ファンになられた方からすれば想像がつかないかもしれませんが、デビュー当初の天さんは自他ともに認める「ネガティブお姉さん」だったんですよね。


現在も放送中のTrySailのラジオ「TRYangle Harmony」内の初期お当番コーナーは「雨のち青天」と言いまして、リスナーのちょっぴりブルーなエピソードを自分流の解釈によって青天エピソードに変えるという特訓コーナーがありました。


どれくらいネガティブだったのか……これはぜひセカンドショットチャンネルに入っていただいて、トラハモのアーカイブを聴いていただくとして、公式ブログ「天模様」を遡るだけでも、その変遷は窺い知れるところなのではないでしょうか。


じゃあ、天さんが「ハイテンションなポジティブお姉さん」になったのは一体いつからなんでしょうか? これは私は2018年頃からだと考えております。


①「雨のち青天」

先ほど申し上げた「雨のち青天」がトラハモの中で実質レギュラー最終回だったのが調査の結果、第249回(2018/10/16放送回)だったことが分かりました。

そして第252回から天さんの担当コーナーは「天なのにっ!」というギャップ人の天才である彼女の「意外な一面」をリスナーから募るものに変わります。

この5年弱も続いたレギュラーコーナー変更は、天さん自身が十分にポジティブになったと周囲からも判断されたひとつの指標になるんじゃないでしょうか?


②「The Travels of TrySail

2018年2月~5月にかけて開催されたTrySailの2ndライブツアーです。私が特筆したいのはこの最終盤、新潟公演~幕張千秋楽公演にかけてのお話なのですが。

2018年5月といえば天さんが喉を痛めてしまい、声が出せない時期でした。そのため、新潟公演は異例ともなる「麻倉ももさんと夏川椎菜さん、全曲二人だけの歌唱」にて行われ「雨宮天さんは振り付けのみ」という演出がなされました。


この演出が決まったのは早くても5月の頭、遅ければ5/13の公演数日前であろうと思われるので、麻倉ももさんと夏川椎菜さんの負担は想像以上だと思います。

この日のセトリの全ての曲の歌割りを一から見直さなければならないわけですし、その他にも我々の及びもつかないところで色々な変更が行われたはずです。


TrySailといえば、ユニットに先駆けてソロデビューしていた雨宮天さんが屋台骨である、ということはある時期まで内外から周知の事実だったと思います。

ユニット名も天さんの発案ですし、演出の疑問や方向性なども真っ先にスタッフさんにぶつけていたのは、間違いなく天さんだったのだろうと想像します。


もちょは正確無比な振り付け。ナンちゃんは会場を沸かせる煽りやコール。これは天さんよりも優れている二人の専売特許になりつつありますけど、たぶん初期の頃は天さんが全部引っ張ろうとしていたんじゃないかと私は思っています。

今となっては当時のことは覚えていませんが、煽りも最初は天さんが入れていたという話が「Go for a Sail」の特典冊子のインタビューに書かれています。


で、新潟公演から一週間後の5/20。ツアー千秋楽の幕張公演。
BDにもなっておりますのでぜひ確認していただきたいのですが、この日の天さんのはっちゃけ具合は当時あまり類を見ないほど爆発していました。

「disco」のコブシや「primary」のナイトクルーズ、「僕らのシンフォニー」の"運命~!” などなど……心の底からはしゃぎ倒しているように見えました。


それは喉の静養から明けて一発目の2日間だったからだと思っていたんですが、後になって考えてみると、色んな積み重ねを経て天さん自身が

「あ、任せてもいいんだ」「私が頑張らなくてもいいんだ」

と思えるようになったことが分かったから、なんじゃないかなあと。
そうであったらいいなあ、と私は感じています。


③「The Only SKY」

前述のツアーを終えた2018年7月~9月、次は1stソロツアーが開催。僕の記憶が正しければ、このツアーの中で初めてファンを「民」と表現してくれました。

天さんは1stライブ「Various SKY」の前にドレスコードとして青いものを身に着けてきてほしい!とブログに書いていて、ファンはそのことをずっと覚えていた、というかもう当たり前すぎて半ば無意識的なものだったと思うんですけど。


その後は天さんが何も言わずとも、実行に移してくれているファンを見渡して「意識高き、よき民よ」とMCの中で嬉しそうに話してくれたんですよね。

で、この日を境に天さんのブログの中にも「青き民」というワードが割と頻繁に登場するようになるんですよ。ちなみにそれ以前は「ファンの皆さん」。


これも②の話と同じ結論に達するんですけど、やっぱり「あ、自分を委ねても良いんだ」「受け止めてくれるんだ」という経験の積み重ねがあって、心の距離が取り払われて、素に限りなく近いものを出せるようになったからなのかなって。


先日「フリイジア」のリリイベの中で「みんなで雨宮天を作っていきたい」「みんなの方が私の魅力を分かってくれてる気がする」と天さんは言ってくれたんですけど、まさにそういう気持ちが表れた言葉だったんじゃないかなって思えて。

「あなたのそういうとこですよ!」って感じなんですけど!


なんかもう、ただただ、嬉しいですよね。
好きな人が、ほんの一部の影響かもしれないけど私たちの言葉や想いが原動力になって、笑顔を見せてくれたり、幸せだって言ってくれたりするわけですよ。


という感じで話が脱線してきたので締めにかかりますが、2018年は私が本気の応援を志すようになった転換期なんですけど、雨宮天さんにとっても非常に大きな一年になったんじゃないか、という想像はあながち間違ってはいないと思います。

もちろんこれは全部、私が観測してきた事象から構成した主観であり憶測であり、事実と異なる考え方かもしれないので鵜呑みにはしないでほしいのですが。


改めて思うのは、この人を応援してきてよかったということに尽きますね。私たちファンにできることは本当に小さなことしかないんですけど、それでも推しを少しでも笑顔に、幸せにできたのだとしたら、もうそれは「夢叶ったり」ですよ。

これからも、そんな日々を積み重ねていけたら。
雨宮天さんを幸せにできるファンでいたいです。

第3回リサイタル

こんばんは、氷雨です。
9/5にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われた雨宮天さんの『第3回 音楽で彩るリサイタル』一部・二部に参加してきました。今日はその感想を書きます。

「音楽で彩るリサイタル」は2017年を皮切りに2年毎に開催されており、「雨宮天さんの雨宮天さんによる雨宮天さんのためのイベント」と豪語するくらい好きな曲を好きに歌っているイベントで、御本人曰く「すごく豪華な一人カラオケ」。


ちなみに4thSG『irodori』8thSG『VIPER』そして12thSG『フリイジア』と、綺麗に4の倍数で出されたシングルがリサイタルを意識したものになっています。

私は2017/9/24開催の東京第一部、2019/8/18開催の東京第二部にそれぞれ参加しているのですが、当時と比べて「変化した」ことを挙げてみたいと思います。


①会場
過去2回のリサイタルはZeppが会場でした。2階席など着席できる場所もありますが、基本的にはスタンディングが前提となる会場だったのですが、今回は初めてのホールで全員着席。どちらかと言えばコンサートな雰囲気でした。

もちろんこういう世の中になった影響もあると思いますが、個人的には静かにゆったりと天さんの歌を聴き込めるという意味では今回の会場の方が好きです。


②伴奏者
リサイタルはピアノの生演奏がウリです。過去2回は「橘哲夫さん」という方が担当されていました。CDやライブBDのクレジットにボーカルディレクターとして記述があるので、聞いたことがあるな?という方も多いと思います。

今回はTCSやPiSでも「天ちゃんバンド」としてバンマス・キーボードを担当されている「荒幡亮平さん」こと「ちゃんへーさん」が初めてリサイタルに参加。


PiSでの配信ライブを経て、天ちゃんバンドの人となりがそれなりに分かってきたわけですが、実を言うとそこから私は荒幡さんを結構推しています(笑)

PiSでの「ちゃんへーで本当にいいのね!?」という第一声には笑わせていただきましたし、落ち着いた大人な雰囲気を持ちながら取っ付きやすい優しいオーラも併せ持っていて、私は勝手に好印象を持たせていただいています。


③ファン
第1回のファンの空気感はぶっちゃければ、かなり微妙なものでした。あまりに意表を突かれてぽかーんとしすぎて、サイリウムを振ることすらままならないほど困惑するファンってのは、なかなか見られるものではありません。

当時は天さんが歌謡曲好きなことはあまり知られていませんでした。バチバチに強いソロライブを期待していったファンなら、この反応は自然な流れです。


今でこそ推し全肯定オタクに片足突っ込んでる私も、これまで歌謡曲にほとんど馴染みがなかったので「思ってたのと違う……」と感じたことは認めねばなりませんが、同時に「これが天さんの好きな曲なんだ」とも思いました。

天さんが自分の「好き」を初めて全面に出したのが、4th『irodori』で第1回リサイタルだった。彼女にとっての転換点はここだったんだと私は考えています。


   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   


ここまでが過去のリサイタルのお話。
ここからは今回のリサイタルの話をしていきます。


セットリスト

1.Emerald/雨宮天
2.十戒/中森明菜
3.いい日旅立ち(昼)・プレイバックpart2(夜)/山口百恵
4.たそがれマイ・ラブ/大橋純子
5.時の過ぎゆくままに/沢田研二
6.瞳はダイアモンド/松田聖子

 irodori/荒幡亮平(ピアノソロ)・衣装チェンジ

7.for you.../高橋真梨子
8.レイニーブルー/徳永英明
9.つぐない/テレサ・テン
10.悲しみがとまらない/杏里
11.フライディ・チャイナタウン/泰葉
12.情熱のテ・アモ/雨宮天


今となっては笑ってしまうほど「天さんらしい」布陣だなと感じるレベルで、過去のリサイタルでも歌ってきたアーティストの別の曲が中心になっています。

ただ、御本人がMCでも仰っていた通り、今回は過去回ではほとんどなかった男性ヴォーカルなどの「ファンや周りの人のおすすめから好きになった曲」がセトリに入っていて、実はここもちょっとした「変化」なんですよね。


元々私の母親がめちゃくちゃ音楽が好きで、実家にいた頃は何かしらの音楽が常にかかっていたので、この年代の曲でもサビを聴けば大体は分かりました。

そういう意味では母親に感謝しなければならないので、来月発売されることが決まった天さんのカバーアルバムも、一枚は母親にあげようと思っています。


感想①
まず天さんの調子がとても良さそうだったのが嬉しかったです。
会場の音響が良かったのか、私が天さんの生歌に飢えていたからか、伸びやかに楽しげに自分の好きな曲を歌う天さんが見られて「ああ、幸せだなあ」って。

曲間MCでその曲を好きになった背景をひたすらマシンガントークしてくれて、ラジオで話してくれる内容そのままでありながら、自分の好きな人が自分の好きなものを話してくれるお顔は、本当に素敵だなって思いますね。


天さんは「松田聖子さんの瞳はなぜあんなに輝いているのか」というニュアンスの話をしていましたが、私にしてみれば「いやいや、あなたがそれを言うんですか?」ってくらい、天さんの瞳に吸い込まれてるんですけど……?

まあそれは置いといて、調子がいいということは有り体に言ってしまえば、即ち「えっ、待って。天さんめっちゃ歌うまくね?」という感想に他なりません。


いや、歌が上手いことは知っているんですが、最後に天さんのソロ歌唱を聴いた1年8ヶ月前の「TCS」から、また一回りも二回りも成長されたように感じて。

カバー曲って当たり前ですけど、比較対象となる「本家」が存在するんですよ。本家が偉大であればあるほど、ファンであればあるほど「これじゃない」と思われてしまうのは、ある意味カバーの宿命なのかなとも思いますが。


逆に言えば、いかようにも表現できる自分の曲よりも、カバー曲の方が聴く人に成長を感じさせられるのかもしれない。それが「リサイタル」なのかなって。

もちろん私は本家を聴き込んでいるわけじゃないし、推し贔屓抜きに語ることはできないけど、それでも天さんが本家に引けをとっているとは全く思いません。むしろまだこんなに歌唱力・表現力に伸び代があったのかと、心底驚いてしまったんです。


この期間、どれだけの練習と努力を重ねたんだろう?
これから先の未来、彼女はどこまでいけるんだろう?

ということを、純粋に考えてしまいましたし、これからもずっと彼女が進み続ける未来を見届けていきたい。そう感じさせてくれたリサイタルでもありました。


感想②
御本人が仰っていたように、たぶん第1回開催後の手応えはあまりなかったのかもしれません。それでも、第2回、第3回と続けてこられたのはファンのみんなの声のおかげだと、天さんはいつも口にして言葉にしてくれます。

そして今、リサイタルは「最高だった!」というファンの声が溢れるイベントになりました。私も第1回の頃と違って、嘘偽りなく最高だったと思っています。


言い方は悪いですけど「思ってたのと違った」と感じたファンは離れて、ふるいにかけられて、残ったファンのほとんどが「天さんが好きなことを好きなようにしている姿を見守る」ことに喜びを感じているような気がしています。

残ったファンに感化された、新しいファンがそれに続いていく。


誰に何と言われようと、思われようと。好きなものを好きだと言える彼女の強さ、精悍さ、純粋さ。そんな姿に共感し共鳴するから、私たちは今ここにいる。

そしてそんな風に自分を受け止めてくれる、信頼するファンの前だからこそ。彼女は自信を持ってのびのびと心を開いて、好きな曲を好きに歌うことができる。


初めて自分の「好き」を全面に押し出した第1回リサイタルから、4年という歳月の中で築いてこられた天さんと私たちの関係性が、沢山詰まった最高のイベント。

胸を張ってそう言えることが、本当に嬉しいです。


今回も引き続き難しい状況の中で、開催判断をしてくださったこと、本当にありがとうございました。お陰様で最高の一日になりました。

雨宮天さん、スタッフの皆さん、そしてファンの仲間たち。これからもどうか元気でいて下さい。そしてまた笑って会える日を心から楽しみにしています!


   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   


最後に余談を少し。
実は今回の第3回リサイタルにて、私が懇意にさせていただいている東雲 ケイさんが、初めて御祝花企画を完遂してくださいました。本当にお疲れ様でした!

彼は私が初めて御祝花企画を立ち上げた「The Clearest SKY」をきっかけに仲良くさせていただいていて、有り難いことに私のことを慕ってくださる方です。


そんな中でTCS以来、企画者としては非常に難しい立場に置かれた1年8ヶ月でもありました。御花はおろかプレゼントさえ送れない、そんな日々が続いて。

何度も企画を凍結せざるを得ない様子を間近で見てきて、私は私のできることをしながら、どうか彼の企画が上手くいってくれることを願っていました。


今回も会場に御花を送ることは叶いませんでしたけれど、それでも彼は彼なりの方法を見つけて、ようやく初めての御花企画を無事に完遂してくださって。それが自分のことのように嬉しくて、本当に良かったと思いました。

企画者としての苦労と喜び、噛み締めていただけたかな。


そんな今日、9月7日は。
『第2回 音楽で彩るリサイタル』大阪公演から丸2年です。

それは『The Clearest SKY』開催発表から2年でもあって。
私が初めて御祝花企画を立ち上げた記念日でもあります。


企画を進める過程の中で出会った、沢山の仲間たち。
あの日感じた想いや決意を思い出しながら。

現在進めさせていただいている『天年の宴』製本企画。
誠心誠意取り組み、必ず完成させたいと改めて感じています。


長々と書いてしまいましたが、終わりです。
お読みいただき、ありとうございました!!

雨宮天さん誕生祭2021

こんばんは、氷雨です。
突然ですが皆さん、今日が何の日か知ってますか?

二言目には好き好き言いまくっている私なので、このブログを読まれている皆さんはご存知かと思うのですが、本日8/28は雨宮天さんの28歳のお誕生日です。
雨宮天さん、お誕生日おめでとうございます!!!


生まれてきてくれて、ありがとう。
声優になってくれて、ありがとう。
私と出会ってくれて、ありがとう。

いやー、こんな気持ちの悪いことを平然と綴ってしまうくらい心の底から誰かを好きになるなんて、天さんに出会うまでは考えたこともありませんでした。


そんな風に過去の私が考えもしなかった未来を歩んでいる今、改めて「天さんのどこがそんなに好きなのか?」という疑問を自分に投げ掛けてみたいと思います。

そこで脳内人格会議が開催され、もう一人の私が「いやお前、天さんの好きな所を挙げ始めたら軽く20個は越えるぞ。分かってて言ってるんだろうな。ああ?」


などと凄んでくるわけで、もちろん天さんの魅力なんてものはあらゆる言葉を尽くしたところで到底語り尽くせるものではないこともまた事実ではあるのですが。

今一度持てる限りの情熱と言葉で以て、今の想いを残しておきたいと感じたから。お付き合いいただける皆さん、少々長くはなりますがどうぞお付き合い下さい。


…………
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まず、第1に「顔がいい」
圧倒的に外見がお強い。絶世の美女(私視点)


こう書くと、鼻孔を擽るオタクの香ばしいガチ恋臭がぷんぷんと漂ってきますが、いやいや、ちょっと待って下さい。何度も訂正しては終ぞ理解されなかったことをもう一度だけ言います。いいですか、一回しか言いません。

私は天さんの「お顔が好き」だけど、お顔「だけが」好きなわけではなく、ましてや「お顔が好きだから」天さんを好きなわけでは全く以てないのです。
挙げ出したらキリがないほど沢山ある理由の一つに過ぎません。


超クールにキメた時のカッコイイ顔。
目を糸みたいに細めて笑った時の顔。

イタズラを成功させた時のしたり顔。
他の追随を許さない圧倒的なドヤ顔。

今にも泣きそうな赤ちゃんの時の顔。
褒められて恥ずかしそうに照れる顔。


もうね、コロコロ変わる表情の全部好き
好きすぎてこっちの顔面は失敗した福笑いみたいになってます。
「なんでこんなに美しいんだよ!!!」ってキレるレベルです。


もちろんお顔だけでなく、キリッとした眉、パッチリした力強い目、形の良い鼻、笑うとほんのちょっとだけ大きな口、湿気の多い日にはちっちゃな天ちゃんが少しだけ暴れてしまう綺麗な黒髪、すらっと長い手足、頭の天辺から指先つま先に至る外見の全てが、洗練された圧倒的な美しさで私の網膜を焼き尽くすが如く存在しているわけです。


何なら週5で油そばを召し上がってちょっとふくよかになられた時の丸顔も、おそらくコンビニで売っている蒸しパンよりも柔らかく世界一の触り心地であろうに相違ないふっくらとした頬もいい。さすがは平成のピカソ、御本人からして神の如き造形美をお持ちなのですね。うん、これ以上はドン引きされる未来しか見えないのでやめます。


真面目に語るはずだったのに、早速雲行きが怪しくなりました。
話を戻しましょう。


とにかくそれを私に知らしめたのが、先輩Pの勧めを受けて興味本位で購入したアイマス合同ライブ「MOIW2014」のBD、その中の『ライアー・ルージュ』でした。

雷に打たれたことはありませんけども、それに匹敵するくらいの衝撃を私に与えた、弱冠20歳とは思えない圧倒的なまでのパフォーマンス。未完成ながらも今持てる歌唱力、表現力の全てを注いだ魂の一曲だと感じました。



第2に何と言っても「声がいい」。声優さんを相手に何言ってんだ?という話にもなりますが、色んな声質の声優さんがいらっしゃる中で、天さんの声質における最大の長所は「どこまでも透き通る、風鈴の音のような」お声。

その長所が最大限に生かされたのが、藤宮香織名義の『奏』。
これが初めてのヒロイン作品で、初めてのEDタイアップです。


「や、ちょっ待てよ?」と。キ○タクよろしく叫びそうです。
何をどう濾過すれば、ここまでクリアな声が出せるのでしょう?

尖りすぎておらず程々に特徴的、かつ何時間聴いても飽きることのない心地のいい耳触り。「声に惚れる」っていうのはこういうことなんでしょうね。


何なら1stソロライブ『Various SKY』で一番回収したかったのは「奏」だったかもしれません。そのくらいこの曲における天さんのお声がたまらなく好きです。

だから、忘れもしない2016/10/8の『Various SKY』中野公演アンコールの一発目、ステージのさらに一段高いところに立ち、大切に感情を込めて披露してくださったあの日の「奏」は、いつまでも覚えていたい記憶の一つです。


このようにして、知らず識らずのうちに後戻り不可能なガチ恋オタクの「下地」を形成してしまった私は、いよいよ「イベント」に繰り出すこととなります。

2015/3/14、ラジオ「TRYangleharmony」の公録
『トライアングルステージ!-JUMP!!!-』です。


学生生活最後の思い出作りに、実物の雨宮天さんをこの目で見てみたいという、ひよっこだった私のほんのささやかな願いをローチケは叶えてくれました。

この頃の公録は、本編のラジオ部分の完パケ録りと、カバー中心のミニライブという二部制になっていました。『TrySail』の結成が決まってから初めてのイベント。歌手デビューする前なので、当然持ち歌なんてものはありません。


本編のラジオ部分も楽しかったのですが、特筆すべきはミニライブにおける天さんのソロパート。唯一ソロデビューしていたので『Skyreach』と、世代ぶっ刺さりな90年代の名曲『夢見る少女じゃいられない』のカバーが披露になったのですが、その時のマイクパフォーマンス、クールに観客に手拍子を求めるご様子は今でも忘れられません。


「かっけぇぇえええ!!!」
えっ、何なのこの子……こんな一面も持ってるんだ!

知っていく度に新たな一面だったり、表情だったりが垣間見えて、イベントが終わる頃にはもっと天さんのことが知りたい!と思うようになっていました。

それから一週間と経たずポータルスクエアの会員登録を行い、二週間後にはミリオン2ndライブのLVの予約を済ませている自分がいたことを思い出します。


天さんのソロ活動を追い始めたのはその後まもなくの頃で、初めて聴いた『夢空』がぶっ刺さったことを思い出します。活動初期はバラードがめちゃくちゃ映える声質だなあと思っていたんですが、彼女はロックだろうが、歌謡曲だろうが、J-POPだろうが、最後は必ず自分のものにしてしまう、地力のある力強さと表現力も兼ね備えるのです。


思い入れのある曲は『奏』『誓い』などのバラードですが、私の一番好きな曲である『Lilas』の声質もまた独特で、ちょっとハスキーというか荒っぽさのある声もめちゃくちゃ好きなので、手の付けようがないって感じですね。

コントレイルも目じゃねぇぜ!という圧倒的な速度で沼に転がり落ちた私は、ラジオにブログに過去の出演作にと、推し活に邁進していくこととなります。



ここで目の当たりにするのが、第3の魅力ポイント「内面」です。
外見とは裏腹に「親しみやすい中身」と言い換えてもいいですね。


ズボラという言葉ではとても表現し切れないエピソードの数々。
ネガティブで、虫は苦手で、高い所もダメ。あまりに多い弱点。
同期の麻倉ももさん、夏川椎菜さんをイジって高笑いする様子。

まるでギャップの埋蔵金ここ惚れワンワン!(誤字ではない)


それでいて仕事に対しては、直向きかつ真面目で努力の人。
好きなことや納得できないことは譲らず、自分を貫く姿勢。
どんな時も見栄を張ったりせず、等身大の自分でいること。


色んなところで口にされていますけれど、天さんご自身は決して日頃から「強い人」ではないのだと思います。それでも「弱い自分」と常に戦い続けている。

自分の夢や理想を叶えるために必死にもがいて、一歩ずつ確実に壁を乗り越えて成功させていく。誰にでもできることじゃない。だから、応援したいのです。


この辺りのエピソードでも忘れられない情景がいくつかあって。
1つは2016/6/5開催の『Smooth Sailing』にて、ファン待望の1stソロアルバム『Various BLUE』の発売と、1stソロライブの開催告知が行われた時のことです。

ファンは喜びに沸き会場中がどよめいて、情報を発表して私たちを見渡す天さんのニッコニコした笑顔、5年以上経った今でも本当に忘れられないんですよ。


それからもう1つは、2018/9/16の1stソロツアー『The Only SKY』中野公演千秋楽でのWアンコール。これはファンの誰しもが忘れられないものだと思います。

「まだ終わってほしくない」という熱い胸の高鳴り。
閉演を告げるアナウンスを掻き消すほどの会場の声。

再び現れてくれた天さんの、嬉し涙を流し続ける姿。
歌えていないのに、過去一感動したFleeting Dream。


後ほど詳しくお話しますけれど、この少し前に声帯炎で思うように声が出せない期間があった中で、絶好調な歌唱が聴けたことも嬉しかったですし、誓いのリリースイベントで見た涙とは明らかに意味合いが異なるものだなと感じられた「嬉し涙」を見ることができて、私自身ファンの一人として「笑顔になってもらいたい」と気を張っていた肩の荷がようやく下ろせたような、そんな安心感がありました。


さらに第4のポイントとして「理知的」であること。
綺麗で達筆な字は正しく彼女の「体を表し」ていますよね。


率直に言って天さんは聡明です。聡明であるということは、日頃からいつでも「学ぶ準備」が自分の中で出来ていらっしゃるということでもあると思います。

漢検準1級の取得なんかは分かりやすい一例ですが、他にも活発に作詞・作曲活動をしてくださるようになった背景には、音楽理論や天ちゃんバンドの皆さんから色んな学びを得た結果なのだろうと思いながら受け止めています。


もちろん本職の「声優」としても、各種インタビュー等からその姿勢が垣間見えていて。特に「最近になってようやく声優を名乗ることに躊躇いがなくなった」というお話があって、非常に驚いたことが記憶に新しいです。

これは次の項でお話することにも繋がってくることなんですけど、そんな天さんの「プロ意識」は私にも良い影響を与えてくださっているんですよね。


私自身、2015年に社会人になってから丸6年が経っていて、既に7年目に入っています。

今現在チームの中核にいる自覚はありますが、将来的には古い会社の体質だったり、無駄をなくして効率化した仕事ができるように色んなことを抜本的に変えていきたいと思っていて、そのために出世して偉くなってやろうという野心を持っています。


元々そう思っていたわけではなく、一年目の頃は同期の誰よりも仕事でミスを重ねましたし、そのことで先輩から怒鳴られたことも一回や二回ではありません。

全然好きな仕事でもないし、絶対自分には向いてない仕事だと思いながらやっていました。いつでも出せるように通勤鞄に退職届を入れていたこともあります。


それでも今日まで続けてこられたのは、もちろん周りにいい人が多かったとか、休暇の希望だけは通りやすかったとか、色んな側面はありますけど、たぶん一番の理由は「天さんが頑張ってるから」自分も負けたくなかった。


それに尽きると思います。「何度も立ち上がって目標に向かっている人のことは応援したい」と、天さんが2017/10/29のブログで書いてくださっていました。

応援し合える関係を築いていくために、私自身が日常を精一杯頑張って、ファンとして天さんにきちんと向き合える、胸を張ってお会いできる存在でありたい。


その原動力のおかげで、今の私は年間で見てもミスは片手で数えるほどしかありませんし、支店内で唯一の社内検定合格者でもあり、ある商品の売上は一位を獲得しましたし、周りからも一目置かれる仕事をしています。

そんなことは些細なことですし、いちいち誇らしげに語るようなことではありませんけれど、今の私がいるのは間違いなく天さんと出会えたからだと思います。


敢えてこんなことを書いているのは、そんなへっぽこオタクな私でも変わることができたので、もしこれを読んでいる方の中に「今の自分が好きじゃない」と思っている人がいるのだとしたら、推しがいる生活を全力で楽しんでいただきたいなと思いますし、ひとつのきっかけがあれば「人は変われるんだ」ということをお伝えしたいです。


そして第5に、彼女を応援する「青き民」の存在
それを目の当たりにすることになったのが、忘れもしない2018/5/9。
私の応援の転換点、6thシングル『誓い』リリースイベントです。


過去にTrySailのリリースイベントには『コバルト』の時に参加したことがありました。 一方、ソロでは「Velvet Rays」のリリースイベントには当選していたものの、仕事の都合でどうしても参加を見送ることになってしまい死ぬほど後悔した経緯があり、この「誓い」が私にとっては初めての天さんソロのリリイベになりました。


そこで見た光景はこのブログを始め、色々なところで何度かお話しているものではありますが、改めてもう一度触れさせていただきたいなと思います。

特殊だったのは、この日「天さんが声を出せなかった」こと。
色んな物議がありましたが、それを語りたいのではありません。


開場して自分の席に着くまでの間に、自分の胸の中に嫌な予感が沈澱していくのを感じました。虫の知らせ、あるいは違和感と言ってもいいかもしれません。

こころなしか暗いスタッフさんの表情。
会場中に漂う、何となく重苦しい空気。


いつもと同じはずだ。
違うと言ってくれ。

そんな私の願いは、開演直後に現れたスタッフさんの言葉によって、もろくも崩れ去りました。天さんのコンディションが悪いこと。内容の変更を行うこと。
スタッフさんの言葉通り、登壇した天さんの声はひどく掠れていました。


見た目はいつもと変わらず麗しいのに、2列目からステージを見上げる私にもはっきりと分かるほど、天さんの目は痛々しいくらいに真っ赤でした。

会場に駆け付けたファンが息を呑んで見守る中、それでも天さんは声を振り絞って私たちに言葉をくれました。歌を歌えないことの謝罪。演じるエリザベスへの思い。リリイベをとても大事にしていること。ファンへの感謝。


10分足らずの短いトークの終盤、感極まって涙ぐむ天さんに、想いを届けようと万感の拍手で返す会場のファン。なんて素敵な関係なんだろうと肌で感じました。

激しい動揺の中にあって、私は自分の中にある彼女への気持ちと、彼女を応援する沢山のファンへの敬意を、本当の意味で自覚したのは間違いなくこの日でした。


この時の私は、天さんがつらくて泣いているのだと思いました。
私たちに歌を届けられなくて、悔しくて泣いているのだと。

でも、今なら分かります。きっと天さんは、心配そうに自分を見つめるファンの顔を見て泣いたんです。痛いくらいファンの気持ちを感じて泣いたんです。


トーク後のお見送りでも、私は動揺の中にあってただただ、天さんに笑ってほしいと思っていました。けど、初めて直接言葉を掛けられる機会をいただいたというのに、気の利いた台詞のひとつも出てきやしませんでした。

涙でお化粧が落ちてしまい、間近でほとんど素顔の天さんのお顔を見て、不埒にも綺麗だなあと頭の片隅で思ったことだけは今でもはっきりと覚えています。


同時に、普段はすらりと背が高い印象の天さんがこの日はとても華奢に見えたのは、初めて面と向かって目線を合わせたからか、強くなんかないどこにでもいるひとりの女性なんだ、ということを思い出させてくれました。

そんな天さんに何もしてあげられない無力な自分が、悔しくて仕方ありませんでした。


2018/5/11のブログで、涙の理由を言葉にして天さんは伝えてくれて。そこで当時の私はやっと少し安心して、自分に何ができるか考えるようになりました。

これが、私が全力で天さんを応援したいと思った経緯です。


この気持ちは実際に体験してみないことにはなかなか伝わらないものだとは思うのですが、何か君に伝えたくて、さよならに代わる言葉を僕は探してた(奏)

このような出来事があったので、いつしか私は自分が感じている想いを直接お会いして、もう一度きちんと言葉にして伝えたいと考えるようになりました。


その機会が訪れたのは、この日から1年8ヶ月後。
今から1年7ヶ月前の、2020/1/13のことでした。

写真集『High Tension!』のサイン会に当選した私は、緊張でぶっ倒れそうになる身体に鞭打って会場へ。間違いなく人生で一番緊張していたことでしょう。


天さんがくれる言葉で、いつも幸せな気持ちで応援させていただいていること。天さんの笑顔が大好きなので『High Tension!』が刺さりまくったこと。「The Clearest SKY」に両日参加するので、体調に気をつけて頑張ってほしいこと。

伝えたかった気持ちを精一杯言葉にして伝えました。


自分の名前を大好きな天さんに呼んでいただけるだけでも鼓膜が破れるおそれがあるのに、大好きな人が至近距離で終始ニコニコと私の話を聞いてくれる幸せ。

あと青いネクタイをして行ったのですが「ベストブルーですね!」とお声を掛けていただいて、その場で卒倒しなかっただけでも私は自分を褒め称えたいです。


そして何と言っても2020/1/18、19に行われた『The Clearest SKY』ですよね。沢山の青き民の仲間たちの力をお借りし、初めて楽屋花を出させていただきました。

想いを形にして届けたい。
私のその願いに賛同してくださった皆さん。
その節は、本当にありがとうございました。


その他、沢山の企画が動いていて、その全ての皆さんが天さんに想いを伝えたいという温かさと優しさで溢れていて、準備段階から幸せな気持ちで一杯でした。

当日集金する私の所に沢山の仲間たちが集まって、思い思いにお話を聞かせてくださって、言葉を掛けてくださって。お茶を差し入れてくださった方もいました。


ライブ自体もこれ以上ないくらい忘れられない素晴らしいものでしたけれど、同じくらい仲間の皆さんとのこの日の触れ合いを、私は一生忘れないと思います。

いつかまた必ずお会いしたいなと思いますし、それから後にSNS等を通じて出会った皆さんも、その時が来たらぜひご挨拶させて下さい。よろしくお願いします!



私は天さんのどこがそんなに好きなのか。
忘れられない思い出の数々を交え、お話させていただきました。

私たちが天さんを大切に思っているのと同じくらい、天さんが私たちを大切にしてくれることが何より嬉しくて、そう思える活動をしてくれることが幸せです。


大好きな天さんと一緒に、天さんのことが大好きな仲間たちと、同じ時間を同じ気持ちで積み重ねてきた思い出は、ずっと私にとって掛け替えのない宝物です。

これからも天さんと、仲間たちと大切な思い出を積み重ねていきたいですし、そんな幸せな未来が続くことを信じています。私の想いは何一つ変わりません。


雨宮天さん、いつも本当にありがとう。
お誕生日おめでとうございます!