Double the Cape

こんばんは。氷雨です。TrySail Live 2021『Double the Cape』初日の3/6(土)公演に参加して来ました! そのレポート、と呼ぶには纏まりのない感想を投下します。


☆セットリスト
 朗読劇
1.Sail Out
2.BraveSail
3.Baby My Step
 MC1
4.パーリー☆パーティ
5.Truth.
6.CODING
 MC2
7.あかね色
8.azure
9.明日も晴れる
 MC3
10.うつろい
11.ごまかし
12.コバルト
13.High Free Spirits
 MC4
14.whiz
15.バン!バン!!バンザイ!!!
16.Sunsetカンフー
17.adrenaline!!!
 MC5
18.Free Turn
 EN
19.Youthful Dreamer
20.disco
 MC6
21.この幸せが夢じゃないなら


率直に言います。めちゃくちゃ楽しかった!!!
現地ライブは「リスアニ! 2020」以来、1年1ヶ月ぶり。TrySail単独ライブとしては「The TrySail Odyssey」以来、1年半以上空いた上でのライブだった、ということを差し引いても、過去最高クラスに楽しいライブでした。


正直な話をすれば、私は今回のライブはまた延期されるか、中止になると思っていました。これまで『Agapanthus』を延期の上でツアーからワンマンライブに変更し、『Go for a Sail』と『Paint it, SKY』をオンライン配信に切り替え、『Pre-2nd Zeppツアー』を途中で延期する決断をしてきたミュージックレインですから、危険な橋はなるべく渡らないというか、かなり慎重な判断をしてきたと思います。


二度目の緊急事態宣言の最中、新年特番配信にて発表された今回のライブ開催。いや、さすがに無理なんじゃないか?というのが第一印象でしたが、それでも発表に踏み切ったのは「私たちが前を向いていつでもやってやるぞ!って気持ちでいないと、ファンの皆が戸惑ったり困ったりするかもしれないから、開催発表というよりは私たちの気持ちを伝えたかった」というような意味のことをTrySailの3人は口にしていました。


彼女たちの想いを受け止めるファンの一人として、今回のライブに是が非でも参加したいという思いはありつつも、周囲の説得という高すぎるハードルを越える努力をする以前に。今日まで嫌というほど何度も聞いてきた悲しい「お知らせ」を、もう二度と聞きたくないという思いの方が、本当のところ私はずっと強かったです。

できもしない開催のお知らせだけさせておいて、結局「開催を断念します」という告知をTrySailにさせる事務所に反感を覚えたことすらありました。


心の折れかけていた私がようやく意を決してチケットを握ったのは2/26、ライブ開催8日前のことでした。一般でチケットを取るのはいつぶりだろうかと振り返ってみましたが、たぶん2ndライブ『Golden Voyage』辺りまで遡ることになるんじゃなかろうかと思います。当時の私はまだポータル無料会員でした。


そんな風にTrySailと、感染症に向き合うことから逃げ腰になっていた私は開演前、ライブ前とは思えないほどテンションが低かったと思います。

それでも、どんな時も、この5年間。ずっと私の気持ちを引っ張り上げ続けてくれたのは、TrySailだったなと改めて感じました。入場してスモークがかかるステージを見下ろした時、私は忘れていたライブ前の高揚感を思い出すことができたのです。


   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   


ここまでが前段。ブロック毎に感想を述べていきます。


☆朗読劇~Baby My Step

初期の頃は曲数が少なかったこともあって、毎回のように朗読劇を披露していたんですよね。そしてセットリスト初っ端の「Sail Out」は2ndライブ『Golden Voyage』と1stツアー『The Age of Discovery』の過去2回あったわけなんですけど、これは私が初めて参加したTrySailのライブと、初めて映像商品化されたツアーということもあって、懐かしさが半端ないというか、感慨深い思いはやっぱり感じますよね。

BraveSailは『Habor × Arena』公演におけるモニターを使った演出が印象に残っていますし、Baby My StepはTrySailにおける初めてちゃんとコールを必要とする曲だったこともあって、今回披露はないんじゃないかなと思っていたのですが、披露してくれてTrySailのライブ楽しい!って思いを序盤で思い出させてくれたことが嬉しかったです。


☆MC1~CODING

「パーリー☆パーティ」の披露は2ndツアー『The Travels of TrySail』新潟公演以来、2年10ヶ月ぶりの披露だったようです。私が最後に聞いたのは後述する「あかね色」と同じく『Habor × Arena』公演以来だったので、まさか!という思いと、この流れなら「あかね色」もあるかもしれないとほんの少し期待していたのが、この時の率直な心情です。

「Truth.」と「CODING」は、これまでのTrySailにはなかった切り口で。GARNiDELiA提供ということもあって、斬新な曲調とダンスが見て聴いて非常に楽しい、私の中でも好きなベストシングル上位に入る2曲なので、すごく楽しみながら聴いていました。


☆MC2~明日も晴れる

いわゆる「聴かせる」ブロック。披露回数が極端に少なくファン待望だった「あかね色」のイントロが流れてきた時は、思わず天を仰いでしまいました。この曲は正真正銘、2017年の『Habor × Arena』公演以来、実に3年8ヶ月ぶりの披露となります。

なぜそうなってしまったのか? TrySailがリリースしてきたアルバムには必ずバラード曲が入っているんですよね。2ndアルバム『TAILWIND』には「Journey」が、3rdアルバム『TryAgain』には「またね、」が収録されていて、それらを引っ提げて行われた2nd・3rdツアーはどうしてもその曲の披露が優先され、方向性の被る「あかね色」はベンチを温める補欠に回され、ついぞ披露の機会を失ってしまっていたのでしょう。


その流れからの「azure」「明日も晴れる」は心に残るブロックになりました。ファンの間では今回の「azure」は完全体とか究極体とか言われているみたいですが、そう言われるだけの振り付けの入れ方、演出面の強化がなされていましたので、これはぜひ映像商品化して見直したいなあと思う部分ではありますね。

「明日も晴れる」は初披露となった『Smooth Sailing』での可愛らしい振り付けが物凄く印象的で、そこからとても好きになった曲でもあったんですけど、今回はその振り付けが結構大人しい感じにアレンジされていたなあと感じました。


☆MC3~High Free Spirits

「マギレコ&強い曲」ブロック。「うつろい」はリリースから約1年を経て、ようやくの初披露となりました。せっかく振り付けを見たのに記憶がないのでもう一回見たい()

「ごまかし」のサビの螺旋階段みたいな振り付けがくそ好きって何回も言ってますけど、この辺まで来ると初期のTrySailには絶対歌えなかった曲だよなあという感慨深さもあったりして、私の最推し曲である「whiz」からの成長をまざまざと感じさせられます。


コバルトはイントロ付きの披露は2ndツアー序盤以来ということなので、こちらもフルは3年近く空いてるんでしょうか。実は私がTrySailのリリイベに初めて参加したのが、この「コバルト」でして。その時に間近で見た景色は5年半も前のことになるので、だいぶ記憶も薄れてきてしまっていますけど、それでもCD音源と比較したら(当時の良さはもちろんありつつも)今のTrySailの歌唱力はレベルが違うものになっていると思います。これだけ長く応援できていることの幸せを噛み締めながら聴いていました。


☆MC4~Free Turn

「鉄板」を抑えつつも、TrySailの成長を様々な曲から感じられるブロック。このMCで衣装チェンジがあったのかな? 裏地にメンバーカラーの色があしらわれたスカートだったので「whiz」の振り付けに持ってこいの衣装じゃん!と一人で盛り上がっていました。

「バン!バン!!バンザイ!!!」は3rdツアー「The TrySail Odyssey」追加幕張公演千秋楽で、トロッコに乗って披露されたんですけど、その時に天さんの声が一瞬震えたのを私は現地で感じていて。映像化した際に確認しても目元を拭う仕草があって、たぶんファンと一体になれるこの曲が好きなんだろうなと感じていたので、ご本人から「大好きな曲」として語られたことも、今回のライブで披露してくれたこともすごく嬉しかったですね。

3rdツアー終了後に発売された10thシングル「Free Turn」はTrySailの5周年の集大成でもあるシングルでしたし、今回のライブのキーパーソンになるとは思っていましたけれど、本編の最後に持ってきたかー!って感じました。MVだけだったら私の最推しシングルなので、まだ見たことがないという方は必見です。


☆EN~この幸せが夢じゃないなら

最終のアンコールブロック。全てを持っていくdisco(笑)

私はprimaryの「ナイトクルーズ」だったり、discoの「一進一退しつこく行こう」の部分がどちゃくそ好きでして、それは天さんが羽目を外すくらい今を楽しんでくれてるんだ!って感じられるのがとても幸せだからなんですよね。

ふざけてもいいんだ!って思える会場の空気感とか、それを温かく見守ってくれるファンがいるって思ってくれていることも、そんな風にふざけてもちゃんと受け止めて、フォローしてくれる信頼できるメンバーの2人がいるんだって思っていることも。なんかもう、その全部が幸せだなって思えるんですよね。


「Youthful Dremer」の1stライブの映像をモニターで被せる演出もニクいな!と思ったんですけど、それ以上に「この幸せが夢じゃないなら」の化け方が半端なくて、このライブを通してめちゃくちゃ好きになりました。

元々いい歌詞だし、いい曲だなと思ってはいたんですけど、この状況を乗り越えて初めて現地でライブができるようになって、その最後の最後に置かれたこの曲の意味を考え始めたら、ちょっと涙なしには語れそうもなくて、今も涙を堪えながら書いてるくらいです。本当に、ずっと応援してきてよかったなぁってそう思えています。


   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   


MCの中で「ちょっと懐かしい曲も歌いたいと思った」という意味のことを仰っていたように、今回のライブは端的に言えば古参向けというか、ずっと応援し続けてきたファンに、よりぶっ刺さる内容だったとは思うんですけど、初めて参加した方にも「これがTrySailのライブなんだぞ!」ってことを体現できたライブだったというか。

TrySailがいかにファンに愛されるユニットで、彼女たちにしかできない、楽しいライブを作ってきたのかが分かってもらえるライブだったんじゃないかなと思います。


私は初日しか参加できませんでしたし、未だに当時の全曲披露・単独ライブ最大規模だった「Habor × Arena」公演が最強、だと思っている懐古厨ではありますけれど、それでも今回のライブは久々の現地ライブだったという事実を差し引いても、そこに匹敵するくらい心の底から楽しいライブだったと振り返ってみても感じています。


麻倉ももさんがブログで仰っているように、制限があることを感じさせない。もしくは、それを逆手に取ったセトリや演出が、逆境や荒天を乗り越える帆である「TrySail」の力強さを思い起こさせてくれるライブになりました。

他の方が仰っていましたけれど、麻倉ももさんはいつも「楽しかったですかー?」と真っ先にファンに思いを寄せてくれる優しい人なのに、自分のことはどこか他人事のようにあまり感情的にならなかった彼女が、今回は「楽しかったねーーーーー」「本当に本当にありがとう!!!!!!」と書いてくれたことが、たまらなく嬉しかったです。
私たちの方こそ楽しかったです、本当にありがとう!!!


夏川椎菜さんがライブの開催前にブログで仰ってくれたように、私もTrySailのことが大好きですし、現場でお会いしてきた仲間のことが本当に大好きで。

2日目のMCでもナンスが言ってくれていたみたいなんですけど、様々な事情で「来られなかった」人、来ることはできても誰かのために「来ないことを選んだ」人って、たぶん沢山沢山いたんですよね。私は運良く参加できましたけど、それでも周囲を説得し切れず「強行突破」しなければならない部分もあって。

それだけの想いを持ってTrySailに会いに行った人たちはもちろん、周りのことを考えて動いたり、ものを言えたり、大勢のファンに思いを寄せられる夏川椎菜さんがメンバーにいてくれたことで、救われたファンは沢山いたんじゃないかなと思います。だから私も、ナンスにはずっと救われてほしいし、報われてほしい。ありがとう!!!


雨宮天さんがブログで仰っているように、私たちも本当に楽しくて、TrySailの3人と会えて嬉しくて、元気でいてくれてよかったなぁと思いました。実は誰よりも感情に素直で、誰よりも真っ直ぐファンの心に寄り添ってくれるからこそ、いつだって天さんの言葉を信じることができたし、だからこそ私たちファンのほしい言葉を返し続けてくれる天さんのことが、私は心の底から、本当に大好きです。ずっと元気でいようと改めて思えたので、どうか天さんも、TrySailの皆さんやスタッフさんも元気でいて下さいね!!!


私はTrySailのことを結成前から、トラハモで言ったら二桁回の頃からほぼ毎週欠かさず聴いている、まあ言うたら往年のファンではありますけど、それがすごいとか偉いとか思ったことは一度もなくて。魅力を放ち続けている、楽しいと感じさせ続けてくれる、これからも見守りたいと思わせ続けてくれるTrySailの3人が、あるいは彼女たちを見出した事務所の偉い人たちが、すごいのだと思っています。


だから、古参だからとか新参だからという話には首をかしげることの方が多いんだけど、ただひとつ言えることがあるとしたら、たぶん言葉の重みというか、そこから生まれる説得力に少なからず差があるんだと思うんです。

それは言葉の使い方が上手いとか、センスがあるという小手先だけのテクニックではなくて、どれだけ熱量を持ってその人たちのことを見てきたか、応援してきたのかってことが、相手に伝わるかどうかの差なんだと思います。


そういう意味ではこの5年余りの時間、同じ目線で、同じ歩幅で3人のことをずっと応援し続けてこられたことは、私の小さな誇りであることは間違いありません。

私には何の力もないけれど、せめてこのブログを読んでくれた方に、何かが伝わってくれていたらいいなと思います。お読みいただき、ありがとうございました!


好きなんだよな、TrySailのことが!!!

ファンは演者の鑑の話

こんばんは。氷雨です。
毎回こんな話するのもアレなんですが、私が最後に雨宮天さんとお会いしたのが、昨年2/24に行われた『PARADOX』リリースイベントでして、まもなく1年を迎えます。

それからオンラインを除くイベントには一切参加していないので大した話題もなく、これまでの話の焼き増しみたいなことしか話していないような感があります。


さて、そんな今日の話題ですが、天さんのファンであるところの『青き民』を主題に据えた話をしてみようかと思います。普段から雨宮天さんのことしか考えていない私の思考回路が反映されたこのブログも、例によって天さんの話しかしていないわけで、ファンについてのお話はあまりしていなかった気がします。
ところで、焼き増しって死語なんですかね。今フィルムカメラ使わないもんね。


『青き民』という言葉の初出は、たぶん天さんの1stソロツアー『The Only SKY』のMCだったと記憶していますが、公式ブログ『天模様』では2018年12月24日更新の記事「★☆クリスマス☆★」に「青い民」として使われたのが始まりです。

TrySailの中ではファンに呼び名を付けたのは天さんが初めてで、それに倣って夏川椎菜さんが自身のファンを「ヒヨコ群」と呼称するようになりました。


私は天さんのことが好きですが、天さんを愛するファンも好きです。
端的に言うと、私は『青き民』という仲間のことを尊敬しています。

これまた2018年5月の『誓いリリースイベント』に話が遡ります。自分で言うのもなんですが、それなりに長いことファンをやらせていただいている割に、実は天さんソロのリリイベにはここで初めて参加しているんです。


それで、この時ちょっとしたアクシデントがあって、天さんの声が非常に芳しくない状態で、それはそれは心の底から心配しました。リリースイベントがあんなに重苦しく始まったのは、あれが最初で最後だったんじゃないかと思います。最終的には振り返ってみて、心温まるイベントになったんですけれども。


その時感じたのは、天さんを思うファンの痛いほどの気持ちでした。
沈黙の中にあって、それぞれが感じている思いがすげー伝わってくるんです。
嘆き、痛み、哀しみ、心配。この体調でイベントを強行した運営への怒り、今後のライブがどうなるのかという焦りなんかもあったのかもしれませんが。


天さんが目を腫らしながら涙混じりに語る言葉に静かに聴き入り、話が終わったら本当に温かく盛大な拍手が掛けられました。各々が色んなことを考えながらも、それ以上に突然降って湧いた、短いながらもほとんど初めての「お見送り」。

どんな言葉を掛けたら、天さんを励ましてあげられるだろうか?という「優しさ」や「温かさ」が会場中のファンから滲み出ていました。
だから、私は忘れられないんですよね。


長年ファンをやっていく中で、気持ちが大きくなっていって。同担拒否ではないですけど、一時期他のファンに嫉妬や妬みを覚えることがなかったとは言えません。
リリイベやサイン会の当選報告、ラジオのメールで毎回読まれる人。
自分だって負けてないはずなのにと、青い時代もありました。


それでも私が同担拒否にならないのは、仲間をリスペクトし続けられるのは、演者とファンはこんなにも想い合えるんだ、と教えてもらえたからなのかもしれません。

イベントの度に御花を贈り続けている人。メールを通して応援し続けている人。そんな最前線にいる「青き民」に私もなりたいと思ったのが、あの日見た光景でした。


それはただ単に同じような行動をとればいいということではなくて、たぶん「どうしたら彼女の力になれるだろう?」「 どうしたら彼女に見合うファンでいられるだろう?」ということを、めちゃくちゃ悩んで考えた結果なんですよね。

それぞれが自分にできることをやろう、自分は自分で何とかしてやるんだと、行動してきたから沢山のファンが最前線にいる。お互いに少しずつ影響し合いながら。


私は他の界隈には明るくないので分かりませんが、こういう現場は本当に貴重なんじゃないかなと思います。ずっとこの場所に身を置いていたいとすら思っています。

ファンは演者の映し鏡なんて言いますけど、天さんが人間として尊敬できるからこそ、ファンも尊敬できる方が多いんでしょうね。だから、天さんにファンで良かった!と思ってもらえるような「推し事」を、今後も続けていきたいです。



目下のところ、現在進めている製本企画『天年の宴』ですね!
3/13~14日を目途に、参加メンバー第2弾の発表も行う予定でおります。

僕が考えた最強の布陣()でお送りしますので、楽しみに待っていて下さい。
まだまだ協賛していただける方も募集中です。応援のほどお願いします!


「推し事」の振り返り

こんばんは、氷雨です。
藤宮香織名義の雨宮天さんの『奏』を聴きながらこれを書いています。

自己紹介がてらというわけでもないのですが、Twitterで新しいフォロワーさんが増えたり、今やらせていただいこうとしている企画でのご協力を仰ぐにあたって、私の人となりが分からないままだと少し不安もあるかなと思い、キーボードを叩き始めました。


私が天さんのファンになったのは2014年の秋頃からなので、そろそろ足掛け8年目に入ってきたわけなんですけど、その応援の過程をライブ参加履歴を備忘録がてら整理しながらちょっと振り返ってみようじゃないか、というのが今日の更新の趣旨になります。

ついでに、私が最後に現地でライブに参加したのが『リスアニ! 2020』だったりするのですが、こちらのSaturdayステージの開催日が2/8でした。


明日で丸1年になるのを前に、私が就職した2015年4月からいかにコンスタントにライブに参加していたのか、生き甲斐になっていたのか。
そういった心情なんかも客観的に見ていきたいと思います。
それでは、ババッーと羅列していきます。


☆2015年
トライアングルステージ!!! 〜JUMP〜 in TOKYO DOME CITY HALL(3/14)
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE『ENJOY H@RMONY!!』(4/4・LV)
THE IDOLM@STER 『M@STERS OF IDOL WORLD!!2015』(7/18、19)
TrySail Live 2015 “The Golden Voyage of Trysail(10/11)


就職初年度です。私はイベンターと言えるほどライブやイベントに通っていたわけではありませんが、コンスタントに3ヶ月スパンでライブに行っています。
西武ドームパシフィコ横浜にもこの年に初めて行きました。


私がTwitterで親しくさせていただいている方々の中には今年度から就職された方も多くお見掛けしました。世の中の状況が不確定すぎたので単純な比較はできませんし一概には言えませんけども、社会人1年目でもこれくらいはライブに行けるんだよ、というちょっとした指標にはしていただけるんじゃないでしょうか?


☆2016年
TrySailのチョコっとVoyage 〜アマイセイル〜(2/14)
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR『BELIEVE MY DRE@M!!』(4/3・LV、4/17・LV)
TrySail Live 2016 “Smooth Sailing”(6/5)
TrySail Live 2016 “Headwind Sailing”(6/18)
雨宮天ファーストライブ2016 “Various SKY(10/8)


お仕事および推し事2年目。
NHKホール、国際フォーラム、中野サンプラザ、初踏破。

アマイセイルにて、初めてフラワースタンド企画に出資参加させていただきました。御花企画というものの存在を認識し、意識し始めたのがこの頃です。


☆2017年
TrySail Live 2017 Harbor × Arena(7/9)
雨宮天 音楽で彩るリサイタル(9/24)
雨宮天ライブ2017 “Aggressive SKY”(12/17)


お仕事&推し事3年目。
12月には初めてライブ目的での遠征を経験しました。

前年10月を最後にイベント参加がなかったのは、リアルで検査入院が必要なほど体調が悪化していたからです。仕事で体を酷使するのは程々にしましょう。


後にライブBDが発売されたので助かりましたが、TrySailの1stツアー “The Age of Discovery”と、ミリオンライブ! 4thライブ『TH@NK YOU for SMILE!』に参加できなかったことが、とても悔しかったことをよく覚えています。
年度末にも有給を数日残しておくことが重要なのだと学びました。


☆2018年
TrySail Second Live Tour “The Travels of TrySail(5/20)
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE『BRAND NEW PERFORM@NCE!!!』(6/2)
雨宮天ライブツアー2018 “The Only SKY” (8/19、9/16)
麻倉もも Fantasic Live 2018 “Peachy!”(11/11)

▽「志保の日」(4/4~翌年4/4 初代編集長)


お仕事&推し事4年目。
▽で企画を主催したものを挙げていきます。

ミリオンライブはミリシタのリリース後、初めての周年ライブ。そして天さんの初ソロツアーとなったTOSは千秋楽での思い出が色濃い、記憶に残る年。

「志保の日」は正確には私が主催したわけではないのですが、実質的な舵取り役を買って出たように、この年が私にとっての大きな転換点になりました。


☆2019年
TrySail Live Tour 2019 "The TrySail Odyssey"(2/23、8/4)
平成31年度 417の日(4/17)
第2回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル(8/18)
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR『UNI-ON@IR!!!!』(9/22・LV)
TrySailのTRYangle harmony」公開録音イベント2019(11/10)
・「理系が恋に落ちたので証明してみた。」1話先行上映会&ライブ・トークショー(12/8)

▽『青き鉢巻』企画(7/12~8/18 主催)
▽『The Clearest SKY』楽屋花企画(9/7~翌年1/18 主催)


お仕事&推し事5年目。
周囲にガチ恋と呼ばれ始め、企画主催者としても頭角を現してきた年です。

私が初めて天さんを拝見したのがトラハモの公録だったので、4年半ぶりの参加となったトラハモの公録は感慨深いものがあったことを覚えています。

きちんとした企画の主催は初めての経験で、覚束ないところも少なくなかったと思うのですが、周りの方々の優しさや温かさに勇気づけられました。


☆2020年
雨宮天ライブ2020 “The Clearest SKY” (1/18、19)
・リスアニ! LIVE 2020 SATURDAY STAGE(2/8)
TrySail 5th Anniversary "Go for a Sail" STUDIO LIVE(8/29~・配信)
雨宮天ライブ2020 "Paint it, SKY" Online Live (9/27~・配信)
TrySailのMusic Rainbow 07(12/11~・配信)

▽『雨宮天さんライブツアー2020 (仮)』楽屋花企画(凍結)
▽『天ちゃん10日間応援ツアー』(8/27~9/5 主催)


お仕事&推し事6年目。
3月から世界が変わった年になりました。

下半期には配信でのライブ・イベントが主になり、業界・会社も毎日が手探りな状況の中、私たちファンには何ができるのだろう?と沢山悩んだ年です。

そんな中で自分のスタンスが明確になったり、今まで見えていなかったもの・考え方に触れる出来事があったり、無意味な1年ではなかったと思います。


☆2021年
▽『天年の宴』製本企画(1/14~ 主催)

そして、お仕事&推し事7年目。
まだまだ先を見通せる状況にはありませんが、それでも「できることをできるだけ」していきたいし、来る日に向けて英気を養っておきたいと思います。


以上が大きなライブ・イベントにおける私の参加履歴です。
細かいリリイベまでは網羅できませんでしたけれど、私がいかに雨宮天さんの魅力に惹き付けられてきたのかは分かってもらえるのではないでしょうか?

冒頭の『奏』の話に戻るんですけれど、この曲の歌詞の中に「君の手を引く その役目が 僕の使命だなんて そう思ってた」という部分があります。


これが「少し前の自分に重なるなあ」と思ってしまって。
君の手を引く、なんて言うと大それていて言い過ぎですけど、少なくとも「ネガティブ思考で、緊張しいで、人見知りを公言していた天さん」をファンとして支えるのが私の使命だ、と思っていたことは事実なんですよね。


10年前の私だったら「お前頭でも打ったのかよ」ってレベルの傾倒っぷりです。
しかし、今の私のスタンスは歌詞の続きにもあるように「だけど今わかったんだ 僕らならもう 重ねた日々がほら 導いてくれる」この通りなんですよね。


私は彼女の活動を最初から応援していたわけではありませんけど、それでも早い段階から応援を始められたことは僥倖だと感じていますし、今日までファンとして一緒に歩き続けて重ねてこられた日々は、本当に言葉なんかなくたって通じ合えているものがあると信じられるほどの関係性になったと確信しています。


それは2016年、自身初めてのソロライブのアンコール1曲目にこの曲を持ってきたこと。YouTubeチャンネルで弾き語りを披露したこと。2020年に配信に替わってしまった『Paint it, SKY』で大切にフル演奏を披露されたこと。

節目節目の大事な場面で披露されてきた、この『奏』という曲を通して、天さんの想いを感じながら、私たち青き民は「演者とファン」という関係の中で、まだ誰も見たことのない新たな応援の形を築けるような気がしています。


もちろん伝えるべきところは言葉にして伝えた方がいいですし、物理的な距離があれば尚更、言葉にしなければ伝わらないこともあります。
忙しない日々に移ろい変わるものと、それでも変わらない想い。

「使命」だ、なんて肩肘張らなくても、重ねた日々の中で自然に応援し合えるのだとしたら、それが「何処にいたとしてもつながっていける」ということなのかなって。
そんな風に感じます。なんて、自意識過剰ですかね!


言葉は言魂じゃないですけど、言葉が持ってる力って計り知れないと思うんですよね。何でも言えばいいってことではないけど、思ったことはできるだけ口にしていきたい。
今日のところはこれで終わりです、おやすみなさい。

声優は偶像崇拝なのか

声優という職業はこの20年余りで随分と様変わりしたように思う。役者としての演技力に加えて、歌って踊れて見た目も良く、トークスキルもある。

出演する番組の番宣イベント、冠ラジオ、さらには歌手活動。平たく言えば、裏方というイメージは過去のものとなり、表に出る機会がずっと増えた。


アイドル声優」という言葉が生まれたのもここ数年だと思う。
アイマス」「ラブライブ」といった「アイドル関連コンテンツ」が火付け役となって、「声優」と「アイドル」の境界は曖昧なものになっていった。
同時にオタク側も、その境界を判別し分けて考えることが難しくなった。


さて、かくいう私も「声優さん」を応援しているファンの一人である。
タイトルに対する私の答えは「部分的にはそうだが、どうでもいい」だ。

いわゆる「ドル売り」を嫌がっている声優さんは結構いると思う。
それは「私は偶像崇拝の対象ではない」という心の叫びかもしれない。
だから、言ってしまえば「その人の活動による」ということになる。


「部分的にそう」と言ったのは、以下のような理由からだ。

基本的に演じるキャラクターを壊してはいけないということ。
求められればイベント等で、人前に笑顔で立たねばならないこと。

(社会人として常識とも言えるが)出演する作品がどんなにつまらないものだと思っていても、それを表立って口にすることはできないこと。


これはある意味「偶像を守る」という行為に繋がらなくもない。
とは言え、社会的活動を行う人間ならどんな人間でも、多かれ少なかれ一定程度の制約の中で、ある側面だけを強調して見せることはあるだろう。


例えば、私はネット上で「氷雨」と名乗って声優ファンをやっている。
見方を変えれば、これは果たして私の「素」なのか、ということだ。

推しに狂うガチ恋オタクを演じている、偶像である可能性はないのか?
身内にそうした役割を(無意識に)求められ、ある種のエンターテイナーとして面白おかしく消化してもらうために「演じている」ことを否定できるだろうか。


それは本人以外に誰も否定できない。である以上、考えても仕方ない。
一応断っておくが、ネット上の「氷雨」もまた私だ。私の一面なのだ。
多少狂った発言を盛ることはあっても、そのように「演じて」はいない。


一人の時の「自分」
ネット上の「自分」

家族といる時の「自分」
友人といる時の「自分」

会社にいる時の「自分」
それは全て「自分」であり、ある「側面」が表に出てきているだけだ。


であるとしたら、たぶん声優さんもまた、同じなのだと思う。
それが「素」かどうかは分からないが、間違いなく「一面」ではある。

じゃあユニット活動はどうなんだとか、他の声優さんはどうなのかとか
色々と意見はあるのかもしれないが、少なくとも私はそう感じている。


私の応援する人は言った。
「これが、皆が、応援してつくってきてくれた――」

それが「素」なのかどうかは、私たちファンには分かりようもない。
ただ、彼女と彼女を応援する人たちが歩んできた道や、時間は真実だ。


その「一面」を形作ってきたのは彼女であり、私たちなのだと思う。
感極まった折、推しの口から出てきたあの言葉は、信じられるものだ。

仮に最初は「偶像」であったのだとしても、それは「実像」へ変わる。
私はもっと、彼女の実像に近付きたい。ファンとして、そう願っている。

「好き」の温度

誰かを「好き」になること。
誰かを「応援」したいと感じること。
それは「飲み物」に例えられるように思う。

熱しやすく冷めやすい人
「好き」の感情が沸騰して100℃になるのも早いけど、
結果的には30℃くらいまで冷めてしまうのだろうか?


「推し変」しやすい人
この前は紅茶が好きだったけど、今はコーヒーが好き。
この前はコーヒーが好きだったけど、今は炭酸が好き。

いわゆる「DD」な人
リンゴジュースが好きだけど、オレンジジュースも好き。
オレンジジュースも好きだし、グレープジュースも好き。


それが「良い」とか「悪い」とか言いたいのでは全然ない。
人の数だけ「推し」がいて、「推し方」があるのだと思う。
単なる「対比」であり、色んな飲み物を好きに飲めばいい。

ただちょっとばかし、私はオタクの中でも少し特殊らしい。
周りの「推し」に対する熱量、或いは「推し事」の仕方を
眺めているうち、そう感じることが増えたから考えてみた。



私は今の時期、ホットレモンティーを好んで飲んでいる。
要するに「単推し」だ。ついでに熱しにくく冷めにくい。
好きな飲み物ばかり飲むし、飲み続けても全く飽きない。

温度は常に60℃くらいで安定しており、下がることはない。
「推し」の供給によって、常に温め続けられているからだ。
温度調節を誤って、火傷しそうになってる気もするけれど。


2020年は私にとって、沢山悩みに悩んだ一年でもあった。
「推しにできること」の選択肢が限りなく狭められる中で、
限りある「今」という時間を、ただ浪費させられる焦燥感。

無力感に苛まれ、自分を見失ってしまったこともあった。
それでも「好き」という根幹が揺らいだことは全然なくて。
好きだから「どうするのか?」を突き詰めた一年になった。


私は器用な人間でないので、同時に複数人を応援できない。
推しがいればそれでいい、と考えてしまう性質のオタクだ。
それをどう取るかは人それぞれ、好きに受け止めてほしい。

結局、何が言いたいのかと言えば。私は今年もこれからも。
雨宮天さんへの「好き」を、発信し続けることを止めない。
――あなたの「好き」の温度は、何度ですか?



P.S.
2021年も相も変わらず、こんな駄文を投下してまいります。
本年もお付き合いくださる皆さん、よろしくお願いします。