『推し活のすゝめ』第2回

こんばんは、氷雨(ひさめ)です。

前回は推し活に関する概要的なことをお話しましたが、今回は「お手紙の送り方」にスポットを当ててお話していきたいと思います。参考になれば幸いです。


目次

 
 

1 なぜお手紙を書くの?

以前私がTwitter上で実施したアンケートによりますと、82票の有効回答のうち、およそ48%がファンレターを出したことがないという結果でした。

つまり「推し」がいる人たちでも、実際にお手紙を書いて送ったことがある人は、私たちが想像しているよりもずっと少ないということを意味します。


せっかく好きだと思ってるのに、これってちょっと勿体無いと思いませんか?
伝わらなくてもいい想いなんて、私はないと思っています。

ほんの少しの労力で、推しを笑顔にできるんです。
伝えるための努力を厭わないでほしいなと思います。


2 事前準備をしよう

まず始めに、お手紙を送るための準備をしましょう。

☆用意するもの
・便箋と封筒またはハガキ
・切手(便箋と封筒の場合)
・筆記具(ボールペンなど)


お手紙を書く前に、事前に文具店や雑貨ないし書籍売り場などで便箋と封筒を見繕います。それぞれ別々のものを用意するよりかは、レターセットとして便箋と封筒がまとめられているものを購入するのがベターなのかなと思います。

使用するレターセットを決めたら、できるだけ毎回同じものを使い続けるようにしましょう。悩む手間が省けますし、印象にも残りやすくなるからです。


中にはグッズなどでレターセットを用意してくれている推しもいます。もちろんそれを使っても喜ばれると思いますが、自分で選んだレターセットに比べると個性を出すことは難しくなります。好みや状況によって使い分けましょう。


一方、ハガキも一つの選択肢かなと思います。
封を剥がす手間がないため、重くなりすぎずさっと手に取って目を通してもらえる可能性が高く、あまり文量を書くのが得意でない方にもお勧めです。

下の図にメリットとデメリットをまとめました。
ぜひ参考にしていただければと思います。


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3 お手紙を書こう

準備ができたら、実際にお手紙を書いてみましょう。
いきなり清書するのではなく、必ず一度下書きして内容や文量を確認することをお勧めします。私がお手紙を送る際は、まずWordに下書きしています。

誤字・脱字や内容におかしなところがないか、文量は丁度いいかなどを確認した後、清書に入ります。大切なのは丁寧に真心を込めて書くことですよ!


☆初めてお手紙を書く時は
①簡単な自己紹介
②応援するようになったきっかけ
③印象的な作品や楽曲、その理由

などを盛り込むと良いでしょう。
文章量は便箋2~3枚、Wordで1ページ分くらいがお勧めです。


☆内容に関して気をつけること
・できるだけネガティブなことは書かない

ex)あの演技は良くなかった、今度の曲はあまり好きじゃない。

とかですね。こういうことはさすがに書かないかなと思いますが、私も以前は書いてしまっていて「気を付けた方がいいな」と思った一例があります。


ex)次のツアーの○○公演は参加できませんが、応援してます!

一見良さそうなんですけれど、複数の声優さんがSNSで仰っていたのは「行けない」という事実をわざわざ伝えられるのは悲しい、ということでした。

なので、このように言い換えてみましょう。


ex)次のツアーの○○公演には参加します、楽しみにしてます!

行けない公演ではなく、行ける公演を伝えるんです。
そうしたらツアー当日、もしかしたら推しも「今日は○○さんが来てくれてる公演だ」と思ってくれるかもしれません。お互い幸せになれますよね!


仮にどの公演にも行けないといった事情があるのなら、むしろ直近の作品の感想などをお伝えした方が喜んでもらえるように思います。限られた文量、どうせなら喜んでもらえることを書きたいですよね。自分なりに工夫してみましょう!


あとは最後に日付と名前を書いておくといいかなと思います。
お手紙は受け取ったその日に読んでもらえるとは限りません。

実際に読んでもらえるまでにはタイムラグがあるので、そのお手紙がいつ書かれたものなのかが分かるとより丁寧な印象をもってもらえると思います。


4 お手紙を送ろう

お手紙が書き終わったら、実際に送ってみましょう。
以前はライブやイベントでプレゼントBOXに入れる、という方法もありましたが、コロナ禍になってからは事務所宛に送る場合がほとんどかと思います。

公式ホームページなどをチェックし、宛先を確認します。
事務所に所属せずフリーで活動されている方は、御本人がSNSなどでお手紙の送り先を指定している場合が多いので、情報をチェックしておきましょう。


○○(事務所名)気付
○○様

という様式が一般的かつ丁寧かと思います。
裏面には自分の住所と氏名の明記をお忘れなく。


ちなみに便箋を二つ折りにする際は、山が下に来るように入れます。これはハサミで切って開封した場合、便箋が真ん中で切れることを防ぐためです。

そして切手を貼って完成です。
便箋2~3枚程度であれば84円切手で大丈夫ですが、不安な時は94円切手を貼っておくか、郵便局の窓口などで重量を確認してもらった方が確実です。


25g以内 84円
50g以内 94円

ちなみに横書き封筒の場合、切手の貼り位置は右上になります。
つい左上に貼ってしまいがちですが、それは誤りなのでご注意を!


最後にこれもとある声優さんからのアドバイスなのですが、プレゼントBOXにお手紙を入れる際はしっかり糊付けして封をするよりも、シールなど比較的開封しやすい状態で入れてほしいとのことでした。イベントの際はその場でさっと開けて読めるような工夫をしておいた方が喜ばれるのかもしれませんね!


今回は以上です。次回は私なりに「ラジオへのメールの送り方」についてご紹介していこうかなと思っています。尤も私なぞメール職人の端くれにすらなれていないわけですが、そこはご愛嬌ということでご容赦いただけると嬉しいです。
最後までご一読いただき、ありがとうございました!

『推し活のすゝめ』第1回

こんばんは、氷雨(ひさめ)です。

今回から『推し活のすゝめ』と題して、私が推しを応援する上で意識して考えていたことや行動してきたことが、これから誰かを応援したいと思っている皆さんの参考になればと思い、僭越ながらこのような形でまとめることにしました。


目次

 - お手紙を書く
 - ラジオにメールを送る
 - プレゼントを贈る


1 推しができたら

誰しも芸能人に対して「あ、この人好きかも」と感じた経験があると思います。その気持ちがより明確に「あ、私やっぱりこの人のことが好きだ」という状態に至った時に『推し』になるのかな、と思いながら私はこの言葉を多用しています。

以前から使われていた『ファン』という言葉が、どちらかといえば受動的かつ単数形イメージであるのに対し、『推し』は「布教したい」という意味合いの強い言葉であることから、能動的かつ複数形イメージがより強い印象を持っています。


ファン=どちらかと言えば受動的。
    I-You、私とあなたという関係の中で帰結しやすい。
ex)「私は○○のファンです」

推し=どちらかと言えば能動的。
   We-You、私達とあなた達と複数の関係性でも使う。
ex)「私は○○が推しです」


あくまで私のイメージはこんな感じです。

言葉の勉強ではないので細かいことはさて置き、そうやって誰かを「応援したい!」と感じ、その人の素晴らしさを誰かと「分かち合いたい!」あるいは誰かに「布教したい!」と感じたら、その人はもうあなたの立派な『推し』だと思います。


2 自分の軸を持とう

推しができた時、自分の軸を持つことは大切です。

推し始めたばかりの頃ってまだ分からないんですけど、応援する期間が長くなっていったり、あるいはより気持ちが強くなっていったりすると、どうしても自分の中で「葛藤」だとか「苦悩」だとかが生まれて来てしまうものなんですよね。

それについては追々、話の流れで触れる機会があれば触れることもあるかもしれません。読んでいてあまり気持ちのいい話ではないので今回は割愛。


話を戻します。
「自分の軸を持つ」と何が良いのかと云うと、そうした状況に置かれた際に、自分の応援する姿勢あるいはメンタル的な意味で「ブレない」からです。

ちょっとしたネガティブな状況には動じない。

オタクとしてだけでなく、人としても格好いいですよね?
そのために普段から「軸を持つ」のがポイントなんです。


例えば私だったら。
推し活をしていく上で心掛けていることは

『推しを笑顔にすること。幸せにすること』

ざっくりとしていますけれど、たったこれだけです。
逆に言えば『推しの笑顔を曇らせること。不幸になること』はしたくないわけです。


ですから、何かの折にヒートアップした時、あるいはネガティブな状態に陥った時、この軸を持っていることで「それは推しの笑顔に、幸せに繋がるのだろうか?」と一呼吸置くことができ、失言や粗相の芽を摘むことができるんです。

発言や行動は取り消すことができません。言葉一つ行動一つ取ってみても、それをしてしまう前に「推しに与える影響」について考えることが大切です。


3 推し活に励もう

一口に推し活と言っても、その方法は千差万別です。
オタクの数だけ考え方があると言っても過言ではありません。

推しのライブやイベントに足を運ぶこと。
推しのCDやグッズを買って集めること。


これらも立派な推し活ですが、私の推し活のサブ軸に
『想いを集める、伝える』があります。

私の中では「伝えてこその想い」というか。
せっかく想ってるなら、伝えなければ勿体ないと思うのです。


分かりやすい一例を挙げるなら、ファンレターです。
自分の中にある「応援したい!」という想いを集めて、伝える。

冠番組のラジオをされている方なら、ラジオにメールを送る。
推しが出演する予定のライブやイベントに、プレゼントを贈る。

こうした行動が、私の推し活の中心になってくる事柄です。


「推しは推せる時に推せ」なんて言葉があります。
「迷ったら送れ」私はこの言葉を推奨していきたいですね。

もちろんTwitterInstagramなどのSNSを使って、日々想いを発信することも立派な推し活と言えるでしょう。悪目立ちしろということではなく、あくまで良識の範囲内での発信は推しの布教にも繋がっていくので、どんどん活用しましょう!



次回以降はお手紙の送り方、ラジオへのメールの送り方、プレゼントの贈り方など、個々の事例に関して私なりのやり方を紹介していきたいと思います。

最後までご一読いただき、ありがとうございました!

腑に落ちたあれこれ

こんにちは、氷雨です。
あけましておめでとうございます。
2022年になりまして、最初のブログ更新です。


今日お話するのは先週1/5に正式発売となりました、声優・雨宮天さんのBESTアルバム『-BLUE-』『-RED-』の両盤に関する、私なりの感想・解釈です。

先日発売になった『声優グランプリ2022年/2月号』でのインタビューを拝見して、私が「なるほど」と感じたことを中心にお話できたらなと思います。


①『青』『赤』それぞれの選曲について

青盤は『Skyreach』に代表される、いわゆる「雨宮ロック」的なダークロック調の曲を。赤盤は『irodori』に代表される「歌謡曲」テイストの曲を集めた、天さんの歌手活動における『二本柱』に寄り添った作品に仕上がっています。


ただ、この曲は「青でも赤でも違和感がないな」という曲があって、その中で「この曲はこっち(の色)なんだ?」と感じた曲もいくつかありました。

それが
・『月灯り』
・『Queen no' cry』
・『誓い』
 いずれも『-RED-』収録

・『PARADOX』
・『Song for』
 いずれも『-BLUE-』収録

こちらの5曲が、初見で上述のように感じた曲です。


声グラさんの記事の中で、それぞれの衣装について“「青は男っぽい感じ、赤は女性らしい感じで」“天さんご自身がオーダーしたことが明かされました。

また”「歌謡系の『RED』を歌うときは女性らしいしぐさとか振る舞いとか歌い方を意識するし、『BLUE』に収録されているシリアスなロック曲を歌うときは戦う感じとか男っぽさを意識して歌うことが多いんです。」”というお話も。


このお話を読ませていただいたことで「ロック/歌謡」というジャンル分けの他に、その曲が持つ「男っぽさ/女っぽさ」という性別による色分けがなされていたのか~!と、私の中で物凄く腑に落ちたような気がしたんですよね。


この解釈により『-RED-』の『月灯り』『Queen no' cry』『誓い』が一見、歌謡曲でないにもかかわらず『赤』に分類されたことに説明がつきました。

Queen』は『女王』ですし、『月灯り』『誓い』はいずれもタイアップしたアニメのヒロイン『アカメ』『エリザベス』の心情に寄り添った曲です。


一方で『氷室菖蒲』の心情を歌った『PARADOX』が『赤』ではなく『青』に分類された理由については、最後まで解釈に悩むところではあったんですけれど、たぶん「雨宮天」イズム的な意味で「挑戦曲」だったからだと思います。

以前『PARADOX』が発売された時の「音楽ナタリー」さんでのインタビューで、天さんは”「ただ、そういう皆さんの声も頭の中にはあったので、それに応えるという意味でも「PARADOX」はいい機会だなと。」”と仰っています。


natalie.mu


ここから紐解いていくと、僭越ながら私たちファンの「声に応える形で生まれた曲」という一面もある、ってことだと思っていいのかな?って思えて。

そう考えると、次の『Song for』がラストを飾っているのも、この曲が『青』である意味が見えてきます。天さんご自身のツイートを引用しましょう。



これは『Paint it, SKY』オンラインライブ同時視聴会にて、天さんが『Song for』に言及した時のツイートです。どうでしょう? 『青』以外に有り得ない、という気にすらなってくるのは私だけではないんじゃないかな?と思います。


②『赤盤』リード曲『ロンリーナイト・ディスコティック』について

ショートMVが公開されて「デザイア」という歌詞が出てきた時点で「あっ、これは中森明菜さんを意識した曲だなあ」って思ってたんですけど、声グラさんのインタビューで無事に答え合わせができて良かったな、という感じです。

MVの考察にもチャレンジしようかなと思っていたんですけど、どう頑張ってもマネキンに対する激情しかわいてこないので今回は割愛させて下さい。


③『青盤』リード曲『This Hope』について

この曲はねぇ、まーじでぶっ刺さりましたね……。
私は『Lilas』を一番好きな曲として挙げているんですけど、そこに匹敵するくらい好きですね。少なくとも『雨宮ロック』の曲では一番好きな曲です。

この曲は「現在」の天さんから「過去」の天さん自身に捧ぐ曲だと思ってるんですが、本当に「天さん」だなあってしみじみ感じられる歌詞ですよね。


まずこの曲のティザームービーが公開された時に、私は1stアルバムのリード曲『Absolute Blue』のアンサーソングなのでは?という解釈をしました。

これは「夢」「闇」「光」「掴む・掴みとる」「抱きしめ」「未来」といった言葉のリンクが、他の曲よりもかなり多いような印象を持ったからです。


その感想を『Radio青天井』にメールで送りまして、結果的には「全然そんな風に考えて作ってなかった」とのことだったんですけれど、「ファンならではの目線っていう感じがして嬉しい」と言っていただけたので結果オーライでした。

そういう意味でも、ひとつ思い入れができましたしね。読まれたということはそういう解釈もありだなってことだと思うので、聴き比べてみて下さい。


ほいで、次に語りたいのは『This Hope』というタイトル。
こちらも声グラさんのインタビューの中で”「『自分自身こそ希望だ』という部分がこの曲でいちばん言いたいことだなと思って」”と語られております。

つまり、この「This」は「指示代名詞」の「これ・この」って訳す「This」じゃなくて、「一人称代名詞」の「I」の意味なんですよね、天さん的には。


記憶を引っ張り出してみると、中学英語の電話表現なんかでは「This is ○○(名前).」を使い、「I am ○○.」は使わない、なんて習ったように思います。

だから「This」=「I」で、「私が私の希望だ」ということを天さんはこのタイトルで言いたかったんじゃなかろうか、ということに驚かされたんです。


ところで、この「This is ○○(名前).」をすごく堅い表現で訳すと、「私(あなたが聞いている声の主)は○○です。」ということになるらしいんです。

面白いなと思ったのは、これって私たちにも当てはまるんですよ。私たちは基本的には直にお会いしてお話することができないので、アニメなり、ラジオなり、楽曲なりの媒体を通して、間接的に天さんの「声」を聴いてるんですよね。


何が言いたいかというと、私たちからすれば『This Hope』は「私(あなたが聴いている声の主)が希望です」ってことになりませんか?ってことです。

これは単に私の考えすぎで、天さんがここまで考えていたとは思いませんけど、私たちファンにとって天さんの声は「希望」そのものなので、そういう解釈もあるなってことでひとつ提示してみました。あとは皆さんの考えに委ねます。


だいぶとっ散らかってきたので、この辺りで締めたいと思います。
こんな感じで、本年も推しに関する思いの丈だったり、感想のあれこれを書いていきたいなと思いますので、お時間がありましたらお付き合い下さい。

抱負ってほどではありませんけど、今年も天さんにとって誇りに思ってもらえるファンでありたいですし、そういった推し活ができたらなと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

2021年の振り返り

こんばんは、氷雨です。年の瀬ですね~。
今年もあっという間にこの季節か、としみじみとしています。
2021年を各センテンス毎に振り返ってみましょう。


①お仕事について
完全に私事ですが、就職からまもなく丸7年というこのタイミングで、ようやく4年以上も訴え続けてきた異動希望が受理される見通しとなりました。

今携わっている仕事は土日関係なくシフト制で外回りをする営業職でして、特に土日は事前に希望しておかないと休みが取りづらい仕事なので、ライブやイベントに行きたい人にとってはあまり向いている職場ではありません。


もちろんどんな仕事にも下積みは必要だと思っているので、当時の上司に言われた通り3年は我慢していたのですが、まさかそこからさらに丸4年も異動希望が通らないとは思わず、辞めようと考えたことも何度もありました。

こればかりは人員とタイミングということなんだろうとは思うのですが、本当に縁がなくて色んな努力が実らなくて『GLORIA』を聴きながら人知れず泣いて帰ったこともあり、その度に天さんに救われた日々を思い出します。


ちなみに新しい職場は、一般的な会社で言えば総務のようなポジジョンに当たります。概ね土日休みで、中から周囲をサポートしていく仕事なので本来私が持っている強みを生かした仕事ができるのではないかと考えています。

正式な辞令は4月ですが預かりという形で2月から実践研修になるということで、年明けから現状の引き継ぎを含めて色んなことが変わっていきそうです。


②推し事について
今年私が参加させていただいた現場は

・3/6  Double the Cape 1日目
・9/5  第3回音楽で彩るリサイタル 昼夜
・10/3 Re Bon Voyage 横浜公演
・11/12 Re Bon Voyage 東京公演1日目
・11/13 Re Bon Voyage 東京公演2日目

と、配信を除くと現地はほぼ下半期に集中していました。


DtCと第3回リサイタルに関しては、このブログでも感想記事を書かせていただきました。一方で、ちょっと忙しくて感想をブログに書けなかったRBVツアーについて、この場で少しだけ感想を書き残しておきたいなと思います。

正直に言うと3rdアルバム新曲がそれほど刺さらなかった私にとって、実はこの4thアルバムは久々にライブ前から期待値の高い作品となっていました。


この状況下で、そして結成から7年を経て色んな経験をしてきた今のTrySailだからこそ歌える曲が沢山詰まったアルバムだなあ、と思ったんですよね。

ライブに行ってみて、感じたその想いはさらに補強されました。実際めちゃくちゃ楽しかったんです、それこそ過去一と言っても過言ではないほどに。


個人的にはセトリがバチクソ強いなと感じて、センパイ。/whiz~オリジナル。~モノラル~ごまかし/うつろい~Lapisの流れがすごくすごく好きです。

回を重ねる毎に徐々に羽目を外して、はっちゃけていくTrySailの3人が見られるのも楽しかった。本当にいいライブだったなと思います。円盤はよ!!


③『天年の宴』について
そろそろくどいぜ?と思われていそうですけど、私にとって2021年はこの企画に奔走した一年になりました。完遂させることができて安心しています。

この企画を通して、今年は現地で新しい出会いが沢山築けた一年でもありました。来年は蒔いた種が実るように関係を深められたらいいなと思います。
関係各位の皆さん、本当にありがとうございました!


さて、次の企画として以下の合同企画を予定しています。


今なお多くのライブにおいてコロナ禍のレギュレーションにより、会場に御祝花等の贈り物ができない状態が続いています。その打開策の一つですね。

ライブ会場近隣のスタジオを貸し切って、そこで御祝花企画主催者の皆さんのスタンド花、楽屋花を合同で展示させていただく企画となっています。


現在御花を主催してくださる方は
・Nightさん
・東雲 ケイさん
・こめぱんさん
お馴染みの面々となっています。


私は今回広報担当の他、展示会場にて当日スタッフとして皆さんをサポートさせていただくことになっています。興味のある方はぜひご協賛、並びにご観覧のほどよろしくお願いいたします。企画の拡散にも合わせてご協力下さい!

もちろん感染症対策には十分な措置を講じます。
まだまだ油断できる状況にはありませんが、2022年は今よりももっと明るい未来になっていることを願ってやみません。皆さんの幸せを祈っています。


改めてになりますが、今年一年お世話になりました。
2022年も私なりに頑張って参りたいと思いますので、引き続き仲良くしていただければ幸いです。温かくしてよい年末をお過ごし下さいね。それでは!

ライトなファンとして

こんばんは、氷雨です。
ほぼ月イチブログと化していますが、今年もあっという間に年の瀬ということで、そろそろ今年一年の振り返りをしておこうかなと思っているところです。

さて、昨夜とても悲しいお知らせが飛び込んできました。
Twitterでは公共性、拡散性を鑑みて敢えて触れない決断をしましたけれど、かつてのライトなファンの一人として私なりに少しばかりお話をさせて下さい。


神田沙也加さんといえば、私のTwitterのTLの皆さんは劇場版SAO第1作オーディナル・スケールのユナ役、IDOLY PRIDEの長瀬麻奈役など。一般層はアナと雪の女王の日本語吹き替え版アナ役を主に連想されるのではないかなと思います。

元々は2001年に神田正輝さん・松田聖子さんの長女として芸能界デビューを果たし、翌2002年には1stシングル『ever since』で歌手デビューした後、高校卒業を機に芸能活動を休止。復帰後は主に舞台女優として人気を博していました。


私の母が松田聖子さんのファンだったこともあり、その娘で当時SAYAKA名義だった1stシングルも母は買っていました。時に嬉しそうに、時に感慨深そうにそれを聴く母と一緒に、小学生だった私も毎日のようにそれを聴いていました。

某お菓子メーカーのCMや、母娘共演のCMなんかを見て「綺麗なお姉さんだなあ」と思ったものですが、何より私は神田沙也加さんの声質が好きでした。


透き通った声質に加え、少しハスキーがかった高音域の伸びやかな歌声がめちゃくちゃ好きでした。私は今雨宮天さんのファンですが、一番好きな曲は『Lilas』といえば、何となくその傾向が分かってもらえるのではないかと思います。

そんな10代前半から時は流れて2009年頃、私が受験を控える高校生だった時にSAYAKAさんの1stアルバム『Doll』の存在を知ります。こちらは2005年に発売されていたのですが、母は買っていなかったので私も知らなかったんですね。


それを何気なく親友に話したところ、彼は私の誕生日プレゼントに『Doll』を買ってきてくれたんですよ。渋谷のレコードショップに行ったらたまたま見かけたから、と言って。そのことがすごく嬉しかったことを今も覚えています。

オリコンでもあまり振るわなかったということで、発売から数年も経って購入するにはまあまあ入手が難しい作品になっていたのですが、内容は御自身が全ての曲で作詞を手掛けるなど、沙也加さん渾身の名盤だと私は思っています。


彼女の曲の世界観に触れて、思いの外「少女の苦悩」を感じさせられました。それは稀代のアイドルを母に持つ娘が作った曲にはとても思えませんでした。

これは私の感じたことなので事実がどうかは分からないと敢えて前置きしておきますが、薄く応援している中で何となく沙也加さんは「松田聖子の娘」と言われるのが好きではないのかな……?と感じる瞬間がちらほらありました。


「私は誰でもない神田沙也加だ」と言いたい、誰かの娘ではなく自分自身を誇りにしたい。彼女の活動を通して、私はそう思わずにはいられませんでした。

「二世」というフィルターを通して見られるプレッシャーは計り知れなかったと思いますが、芸能活動を再開してからの彼女は女優に声優に歌手にとマルチな活躍を続けて、名実ともに「神田沙也加」として羽ばたいていました。


ただし、もちろん両親を誇りに思っている部分も見え隠れするようで、そこの微妙な少女の繊細さ、あるいは儚さみたいなものがこの『Doll』からは感じられて、一人の同世代の人間として尊敬しながら何度も聴き直しました。

それから私はアニメオタクになって、アイマスPになって、声優オタクになっていくので沙也加さんを直接的に応援することはあまりなくなっていました。


けれど、前述のSAOやアイプラを通して、また神田沙也加さんの活動をより近くに感じながら。今は他の人を応援しているけれど、かつて少しでも好きだと感じた人として、ひっそりと応援できていたことを嬉しく思っていました。

どうして、なんでこんなことに。そう叫びたいです。
でも、それを言ったところで、どうにもなりません。
誰も幸せになれない。


私たちが泣いてばかりいたら、彼女も困ると思うんですよね。
「もう、しょうがないなぁ」なんて声が聞こえてきそうです。

悲しみに寄り添える強さ。
ひとしきり泣き終わったら、
苦難に抗い前を向ける強さ。


私たちは応援してる人に、日々色んなものをもらっています。
どんな時でも前を向いて生き続けるための大切なパワーをもらっているんだと思うんです。だから、私は挫けたりしません。さよならも言いたくないです。

どんな時も、私が応援している人。
あるいは応援していた人に、言いたいことは一つだけです。

「ありがとう」
応援してる人はファンの心の中で永遠です。